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2008/02/04

向かい続ける人

雪で高松からの飛行機は
大幅に遅れた。

 羽田に着陸できない場合は、
高松に引き返すか、あるいは
関空に向かうという。

 飛行機が時折横に大きく揺れる。
 しばらく目を瞑ってやがて
開くと、
 東京湾を行き交う船が見えた。

 小笠原流礼法の皆さんの会に
お呼びいただき、「他人を鏡として
自分を磨く」というお話をする。

 小笠原敬承斎さんに、お目にかかる。
エンジン01の会以来。

 声がかすれている。それでも、
時折大きな声が出るような気配が
することがあって、
 春の目覚めのような思いになる。

 時折見る夢がある。

 パブリックの場で喋っていて、
声が次第に出なくなり、やがて
ささやき声になってしまうのだ。

 ある時、あれは睡眠時の
motor inhibitionの結果だなと
着想してから、夢中にて、さすがにそこに
思い至るほどのメタ認知はないものの、
それほどの怖ろしさにとらわれることは
なくなった。

 声がもうぎりぎりなので、
講談社の岡部ひとみさんにお目にかかる
用件はもうしわけないが先にして
いただく。

 カフェにて一生懸命仕事をする。
 寒いので、ジャケットの裏に
ホッカイロを張る。
 
 隣りの席で、何やら話す人たちが
いる。
 その長話が終わる頃に、ちょうど
私の仕事も一段落ついた。

丸の内の「イル・ギオットーネ」にて、
 イチローさん、岡田良樹さん、
NHKの『プロフェッショナル
仕事の流儀』のスタッフで先日の
番組の打ち上げをする。

 イチローさんと四方山話をして、
心から楽しかった。

 努力は裏切らないものだと思う。
 そして、努力はいつも地味な
ものである。

 向かい続ける人だけが、
その深い喜びを知ることができる。

 料理は本当に美味しかった。
 お皿が重なるうちに、
 「もっともっと」と食べたくなる。

 シェフの笹島保弘さんにお礼を申し上げた。

 一夜明けて、雪が積もっている。
 たったそれだけのことで
世界が違って見えるものであるならば、
 時々、人生に雪を降らせてみたい。

2月 4, 2008 at 08:16 午前 |

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コメント

努力は裏切らない、と言われる博士の言葉・・・まさにそのとおりと、身にしみるように感じている。

地味で地道な努力は、その果てに道は必ず開け、そのぶんだけ、その人の精神を強くしなやかにしてくれる筈だと思う。

大切なのは、やはり、只管(ひたすら)向かいつづけること…挑戦することなのだと、40半ばにしてしみじみ感ずることが多くなりました。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/02/06 19:13:10

お仕事に差し支える程に、お辛いご様子。
「かりん」をお送りしたいのは山々なのですが、もう季節ではなく、とても残念です。
今日は博士の中に、プルーストの率直さを見つけました。

投稿: Nezuko S | 2008/02/05 2:04:05

こんにちわ

茂木さんは、冬の乾燥で、喉を痛めているのではないでしょうか、移動中はマスクをしたほうが良いかも?

私は、家に帰る夢をよく見ます。知らない場所に居て、そこから家に帰るのです。そして、いろいろあってなかなか帰れないのです。私も、メタ知識が無いため、どういう意味かわかりませんが・・・。(^^)

投稿: | 2008/02/04 12:32:29

小笠原礼法の会で、茂木さんのお話を伺いました。
ミラーニューロン、それは人間にあたえられた「奇跡」。

声の調子が悪いとは全く感じられない、
茂木さんの熱く深い語りは、
静かに、確かに、私の中に入り込み、
今、広がりつつあります。

直接、お話を伺えたこと、
とても嬉しかったです。

白い雪の日に、あたらしい始まりを予感しつつ。

今朝、春分の日の夜明けに、
月と金星が同時に東の空から
昇ってきました。

ありがとうございました。

joie-joie-rie

投稿: Joie-joie-rie | 2008/02/04 11:28:40

努力が地味なものである、ということが、やっと最近になってわかってきたばかり・・・。努力は裏切らない、こと、深い喜び、がわかるところまでいける、とはその努力の弱々しいことから考えて、今はとても思えませんが、希望になりました。向い続ける人だけ、なんですね。

投稿: | 2008/02/04 10:24:46

お身体どうか大切になさってください。特にのどを休めてあげてください。といっても、釈迦に説法ですね。
のどが少し落ち着いたら、講演をバリバリやる前に、親しい仲間内のカラオケで、森進一でも一曲歌ったらいかがでしょう(このコメント完全に削除されますね)。

投稿: | 2008/02/04 8:29:01

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