南へ!
スペイン出身の
ヴィクトル・エリセ監督の
名作『エル・スール』(1982)は、
父親の秘密がどうやら隠されている
らしい「南」へと娘が旅立つ
印象的なシーンで終わる。
羽田から飛び立った飛行機の
中で、目を閉じ、
南(El Sur)へ!
と念じた。
柳川透クンの神経回路網の自発的活動に
関する論文をfinalizeして
投稿。
NHKにて、『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の打ち合わせ。
住吉美紀さん(すみきち)は、今日は
小さなペットボトルの水を持参していた。
先日の橋本治さんとの対談の
ゲラを見て、修正を入れる。
「南へ!」
飛行機が那覇に着き、橋を渡って
空港に入ったとたん、
北の都会の気分は一気に消えた。
国際通りは、心なしか以前より
ネオンが強く色彩豊かに輝いている
ようでもあり。
ヴィクトル・エリセ監督は、
旅立ちの直前で映画を終えた。
「南へ!」
その先に何があるのかは、
決してわからない。
人生において本質的なのは
変化だけなのだと銘記せよ。
1月 29, 2008 at 06:57 午前 | Permalink
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» 日テレ”スッキリ”2月4日 トラックバック 御林守河村家を守る会
2月4日
日テレ(静岡第一TV)
朝のワイドショー”スッキリ”
企画書が送られてきました。
これは、後日UPするとして
みなさんお分かりになりましたか?
じつは、取材された番組の主人公は
私ではないのです。
神の手を持つ人
私を死の淵からすくってくれた人
... [続きを読む]
受信: 2008/01/29 9:59:08
» テープがスルメ状態 トラックバック 須磨寺ものがたり
先日NHKのプレミアム10に「コブクロ」が出るというので、
Vを取る事にしたのはいいが、
何が原因なのか、再生しても録画がうまくいっていなかった。 [続きを読む]
受信: 2008/01/29 10:18:49
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コメント
懐かしい映画のタイトルでついコメント書きたくなりました。
茂木さんの最後の一言でそうかそういう映画だったのか、と目からうろこ。ゴダールのマリアの中でも同様なセリフがありました。いい言葉です。
投稿: namino | 2008/02/20 1:05:50
For time and the world do not stand still,change is the law of life.
And those who look only to the past or the present are certain to miss the future.
現在が過去の積み重ねから成り立っているという見方にとかく縛られがちですが、
今この瞬間にも、現在が未来を形作っているということに意識を集中させると、
私は幸せな気分と感謝の気持ちでいっぱいになれます。
投稿: ひろぽん | 2008/01/29 22:09:20
ご無沙汰しております。
那覇に来られてるんですか?残念ながらこちらは今ちょっと鹿児島なんですが(^_^;
那覇で働いてると「ああ、出張でも旅行でもたまに来たいな、那覇は」と思ってしまいます。
投稿: 倉本 | 2008/01/29 21:10:33
はじめましてコンバンハ!
いつも茂木さんのクオリア日記で元気をもらっている一人です。
今日もたくさん元気の素が詰まってました^^
海にもぐりすぎて地上が見えなくなっていましたが、
茂木さんが灯台のごとく『こっちこっち!』と力強く光って
いらっしゃって、導かれるようにあっさりと帰って来れました。
これからも色んな人が帰ってこれるように、
灯台でいてください^^
私もまだまだ茂木さんの心地よい響きを聴いていたいので!
投稿: 森 | 2008/01/29 19:11:53
こんにちわ
夢の中で、何回も、南の最果てに航海する夢を見たことがある。南の果ては、人は少なく、不思議な植生で、さらに南があると知る。そこで、目が覚める。
茂木さん、東京へ帰ると、また、寒いですぞ!!(^^)
投稿: 南のクオリアby片上泰助(^^) | 2008/01/29 18:43:55
沖縄はいま春になり始めているようで、昨日TVで石垣島の田植え風景を見た。
こしひかりの苗を水を張った田んぼに、田植え機で植えていく光景を見て、春の到来がいよいよ、待ち遠しくなった。
これから益々、本州以北では厳しい寒波地獄の日々が続くという。しかし、厳冬の後ろには、輝く春の精がちゃんと控えているはずだ。
南から春はやってくる。人生の希望はめくるめく変化の中にこそある、と常々思う。
投稿: 銀鏡反応 | 2008/01/29 18:42:15
宇宙の不条理の通奏低音を聴くということ、聴けるということは、
すなわち、悟りだと思いました。
悟るいうことは、一面で無という寂しさも感じますが 、究極の癒しが自分の心に宿ることだとも思いました。
外に 何も求めなくても、癒しが心に宿ってるのだから、そうなるときっと どこでも生きていけるんだと、思いました。
心に癒しが宿ったら、外の声は 他人の声はどう響いて聞こえるんだろう?感動するとき、どう、心が震えるんだろう?
南の空の下、心の空はどんな色をしてるんだろう?
投稿: おおはたみやお | 2008/01/29 13:43:10
どんな映画なのでしょうか?
文章から感じるシーンを私の知っている映画で
同じ印象を受けたのは、「耳をすませば」ラストシーンと、嵐が丘の「テラへ」と言うシーンかな。
沖縄って、私は異国だと思っているんです。
あそこは、ヤマト国でなく、やっぱり琉球。
でも、なにはともあれ、今は日本国のなかまですよね。
それから、
>人生において本質的なのは
変化だけなのだと銘記せよ。
と言うコメント。
先日、フト気がついたのですが、って
言うか、感じたのですが、
「あれ?意識は流れの中にある」って言う答えと
同じなのかな?
投稿: あすか | 2008/01/29 13:25:00