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2008/01/16

大先輩

日経サイエンス編集部にて、
地震学がご専門の 山岡耕春先生 
にお目にかかる。

地震学は近年大きな
進歩を見せている。
たとえば、地殻のすべり運動
の力学的特性が従来よりも
詳細にわかるようになった。

断層面においては、普段から
少しずつすべり運動を見せている
領域と、普段は滑らず
地震発生時に一気に大きな
ずれを見せる領域(「アスペリティ」)
が混在する。

どのアスペリティを巻き込んだ
すべり運動かということで、
地震は様相が異なってくる。

山岡さんは、地震に
加えて火山についても造詣が
深く、いろいろと興味深い
お話をうかがった。

火山は、力学的特性に
加えてマグマの化学変化という
次元も加わるため、より
複雑なプロセスを呈し、たとえば
いつ富士山が噴火するかを
予測することは困難だという。

2006年に公開されたリメイク版の
『日本沈没』の科学的アドヴァイスを
されたという山岡さん。

Q&Aがとても面白い読み物になり、
出版されている。

興味のある方はぜひどうぞ!

Q&A日本は沈む?―地震・火山と防災 

NHKにて、『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の打ち合わせ。

サウジ・アラビアのロケから帰った
須藤祐理ディレクターは、「ふっくらとした」
という専らの評判である。

石油化学プラントでの撮影。
三食賄い付きの生活で、
美味しいものをたくさん食べたのかしらん。

まだ、橋本さとしさんのナレーションが
入っていないため、須藤さんが
台本を読む。

太くてたくましい声は、
アラビアのロレンスのようだった。

ナレーションを読み上げる須藤祐理さん。
右端に住吉美紀さん(すみきち)のカップが
写っている。

チーフプロデューサーの有吉伸人
さんと
「ばらえ亭」でご飯をたべる。

運ばれてくると、有吉さんが
「あれっ、ワンタン麺じゃないんですか?」
と言った。

ばらえ亭に行くと、美味しいので、
いつもついついワンタン麺を頼んで
しまう。
いつも同じだとまずいんじゃないか、
という自己反省があって、
珍しく親子丼を頼んだのである。

でも、親子丼も美味しかったけど、
やっぱりワンタン麺食べたかったなあ。

紀尾井町の文藝春秋。
橋本治さんにお目にかかる。

橋本さんが上梓された
『小林秀雄の恵み』を巡る対談企画。

充実した、大切な
時間だった。

大先輩である橋本さんから、
たくさんのことを学びました。

橋本治さんとの対談は、「文學界」
に掲載される予定です。

1月 16, 2008 at 07:41 午前 |

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この記事へのトラックバック一覧です: 大先輩:

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受信: 2008/01/16 22:00:55

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昨日(15日)は戦場のような一日だった。 私自身が戦場だったのではなく、 周囲の人達の作業を手伝っていて大忙しだったのだけど。 たっぷり時間あったでしょ! とか嫌味のひとつも言って、 放っておければいいのだろうけれど そうはいかないのが私の性格なのだ… ホント、お人好しだよね、私。 直らないよね、こういうの。 * そして今日の感覚は なんと言えばいいのだろう… 神経が研ぎ澄まされているようで 触れられたら脆く崩れ落ちそうなんだけど、 でもどこかすっくと貫くものもある。 ... [続きを読む]

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受信: 2008/01/17 7:56:17

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受信: 2008/07/06 1:18:21

コメント

再コメントです。 前のコメントを読み返して、歳差運動は変換ミスしているは、内容はわたしの頭の中のように支離滅裂でかなり自分であきれています。 ただ2004年ごろのハワイかタヒチの溶岩の磁極が変化している(記憶違いか?)というのが気にかかっています。

投稿: s.m. | 2008/01/17 9:36:16

その「アスペリティ」の位置や規模は、
ある程度推定することができるのでしょうか。
今後、その「アスペリティ」に関する研究が進むことで、
将来の地震発生や揺れの分布などを予測することに
少しでもつながれば、と期待したいところです。

阪神淡路大震災から13年、新潟県中越沖地震から半年が経ちます。
私自身、新潟県中越地震と中越沖地震に遭遇しましたが、
あの時は本当に生命の危険を感じました。
命を落とされた方々のことを思うと言葉がありませんが・・・。

私たちは、自分の生きている時代を中心に考えがちで、
災害が発生することも特別なことのように
捉えているような気がします。
でも、有史以来、絶えず自然災害は起こってきたわけだし、
過ぎてきた時間は現在も等しく流れている。

自然のもたらす偶有性はときに尊い人命を奪う・・・。
不安でたまらなくなりますが、自然の一部である人間として、
恵みである自然に対して謙虚でなければならないと感じます。

すみません、つい、そんなことを考えてしまいました。

投稿: s.kazumi | 2008/01/17 0:22:42

アスペリティ、現代の社会意識にも怒りそう、いや、起こりそうです。

そして、茂木先生と橋本先生、そして、小林先生の知のハーモニー、楽しみにしています。

また、お伺いさせてください、でも、たしかに、ワンタンと親子、日常と非日常の駆け引きはムズカシイです^^;

投稿: どんぐりぐり | 2008/01/17 0:11:17

地震学の研究は、たいへん進んでいるのですね。
地殻の滑り運動の速度差や性質の違いが領域によって違ってきているのがわかってきたというのが、凄いと思った。

最近、TVやラジオの放送でも、地震の揺れを報せる緊急速報が流されるようになったのは、地震についてのそうした知見が関係しているのかな?

富士山で思い出したのだが、先日、上野の国立科学博物館に行って来た時、富士山についての展示があったので観に行ったら、直径が60㎝くらいの巨大な火山球
(如何やら火山弾の一種らしく、まん丸なもの)
や、まるでアート作品のような、素晴らしい造形をした溶岩のカタマリなど、この山がまぎれもない火山であることを証明する沢山のものが展示されていて、まさに壮観であった。ちなみに昔なつかしの、銭湯のペンキ絵のミニチュアまで展示されていた。

地震と富士山の噴火は、本当に何時それらがやって来るかわからない。今こうしている時に、どちらか一方が起こるかもしれないし、あるいは両方が同時に発生するかもしれない。そうなったとき如何するか…備えあれば憂いなしというが、よしんば噴火と地震が同時に起こって、助かる見こみはないにしても、せめて、“いざという時の準備”だけはしておきたいものだ。

1923年の関東大震災当時、人々が感じた恐ろしさは、どれほど大きかったのだろう…。

よく「あの震災はこの世の生き地獄だった」ということを聞くが、その生き地獄を想像するに、あの当時、誰もが、自分達の生きてきた「歴史」がこれでもう終わってしまうのではないか、と、ひょっとしたら思ったのではなかったか。それほどまでに、あの震災を被った当時の人々が感じた絶望は、大きく深かったのに相違ない。

幸いなことに、関東はあれほど大きかった震災のダメージから徐々に立ち直り、復興をとげたのだが…。全国からの様々な支援の効果もあったのか、あのダメージから、関東が立ち直れた一つの大きな理由として考えられるのは、被災して絶望に打ちひしがれてばかりいるようにみえた一人一人の心に、今頑張って生きれば、明るい明日はきっと来る!という希望を含んだ気持ちが芽生え、それが次第に大きくなっていったことなのではないか。

兎にも角にも、私達は、仮令どんなに大きな災いに会ったとしても、そこから必死の思いで生きて生きて、生き抜かねばならない。その為にも、幾許かでも、希望というものは決して手放してはならないだろう。

長文にて失礼致しました。


投稿: 銀鏡反応 | 2008/01/16 23:25:05

橋本治さんは、編み物、上手ですよね。。
朝日ジャーナルの写真で、美しい作品をみて感動、
あれは20年位前のこと、それがきっかけで、
編み物の基礎の本を買ってきて、私も、と、
はじめてセーターを編んでみたのでした。。

投稿: F | 2008/01/16 13:15:20

最近の我が家の話題は、78万年前の天変地異と2万年単位の際差運動とヨハネの黙示録です。 夫はよくある終末思想だと笑い、わたしは地質学的事実は事実として認めようと言っています。 地殻のS極とN極にただ今興味ありです。
 

投稿: s.m. | 2008/01/16 11:23:57

こんにちわ

地震と意識・・・強引にくっ付ければ・・・地殻変動・・・断層・・・、脳の情報の断層現象なんて、考えられるかも?


住吉さんのカップの横にカップケーキが・・・お夜食なのかな?(^^)

投稿: 断層のクオリアby片上泰助(^^) | 2008/01/16 9:33:38

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