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2008/01/31

自らの人生を処する

自らの人生を処する

プロフェッショナル日記

2008年1月31日

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/professional/ 

1月 31, 2008 at 06:41 午前 | | コメント (1) | トラックバック (0)

脳を活かす勉強法 8刷

茂木健一郎
『脳を活かす勉強法』 
PHP研究所
は、重版(8刷、累計20万部)
が決まりました。

ご愛読に感謝いたします。

打ち合わせでお目にかかっていた
木南勇二さんが、
「茂木さん、また増刷しましたよ」
と教えてくださいました。

一緒にいらした横田紀彦さんが
涼しい顔だったのは、
 『女性の品格』というミリオンセラーを
世に出した余裕からでしょうか。

ブラインドスポットの平塚一恵さんは、
「あとは頼んだわよ」
とばかり、ラ・フォル・ジュルネに
出席されるために、成田空港から
フランスへ向かう人となりました。

http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-69679-9

amazon

1月 31, 2008 at 06:20 午前 | | コメント (2) | トラックバック (2)

苦みの中に甘さを

 不特定多数の方々に向き合っている
時にも、
 結局は私のやっていることは
「小乗」であるように思う。

 課題に向き合い、
 自分自身が成長する時に
喜びを感じるのだ。

 自分の中にすでにあるものを
ただ差し出すことだけでは、
 モチベーションが維持できない。

 「小乗」を突きつめてみようと
思う。
 
 『プロフェッショナル 仕事の
流儀』の収録。
 ゲストは、カンテサンスの岸田周三さん。

 ホテル・パシフィックにて
脳とモバイルコミュニケーションについて
講演する。

 BS朝日へ。
 
 CSの朝日ニュースター
『ニュースの深層』の生放送。

 宮崎哲弥さん、堤未果さん。

 相手が宮崎さんということで、
「脳ブーム」の解析といっても、
予定調和には行かないだろうと
思っていたが、やはり滅法
面白かった。

 堤さんはニューヨークに
滞在中911に遭遇したり、
アムネスティ・インターナショナル
に関わったりしたジャーナリスト、作家の
方で、芯が一つ通っていることが
スタジオで伝わってきた。

 CSには、テレビでありながら、
ラジオと同じようなトークに
没入できる愉しさがある。

 朝日ニュースターの報道制作局長
をされている岡崎哲也さんが、
 「今日のお話は、文字に起こすと
普段の放送の3本分くらいありましたね」
と言われた。

 小乗を貫くためには、
自分にとって難しい課題を設定して
それを乗り越えなくてはならない。
 
 苦みの中に甘さを探りあてる
ことを繰り返していれば良い。

1月 31, 2008 at 06:15 午前 | | コメント (7) | トラックバック (3)

2008/01/30

ニュースの深層 

朝日ニュースター

「ニュースの深層」

2008年1月30日(水)
20時〜20時55分

宮崎哲弥

ゲスト:茂木健一郎(脳科学者)
司 会:宮崎哲弥(評論家)

http://asahi-newstar.com/program/shinsou/ 

1月 30, 2008 at 09:22 午前 | | コメント (1) | トラックバック (0)

脳を活かす勉強法 7刷

茂木健一郎

『脳を活かす勉強法』 

PHP研究所
は、重版(7刷、累計17万部)
が決まりました。

ご愛読に感謝いたします。

PHP研究所の木南勇二さんから
のメールです。

茂木健一郎先生

いつもお世話になります。
増刷7刷で累計17万部になりました。
ありがとうございます!

昨年、行政書士の試験に落ちた友人が
本書を読んで再チャレンジを決意したと言っておりました。

PHP 木南拝

http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-69679-9

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1月 30, 2008 at 08:42 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

『すべては音楽から生まれる』5刷

PHP新書

茂木健一郎 『すべては音楽から生まれる』

は増刷(5刷、累計42000部)
が決定しました。

ご愛読に感謝いたします!

PHP研究所の丹所千佳さんから
いただいたメールです。

茂木健一郎先生

いつもお世話になっております。
いまは「南」にいらっしゃるのですか。

さて、『すべては音楽から生まれる』5刷のお知らせです。
おかげさまで、累計42000部となりました。

丹所千佳拝

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1月 30, 2008 at 08:30 午前 | | コメント (1) | トラックバック (0)

『欲望する脳』5刷

集英社新書

茂木健一郎『欲望する脳』

は、増刷(5刷、累計46000部)
が決定しました。

ご愛読に感謝いたします。

集英社の鯉沼広行さんからいただいた
メール。


茂木健一郎様

お世話になっております。

『欲望する脳』の重版がまた決定しました。

先日の奥本大三郎先生とのご対談も
ありがとうございました。
とても興味深い内容で、2時間があっという間
でしたので、もう1~2時間は欲しかった
くらいでした。

鯉沼広行拝

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1月 30, 2008 at 08:24 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

洞窟にひっそりと咲く

たくさんの人々が行き交う
場所には、独特の風情がある。

インターネットの発達に伴い、
ウェブ上に不特定多数の目に触れ、
人々の観察、批評に
さらされ鍛えられる数多の
表現があふれ出るようになった。

一方で、誰の目にも触れずに
包まれてあるものもある。

そのような私秘的な領域は、
保たれなければならない。
そうしなければ育まれないものも
ある。

足で踏みつけられ、小突かれ、
弄られて鍛えられるものもあるが、
誰の目にもさらされることなく
ひっそりとあって初めて
育っていくものはあるのだ。

例えば、岩窟に囲まれた山中に
密かに生える木々やシダや
その中を飛び交う蝶たちが
醸し出す気配のように。

沖縄県産業振興公社主催の
『沖縄イノベーションフォーラム2008』 
に参加する。

「脳と創造力 イノベーションの流儀」
というテーマで講演する。

続いて、パネル・ディスカッション。

平澤之規さん、伊波匡彦さん、
稲福直さん、下地明和さん、
西本一郎さん。

西本さんの見事なコーディネーションで
話が弾んだ。

会場で、佐喜眞保さんに
お目にかかる。
『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の収録でお話して以来。

佐喜眞さんは、底知れぬ苦労を
通ってきた人だけが放射することの
できるあふれるばかりの笑顔を
見せた。

笑顔は、その人の心の中の
洞窟にひっそりと咲く蘭の
花に由来する。

普段は預かり知れぬ奥底の
消息を伝えてくれるからこそ、
心を動かされるのだ。

1月 30, 2008 at 08:13 午前 | | コメント (10) | トラックバック (3)

2008/01/29

プロフェッショナル 高橋直夫

プロフェッショナル 仕事の流儀

リーダーは、太陽であれ

~ プラント建設 現場所長・高橋直夫 ~

巨大な石油プラントの建設は、
気が遠くなるほどの作業の積み重ね
である。

数千人が働く現場を指揮する
所長の責任が、いかに重いか
ということは素人でも想像すれば
わかる。

高橋さんは、そんな重圧の
中でも「笑う」ことが
大切だという。

お気楽な笑いではない。
プレッシャーを豪快にはねのける
覚悟の笑いである。

どんなに苦しいことが
あっても、高橋さんのように
カンラカンラと笑い飛ばす
ことさえできれば、
人生はきっと回っていってくれる。

NHK総合
2008年1月29日 22:00〜22:45

http://www.nhk.or.jp/professional/

すみきち&スタッフブログ

Nikkei BP online 記事
逆境でも「笑い」を忘れない、リーダーの覚悟と資質
〜プラント建設 現場所長 高橋直夫〜
(compiled by 渡辺和博(日経BP))

1月 29, 2008 at 07:05 午前 | | コメント (4) | トラックバック (6)

南へ!

スペイン出身の
ヴィクトル・エリセ監督の
名作『エル・スール』(1982)は、
父親の秘密がどうやら隠されている
らしい「南」へと娘が旅立つ
印象的なシーンで終わる。

羽田から飛び立った飛行機の
中で、目を閉じ、

南(El Sur)へ!

と念じた。

柳川透クンの神経回路網の自発的活動に
関する論文をfinalizeして
投稿。

NHKにて、『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の打ち合わせ。

住吉美紀さん(すみきち)は、今日は
小さなペットボトルの水を持参していた。

先日の橋本治さんとの対談の
ゲラを見て、修正を入れる。

「南へ!」

飛行機が那覇に着き、橋を渡って
空港に入ったとたん、
北の都会の気分は一気に消えた。

国際通りは、心なしか以前より
ネオンが強く色彩豊かに輝いている
ようでもあり。

ヴィクトル・エリセ監督は、
旅立ちの直前で映画を終えた。

「南へ!」

その先に何があるのかは、
決してわからない。

人生において本質的なのは
変化だけなのだと銘記せよ。

1月 29, 2008 at 06:57 午前 | | コメント (8) | トラックバック (4)

2008/01/28

空気は読めて当たり前

ヨミウリ・ウィークリー
2008年2月10日号

(2008年1月28日発売)

茂木健一郎  脳から始まる 第89回

空気は読めて当たり前

抜粋

 個性を大切にするアメリカ人だって、もちろん他人の心を読む能力はある。「空気を読む」のは、ごく当たり前の能力である。個性が輝くかどうかの鍵は、空気を読んだ後にどうするかという点にある。
 他の人とは違う独創性を発揮するユニークな個性の持ち主だって、もちろん「空気を読む」ことくらいできる。それは前提にした上で、自分の思いが伝わる表現法やコミュニケーションのやり方を工夫する。これが、人生の醍醐味というものである。
 「KY」と気軽に口にする者に感じられるのは一種の怠惰である。空気を読んだ上で、敢えて何かをするという気概が感じられない。空気を読みっぱなしにして、あとは無為にじっとしている。これでは、新しい時代を切り開く新鮮な動きなど生まれようがないし、何よりも本人の人生にとってもったいない。

全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。

http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/

1月 28, 2008 at 06:45 午前 | | コメント (4) | トラックバック (3)

大いなる円環

「中央公論」にて連載中の
「新・森の生活」の来月号の原稿を
送ったら、井之上達矢さんからこんな
メールをいただいた。

ーーーー

それにしても、
最近、
茂木さんの書かれる文章の
表面に出てくる「熱さ」の下には、
虚無的と言えるほどの「冷たさ」があるように
思うようになりました。

今回の原稿でも、
うっかりすると
茂木さんの主張は、
「世界が「拡散」していくのは当然なのだから、
そこを声高に言わなくてもいい。
むしろ
人間が生命体として活力を持って生きていくためには、
世界の「収束」にこそ意識を傾ける必要があるのではないか」
という「熱い」ものだと
受け取れてしまいますが、
実は
その根底には、
「拡散」も
「収束」も
「この世の原理作用である」
という
「冷たい」世界認識があります。

「世界はこうすればよくなる。頑張ろう」
でも
「世界はこうしたほうがよくなる。頑張ろう」
でもなく、
「世界はこうなっている。頑張ろう」
という世界との対峙の仕方。

茂木さんの世界に対して、
本当に伝えたいことは、
この辺りにあるのではないかと
勝手に夢想しております。

ーーーー
小学校の頃など、友だちと
遊んでいて、
ふっと校庭の端に行き、
一人で地面の上の蟻や、
転がっている石ころを
見ていることがあった。

大学生の時に作った
箱庭には、村人たちの
祭りを、山の中からのぞき込んでいる
猿が登場する。

宇宙の中の不条理という
通奏低音にずっと耳を傾けている。

そんな内側の音楽を井之上さんは
聞き取ってしまっているのだろう。

高知に日帰り。

高知市文化プラザかるぽーとにて、
第3回美術コンクール(Concours des Tableaux) 
の審査をさせていただく。

昨年は長谷川祐子さんが審査に
いらしたとのこと。

会場の52点をまずは二回、
参加者の出品表を見ながらもう一回
見た。

本審査では、それぞれの作家の
方々と会話をしながら、それぞれの
絵について探っていった。

とても大変だったが、
最優秀賞1点、優秀賞2点を
選ばせていただく。

絵は、見るのも楽しいが、
自分で描く方が何十倍も楽しい。
そこには思うように行かないという
苦労があるからだ。

運動系の出力が思うに任せない
という苦みほど、人生の中で
味わい深いものはない。
だから、とにかく、自分の
身体を動かして表現してみることだ。

クオリアを感じ、自分という
楽器を鳴らし、感性を天翔させる
ことは表現者となるための必要条件である。

セザンヌの絵に戦慄し、
モーツァルトに魂を震わせることは
大切な資質である。

そこに運動出力が加わって
ループが閉じなければならない。

感性の早足を私たちは身体の遅足で
追いかけなければならない。
セザンヌやモーツァルトの良さが
わかっても、同じものが自分から
表出できるわけではない。

そのギャップに苦しみ、
もがきあがく試み以上に
人生で甲斐のあることはない。

やがて、大いなる円環は
その姿を現すことだろう。

1月 28, 2008 at 06:31 午前 | | コメント (6) | トラックバック (3)

2008/01/27

日曜フォーラム

日曜フォーラム

若さの秘けつは脳にあり

ねんりんピック茨城
2008年1月27日(日)
18:00〜19:00

NHK教育

木の実ナナ、コシノヒロコ、宗像恒次、宮川泰夫、
茂木健一郎

詳細

http://tv.yahoo.co.jp/bin/search?id=104231338&area=tokyo

1月 27, 2008 at 07:11 午前 | | コメント (1) | トラックバック (0)

何も起こらない時間

朝、公園の中を走ったら、
至るところに霜柱があり、
ザク、ザク、ザクと
その踏み心地が
クランチーで実に気持ちが良かった。

ビオトープの池にも氷が張っている。
冬は、実に、こうでなくてはならない。

集英社の神保町三丁目ビルにて、
奥本大三郎さんと
対談する。

奥本さんは、現在、『ファーブル昆虫記』の
全訳に取り組まれていて、
単行本は5巻の上下まで、
すばるの連載は8巻まで進んでいる。

http://www.shueisha.co.jp/fabre/ 


奥本さんは、ボードレールや
ランボオの研究をするフランス文学者
であり、また昆虫をこよなく愛し、
ファーブル昆虫館 
を開いて運営している。

現在進行中の「完訳」のお仕事は、
翻訳文体のクオリティや訳注の充実ぶり
といった視点から、まさに
「決定版」と言えるもので、
フランス文学の造詣と無類の虫好き
という二つの要素が奥本さんの中で
融合して始めて可能になった
お仕事だと思う。

「いつ完結するご予定ですか?」
と伺うと、
「昔ね、北海道の山の中で熊に
襲われた大学生がいてね。
リュックの中から、食べものを
取りだして道に投げては
熊がそれを食べている間に
走る、ということを
繰り返して逃げたそうな。
今、刊行スケジュールとの
おっかけっこはそんな状態なのです。」
とお答えになった。

対談は心から楽しく、時が経つのを
忘れた。

奥本さんとの対談は、集英社の
「青春と読書」に掲載される予定です。

ファーブル昆虫記は、改めて読むと
動物行動に着目したその先進性に
驚く。

ファーブルは、ソクラテス、
ファラデー、ラマヌジャンと同じように
「自学者」であって、
その学識や、昆虫に関する知識は、誰に
教わることもなく自分で学んで身につけた
ものである。

だからこそ、当時のアカデミアの
中には、ファーブルの業績を軽んじたり、
無視する者があった。

今になってファーブルの仕事を精査すると、
そこには、昆虫の行動の詳細に関する
きわめて先進的な洞察があることに
改めて驚く。

例えば、狩りをするハチが、
ゾウムシのような神経節が一カ所に
集中している昆虫を「一刺し」
でしとめて運んでいく一方で、
イモムシのように、神経節が
体節ごとに分布しているものは、
一つひとつ丁寧に刺していくこと
などを観察、報告している点など。

ファーブルが初めて
その昆虫記(Souvenirs entomologiques)を刊行
したのは50歳を越えていて、
それまでの長い昆虫観察の結実が
詩的な言語に結実している。

野外で昆虫を観察している時、
ファーブル昆虫記で報告されている
ような興味深い事象が次から次へと
都合よく起こるわけでは決して
ない。

それは、丹念に拾い上げられた
イベントの編集作業の末に
やっとできあがる作品なのである。

南仏の熱い太陽のもと、
辛抱強く待つその時間の流れの中で、
時折奇跡のようにこぼれ落ちてきた
輝く宝石を集めて、ファーブルは
「昆虫記」という宝石箱をつくって
くれた。

ファーブルの、道ばたにしゃがみ込んで
「その時」が来るのを待つ、ファーブルの
辛抱強い「何も起こらない時間」
にこそ祝福あれ。

そして、神よ、
私たちにも、「何も起こらない
時間」に我慢強く向き合う
忍耐心を与えてください。

1月 27, 2008 at 05:47 午前 | | コメント (10) | トラックバック (2)

2008/01/26

春になる前に

「予定が入ってしまっている
未来は現在と同じである」

養老孟司さんが、常々そのような
ことを言われていた。

人生ここに至って、
時々そんなことを
実感する。

何の予定も入っていない未来は
真っ白で、ある輝きを持っている。

一方、予定が入ってしまっている
未来は、
たとえ、それが心愉しき用事でも、
何かたこ糸でつなぎ止められてしまったような、
天翔ることのできない空気を伴って
いるのだ。

ソニーコンピュータサイエンス研究所。
日刊スポーツの沢田啓太郎さん、
井之上眞さんに
お目にかかる。

チョコレートの伝道師、
クロエ・ドゥートレ・ルーセル
さんにお目にかかる。
日本でのクロエさんの活動の
代表、松浦有里さんとも。

http://www.chloechocolat.com/

クロエさんは、チョコレートに
はワインと同じくらい複雑な
香りと味わいの奥行きがあるという。

チョコレートが好きで
毎朝食べている私も、
自分が実際に感じているものに
クロエさんほどの繊細な感覚を
もってメタ認知を向けるという
ことはしていなかった。

チョコレートを5枚置き、
blind tastingをする。

お話した1時間で、今までの
人生で学んだこと以上の
ことをクロエさんから得た。

クロエさんが
ジャン=ポール・エヴァン、
パトリック・ ロジェ、
ファブリス・ ジロ ッ ト、
アーティザン・ドゥ・ショコ
の4人のショコラティエの
作品を一つの箱の中に
アレンジした
「クロエ・ セレ クション・ボックス」
をいただく。

28日まで伊勢丹新宿店で開かれている
サロン・デュ・ショコラ2008にて、
「クロエ・ セレ クション・ボックス」 
を手に入れることができる。

当日の模様は講談社の
MouRa 
に掲載される予定。


クロエ・ドゥートレ・ルーセルさんと
(photo by Tomio Takizawa)

テレビ東京の内田久善さん、
大河プロダクションの永井洋一さん、
川口伸之さんと打ち合わせ。

脳の番組について。

福岡のディップ・アンド・エスの
小正伸一さんがいらっしゃる。

桑原茂一さん 
と行うイベントについて。

大手町の
東京国税局へ。
職員の方々の研修会でお話させて
いただく。

藤田博一さん、藤原修志さん、三次直哉さん、
飯野佳代子さん、石井道夫さんにお目にかかる。

研究所に戻る。

お昼を食べる時間がなく、
エネルギー切れになりそうだったので、
近くの「すき屋」に入ったら、
見慣れた顔が座っている。

「よお、箆伊!」

博士課程の箆伊智充だった。
「最近研究はどう?」
と話をする。

Haggard流のsensori-motor contingency
に興味をもって研究してきた箆伊だが、
加えて、sensory modality内部の
contingencyについても
興味を持ち始めているのだと
いう。

箆伊の持ち味は、ちょっと
とぼけたようなそれでいて
風雅なもの言いである。

「ぼくも、3ヶ月で論文を書く
ことにしますよ。」

「わかった! オレがブログに
書いたら、既成事実になってしまう
のだからな。」

牛丼を食べている箆伊の
表情がどんなものだったか、
つい見逃してしまった。

箆伊クン、がんばろうね。

研究所の定例ミーティング。
私が喋る番であった。

Learning、learning、learningと
題して、脳の学習の諸側面について
論ずる。

タイトルは、かのTony Blairイギリス前首相の
1996年労働党大会での

three priorities for government would be
education, education, education

というスピーチをもじったもの。

所眞理雄さん、北野宏明さんと
有意義な議論をする。

夏目哲さんと、「アハ体験」関係の
企画の話をする。

田谷文彦と、研究の話。

それから、
たまっていた仕事をいろいろと
片付けにかかる。

寒さというものはこういう
ものであったかと実感させる
街の空気。

春になる前に、思い切り冷たさを
味わうのが良い。

忙しくても仕事が終わらなくても、
とにかく何であっても、
この巨大な岩塊の上に生きている
だけでありがたい。

1月 26, 2008 at 08:11 午前 | | コメント (7) | トラックバック (5)

2008/01/25

アスリート

耳に残る言葉がある。

先日の『科学大好き土よう塾』
の新年会の時に、
中山エミリさんがふと口にしたこと。

「自分の限界を見きわめようと精進する
人は、皆アスリートである。」

いろいろと忙しく考えを巡らさなければ
ならぬ季節となり、
急ぎ足で駅からの道を行く。

野澤真一くん、石川哲朗くんが
修士論文の発表の練習をする。

野澤くんは、自発性が意識される
時とされない時について、それぞれの
脳の神経機構について興味を持つ。

現象学的な解剖学を明らかにする
必要がある。
いわゆる「自由意志」と呼ばれる事象の
まわりにあり、それを構成するものは
なにか?

大脳基底核を含む神経回路に
ついての経験的事実。
及び、実際に起こっていることに
ついてのすぐれたメタ認知。

石川くんは、one shot learningに
おいてfalse alarmがなぜ起こるのか
ということについて、
とても興味深い経験事実を
提示した。

三つの属性が明らかにされた
のである。

この三つの属性(false alarmの
方がsurenessが低い。そこに至る
behavioral parameterの減衰が
遅い。final stageにおける時定数
が高い。)を説明するnontrivialな
洞察を導くことができれば、
石川くんはヒーローとなるだろう。

田辺史子さんに「論文書いている?」
と聞いたら、「3ヶ月以内に書きます」
との答え。

がんばろう!

寒いのでマフラーを買う。

東京大学本郷キャンパスへ。

幻冬舎の大島加奈子さんの
アレンジで、河口洋一郎さんと
お話する。

冒頭、共同通信の大島寛さんが
いらして、先日書かせていただいた
新年のエッセーの掲載紙を
いただく。

寛さんは、加奈子さんのお父様である。

大島寛さま、寒い中、ありがとうございました!

河口さんのコンピュータ・グラフィックス
作品をじっくりと見る。

生成モデルを適用しただけでは
実現できないような、複雑な構造を
している。

どうやら、河口さんは引っかき回したり、
こずいたり、汚したり、生ませたり
しているようなのだが、その詳細を
表現から跡づけることができない。

さすがにすごいと感嘆した。

研究室には興味深いものが
たくさんあり。

化石や蝶の標本やら、さまざまなオブジェやら。

ドローウィングが目を惹いた。

カンブリア爆発の気配あり。

いかに、精神におけるアスリートたり得るか。
結局、そのことばかりを考えている。

1月 25, 2008 at 04:51 午前 | | コメント (10) | トラックバック (5)

2008/01/24

ニューロクリアティブ研究会

第一回ニューロクリアティブ研究会

2008年2月20日(水)
有楽町 朝日ホール

甘利俊一、茂木健一郎、多根弘師、
ナンシー・C・アンドリアセン、久米是志、
鈴木良次

http://www.kuba.co.jp/neuro/program.html 

1月 24, 2008 at 08:34 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

均一ではない

ショパンのピアノ曲や、
ジミヘンのギターや、
 沖縄の民謡。

 ミームは遺伝子によって
決定される形質と独立に、
複製されコピーされ、流通する
ものだと想定されがちだが、
 本当に面白いのは
ミームと遺伝形質が交錯する
領域である。
 
 例えば、「化粧」。
 顔かたちは遺伝的に
決定されているが、
化粧のやり方は文化によって
変わる。
 
 では、化粧された顔は
遺伝的形質なのか、ミームなのか。
 流行の服をまとった
身体は?

 多くの場合、生物学的に
意味を持つのは遺伝的形質と
ミームの混淆物であって、
 純粋なミームが有効性を
持つ領域は実は狭いだろう。

 しんしんと降り積む。

 すずかけ台駅の前に 
降り立つと、
雪だるまがあった。

 東京工業大学
 すずかけ台キャンパスは
木があり斜面が広がっていて
雪の降りでがある。

 修士一年生三人の
構想発表会。
 
 戸嶋真弓さんは、
英語などの第二言語獲得の
メカニズムに興味を持ち、
 文章の記憶、再生過程に
おけるエラーを通して
 脳内メカニズムを研究しようと
している。

 戸嶋さんが終わったところで
みんなで駅前の「てんてん」に
行って天丼を食べた。

 雪の中、よいしょよいしょと
校舎へと戻る。

 加藤未希さんは
洞察課題において、
 ヒントが閾下で与えられる
場合の提示のタイミングの
 効果について。

 高川華瑠奈さんは、非言語的
コミュニケーションが
 人間の認知能力に与える
影響について。

 関根崇泰と、
身体知覚について話した。
 
 関根はもともと慶応大学の経済学部
出身で、三田の「ラーメン二郎」についても
熱く語るが、
 一方で身体性についても
多くの哲学的考察を積み重ねて
きている。

 関根の広大な哲学の森に触れるたびに、
なんとかコイツの考えていることを
総合的視座の下に形にしておいて
やりたいなと思う。

 本人は、どこかの小さな大学に
奉職してコツコツと考えを進めて
いくことを望んでいるらしい。

 寒いなあと思って目が覚めた。
 外は晴天だ。
 北日本は吹雪らしい。
 日本海側と太平洋側の
コントラストだけを考えても、
 この国は均一ではない。

 ピカピカとしんしん。

 一日のうちに、深い海があり、
峻厳たる山があり、
 広漠たる砂漠があり、
 迷い込む森がある。

 わが身体がすでに巨大であり、
脳髄が呈する現象の
うちに自分でも測り知り得ない
複雑な表情があることを悟る。

1月 24, 2008 at 08:13 午前 | | コメント (17) | トラックバック (4)

2008/01/23

そこに石がある不思議

科学が究明する自然法則は、
いったんこの世界ができあがった
後に物質がどうやって時間発展して
いくかは明らかにするが、
 そもそも、宇宙がなぜここに
存在するかは説明しない。

 相対性理論の時空モデルは、
4次元の世界線のありようは
理屈づけるが、
 時間の流れそのもの
「今、ここ」の特別さは
解き明かせない。

 生命活動に伴って生まれる
「意識」をはじめとする
さまざまな不可思議な副産物も
その由来が明らかではない。

 生きて、意識を持つ中で、
私たちは数々の「謎」に直面し、
包まれている。

 だから、自分の命の脆弱な
ありように打ち震えるような
思いを抱き、この世界があるという
不可思議を畏怖する「信心」
を抱くのはごく自然な思いだろう。

 自然発生的な「信心」
が、教義や組織が整って
「宗派」となり、やがて様子が
変わってくる。

 時には対立し、人が傷つけられ、
戦争が起きることもある。
 
 信心をかたちにしたり、
言葉で表したりすることは
とても難しいことである。
 多くの場合、
無記を貫くのが良い。

 三輪山は古来信仰の場で、
神社や寺院といったかたちが
整えられる以前から祈りが捧げられて
いた場所。
 
 山自体が御神体で、歴史の
中で、入山はきびしく制限
されてきた。

 現在では、届け出て
印のたすきをかけ、登拝することが
できる。
 山中での撮影、飲食はすることが
できない。

 三輪山を登った。
 降雪の後が残り、
吐く息が白い。
 歩を進めるうちに、身体が
熱くなってきて、思わずマフラーを
外した。

 山というものが「物質」
として何ものか、その成り立ちは
わかっているつもりだが、
 現象学的には果たして何なのだろう。

 ましてや、造山活動や
元素や太陽系の進化などあずかり知らぬ
昔の人にとって、山がどのように
映っていたか、わき出る水は何もの
だと観じていたか。
 そのような問題群の向こうに
「御神体」はある。

 一時間ほどで山頂に着いた。

 黒い石があり、しめ縄が巻かれて
いる。

 並び立つその様子は、
一目見ると忘れられない感触がある。

 そこに石がある不思議。
 自分が見ている不可思議。
 全てをもたらした自然のプロセスの
摩訶不思議。

 山を降りる中、何もなく、
ただ澄み渡っていることに
気付いた。

 信じることの理想の形は、
心が無になることであろう。

 三輪は古来小麦の生産が盛んで、
そうめんの名産地である。

 暖簾をくぐると、
炉が切ってあって、
火がおこっていた。

 にゅう麺を啜る。
 寒い身体に温もりが
しみ入る。

 一味をかけたら、
白い中にぱっと赤い花が咲いた。

1月 23, 2008 at 07:05 午前 | | コメント (15) | トラックバック (8)

2008/01/22

プロフェッショナル イチロー・トークスペシャル

プロフェッショナル 仕事の流儀 
イチロー・トークスペシャル

セーフコ・フィールドで
繰り広げられた珠玉のトーク。

マグマを秘めた男、イチローの
劇的な心のダイナミズムに震えます。

どんなに困難でも、あくまでも
挑戦し続けようというイチローさんの
勇気が伝わるはずです。

NHK総合
2008年1月22日 22:00〜22:45

http://www.nhk.or.jp/professional/

すみきち&スタッフブログ

1月 22, 2008 at 07:41 午前 | | コメント (12) | トラックバック (6)

初めての感触

橋本麻里さん、『和楽』の渡辺倫明さんと
奈良へ。

京都駅の近鉄乗り場の前で合流。

奈良駅から車で15分くらい走ると、
そこは笠置山だった。

http://www.kasagidera.com/ 

奈良からほど近いのに、
受ける印象はまったく違う。

巨岩が続く。
古の人々が、ごく自然に
信仰を抱いたことが伝わる。

優美な線刻の
「虚空蔵磨崖仏」がある。

752年には、第一回の「お水取り」
が行われた由緒ある古刹。

巨大な岩が寄せ合うように
形づくる「千手窟」。

東大寺 二月堂の前身となった
「正月堂」。

後醍醐天皇が一時籠もったという
場所も見る。

歴史の歯車が回った
痕跡を、想像して補い、
つつまれる。

柳生街道沿いにある
円成寺へ。

http://www.naranet.co.jp/enjyouji/ 

運慶の現存する最古の作と言われる
国宝の大日如来を拝観していると、
声をかけられる。

とても親切、丁寧に案内して
いただいた。

春日大社の旧社殿が寄進
された春日堂・白山堂が
仲良くゆかしく並んでいる。

お寺の前の池には、端の方から氷が
張って白濁していた。

ならまちを歩いて、
「つる由」へ。

よもやまばなしを楽しむ。
 
感受するクオリアは、
出会って見なければ、その
存在すらも予想できない。

笠置の巨岩にも、大日如来の
横顔や組まれた足の風情にも、
初めての感触があった。

この世の中には、
まだまだどれほど、
見知らぬクオリアがあるものかと
思う。

眠りにつく部屋の窓からは
となりの開化天皇陵の
森の木々が見えた。

1月 22, 2008 at 07:33 午前 | | コメント (5) | トラックバック (5)

2008/01/21

Bananas

Bananas

The Qualia Journal

21st January 2008

http://qualiajournal.blogspot.com/ 

1月 21, 2008 at 08:02 午前 | | コメント (1) | トラックバック (0)

プロフェッショナルの森

プロフェッショナルの森

プロフェッショナル日記

2008年1月21日

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/professional/ 

1月 21, 2008 at 06:46 午前 | | コメント (2) | トラックバック (0)

空気の中の分子たち

 現代社会ではジェンダーの
あり方も変わってきたが、
 脳の進化というものは
文明の短い時間の中では帰趨しない。

 長い歴史の中で、長らく、
女性にとって最大の意思決定は
自らの身の振り方をどうするか
ということだった。
 好き、キライを原理として
全面に押し出していいのである。

 ところが、男どもは、
考えることが自らの身体を
離れていて、
下手に公共性とか概念とかに
振り回されるから、自分の
都合を表に出すことをためらう
倫理を身につけてきた。

 時に、(ジェンダーにおける)
女性的感性をも持つ(自然的概念における)
男性もいて、そのような人は「おねえ力」
を持っている。

 大文字の概念など知らない、
私が好きか、キライか、いいか悪いか、
それを優先する。

 自分がなぜそう感じるのか、
他人にわかるように説明しようとすると
案外やっかいな手続きがいるもので、
「おねえ力」をさわやかに発揮
する人は、きっと、理想的な
意味で両性具有的になる。

 フレッシュひたち号にて
水戸へ。

 水戸芸術館。高橋瑞木さん、
浅井俊裕さん、森司さんに久しぶりに
お目にかかる。竹久侑さんに
初めてお目にかかる。

 フラワーロボティックスの
松井龍哉さんの展覧会を拝見する。

 松井さんと対談する。

 雪が降るという予報だったが、
夜になっても東京は
乾いていた。

 「東北から来たお客さんがねえ、
こんなに暖かくっちゃ、雪は
降らないと言っていましたよ」
とタクシーの運転手さん。
 
 フレッシュひたちの中で、
そうだ、空気の中の分子たちは、
あちらから小突かれ、こちらから
小突かれ、ジグザグに運動していて、
自らの身の振り方など、全く
自由にならず、ただ、「温度」
というパラメータで記述される
無限持続の中にいるんだと
思っていたのだった。

 私たちの生は、空気の中の
分子たちからどれくらい隔たって
いるのだろう。

1月 21, 2008 at 06:01 午前 | | コメント (4) | トラックバック (2)

2008/01/20

ベストセラーへの遠い道

ベストセラーへの遠い道

ヨミウリ・ウィークリー
2008年2月3日号

(2008年1月21日発売)

茂木健一郎  脳から始まる 第88回

ベストセラーへの遠い道

抜粋

 学生の頃、まだ著書など一冊もなく、ただ、将来は本を出したいと夢見ていた。その頃、喫茶店でコーヒーを飲みながら、あるいは街を散歩しながら、友人と熱く「印税生活」のことを語り合っていた。
 「本を出したらさ、印税生活だよ、印税生活。」
 「一度書いてしまえば、何もしなくてもお金が入って来るんだものなあ。」
 貧乏学生にとって、それは、夢の生活のように思えた。「ベストセラー作家」という心地よい響きが、私たちを熱中させた。
 実際に本を書いて出版するようになってすぐに、考えが甘かったことに気が付いた。

全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。

http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/

1月 20, 2008 at 09:27 午前 | | コメント (0) | トラックバック (1)

綺麗な白いもの

朝起きると、
身体はなんとかなりそうな
気配だった。

 それでもあまり食べる気にならなかった。
 まずカステラで様子を見て、
それからバナナをお腹に収めた。

 東京国際フォーラムで
取材、及び撮影。
 PHPの『脳を活かす勉強法』
『すべては音楽から生まれる』、及び
5月のラ・フォル・ジュルネについて。

 品川港南のソニー本社へ。
 ソニー教育財団2007年度教育助成入選校の方々をお招きした表彰式。

 控え室で、出井伸之さん、中鉢良治さん、
小泉英明さんとお話する。

 入賞論文は大変興味深く、
 幼稚園、保育園、小学校、中学校に
おける科学教育の新しい波を
感じた。

 日本テレビへ。
 「世界一受けたい授業」の収録。
 おなじみのアハ体験はもちろんだけれども、
日企の木村光一さんのアイデアが
見事に決まって、とても楽しかった。
 竹下美佐子さんを始め皆様、
今年もよろしくお願いいたします。

 NHK近くの蕎麦屋へ。

 『科学大好き土よう塾』の
新年会。
 何度もおじゃましている番組で、
塾長の室山哲也さん、中山エミリさん、
それにスタッフの方々に
 深い親しみがある。

 一次会が終わり、「帰ろうかな」
ともらすと、近藤浩正さんが、
「二次会に来ないんですかあ」
と言う。
 
 「この、病み上がりのボクに、
二次会に行けというんですか!
・・・・・じゃあ、行きましょう!」

 こんちゃんに誘われては
仕方がない。
 それに、身体も何とか
上向きだ。
 ボクはしみじみとしかし意気揚々と
沖縄料理屋に向かった。

 植木豊さんと一緒に歩いた。
 最近、中国語のブログを始められた
のだという。

 エミリさんや室山さんと話込んだ。
 いろいろな思いがよぎる。

 室山さんが鹿児島時代に
取材した「最後の瞽女」
荒武タミさんの話が心に残った。

 エミリさんのまっすぐで
真面目な姿も。

 室山さんと同方向なので一緒に
帰る。
 「ぼくはね、茂木さん、ディレクター、
プロデューサーを30年やって、
それから解説委員になったんですよ。」
と室山さん。

 土曜塾の出演者として、
同時に、番組全体を外から見る
視点を持ち続けて来られたのだろう。

 それから、室山さんは、
夢を語ってくださった。
 とても素敵な
ヴィジョンだった。

 深夜になっていた。
 コンビニに寄って、ぶらぶらと
歩く冷たい空気。

 誰かが、明日は雪になるよ、
と言うのが聞こえた。

 一足先に、心の中には綺麗な
白いものが降り積もり、見えるものの
風景が変わる。

 朝から何とかがんばった一日と、
室山哲也さんや中山エミリさんの
お話と。

 しばしは暖かさに包まれて
暗闇に落ちる。

1月 20, 2008 at 09:22 午前 | | コメント (4) | トラックバック (2)

2008/01/19

しゅうり、しゅうり

「私的な領域」と「公的な領域」
のバランスが大切である。

ここに言う「私的な領域」
とは、とりあえず世間で
どのように流通させていったら
いいかわからないような、
ごくごく「わたくし」の
感性のことを指す。

子どもの頃に、ふとんの中に
潜り込んで、綿毛を見つめながら
夢見ていたこと。
そのような領分を確保しなければ、
私たちは魂のみずみずしさを失う。

ソニーコンピュータサイエンス研究所
にて、午前中、神経経済学についての取材を
受ける。
(産経新聞に掲載されます。)

お昼を食べにいったら、体調が
とても悪いということに気付いた。
おそらくはコールド(風邪)であり、
前の日の『プロフェッショナル』の
収録と打ち合わせで、ふざけて
Tシャツで歩き回っていたのが
いけなかったのだろう。

ここのところ、とても寒い。

本当を言えば、寝ころんでしまい
たがったが、そこは我慢。

研究所に戻り、もう一件取材。
自分の好きなブリティッシュ・コメディ
のDVDをたくさん並べて、
趣味である「笑い」について
大いにお話した。
(朝日新聞の秋元康さんのコーナーに
掲載されます)

続いてゼミ。

体調が相変わらず悪いので、田谷文彦
と近くの薬局にいって
ユンケルを7種類買ってきた。
ボクは一番高いやつを飲むのである。

学生たちに、「どれがいくらだと思う?」
と言ってからレシートを見せる。
彼らがどのように配分したかは
知りません。

電車で移動する元気がなく、
電通の佐々木厚さんとタクシーで
新宿へ。
社内ではひたすら身体を縮めて
目を閉じていた。

体調が悪い時は、ぎゅっと
自分の方にいろんなことをまとめて
いって、「修理」しているような
感じになる。

ぎゅっと「わたくし」が濃縮して、
歯車や、小さな人や、そよ風が
身体の中で働いてくれているの
である。

住友三角ビルに着き、
ひと座りして「スイッチ」を入れる。

いざとなれば空元気が出るもので、
マイクも使わず二時間たっぷり
熱弁した。

無理はするもんじゃなく、
終わって、打ち上げの会場に
歩いている時にはもうへろへろ
だった。

いつものメンバーに加えて、
大場旦さんや、吉村栄一
さんも来てくださったのに、
お酒など一滴も飲む気にならず、
水を一杯飲んであとはじっと
していた。

しゅうり、しゅうり。

身体をぎゅっと丸めて、
ひたすら修理に努める。

さすがに早めに失礼した。

「一晩眠れば治る!」
とぐっすり修理して、今朝、
さすがに全開とはいかないが、
なんとか使いものになるの
だろうか。

幸か不幸か、今日も夜まで
仕事である。

空元気は出ると思うが、
ちゃんとつながるかな。

1月 19, 2008 at 08:49 午前 | | コメント (15) | トラックバック (2)

2008/01/18

朝日カルチャーセンター 脳と心を考える

朝日カルチャーセンター 脳と心を考える

本日第一回

脳の働きは、長い進化の過程で徐々に形成されてきました。脳を理解することは、すなわち「生きる」ということの本質を明らかにすることです。生命とは何でしょうか。感じること、考えることは、生きることとどのように結びついているのでしょうか。4回目には、心の問題から社会現象まで、広く鋭い視点でとらえる解剖学者の養老孟司先生をお迎えし、脳と生命の関係に迫ります。

2008年 1/18、 2/8、 3/14、 22
金 18:30~20:30
3/22は 土 14:00~16:00

http://www.acc-web.co.jp/sinjyuku/0801koza/A0301_html/A030101.html 

1月 18, 2008 at 09:28 午前 | | コメント (2) | トラックバック (0)

『すべては音楽から生まれる』4刷

PHP新書
茂木健一郎 『すべては音楽から生まれる』
は増刷(4刷、累計37000部)
が決定しました。

ご愛読に感謝いたします!

PHP研究所の丹所千佳さんからの
メール

茂木健一郎先生

いつもお世話になっております。
昨日は取材にお越しいただき、ありがとうございました。

おかげさまで『すべては音楽から生まれる』の
4刷が決まりましたので、お知らせいたします。

本書を読んだ方々が、
それぞれにとっての「音楽」を
見つけていただければ嬉しいなと思います。

PHP研究所 新書出版部
丹所 千佳

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1月 18, 2008 at 09:22 午前 | | コメント (1) | トラックバック (0)

爆発的な笑いのパワー

爆発的な笑いのパワー

プロフェッショナル日記

2008年1月18日

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/professional/ 

1月 18, 2008 at 09:18 午前 | | コメント (2) | トラックバック (0)

ある文脈においては孤独であること

何かに気付かないことが、
鋭い感受性に支えられている
ことがある。

世間の流儀に合わせないことは
もちろん、
その空気に感染することが、
自分の創造性の核を侵食する
と思うとき、
クリエーターはあえて
目を閉ざし、耳をふさぐことを
半ば無意識のうちに選択することがある。

何人かの卓越した人たちを見ていて、
そのような結論に達する。

仲間とわいわいやることは
たのしいが、一方で、ある文脈においては
孤独であることが魂の平安に資するのだ。

1月 18, 2008 at 09:15 午前 | | コメント (7) | トラックバック (2)

2008/01/17

『それでも脳はたくらむ』増刷

中公新書ラクレ
『それでも脳はたくらむ』
は増刷(2刷、累計33000部)
となりました。

ご愛読に感謝いたします。

中央公論新社 濱美穂さんからの
いただいたメールです。

こんにちは。
中央公論の濱です。

おかげさまで、中公新書ラクレ『それでも脳はたくらむ』
の増刷が決まりました!

書籍に携わってはじめての増刷となりましたので、
喜びも一入です。
ありがとうございました。

とりいそぎ ご連絡まで。
こいつぁ春から縁起がいいですね!

中央公論 濱美穂


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1月 17, 2008 at 08:24 午前 | | コメント (1) | トラックバック (1)

いい人

「日本書紀」と「古事記」
の記述を巡っての、本居宣長と
上田秋成の論争。

その点について、
先日お目にかかった橋本治さんは、
「いやな人って、書くものの中に、
長い間掃除しないで放っておいて
苔が生えたような、こびりついて
容易にはとれないものがあるでしょ。
本居宣長を批判する秋成の
文章は、いやな人だな、と思った。
それに対して、古事記を評価する
本居宣長は、矛盾とか不整合が
あるとしても本人はいい人だなあ、
と思った」
というような意味のことを
言われていた。

別の次元が導入される
ことによって、
ぱーっと見通しが
明るくなることがある。

古事記と日本書紀を巡る論争は
ついつい重いものになりがちだが、
上田秋成は「わるい人」
本居宣長は「いい人」
という全く別の軸を導入することで、
何かが解放される。
メクジラ立てて論じている
ことが無効化されて、
ひざかっくんになる。

もちろん、いい人だからと
言って、言っていることが
正しいとは限らない。

橋本さんは「本居さんは
古事記に書いていることがすべて
真実だと自分で信じていれば良かったのに、
それを公にしちゃったから
いけないんだよ」と言われて
いた。

公私の軸をうまく使うことで、
硬直化した議論に生命を吹き込める。
なにしろ、私たちそれぞれにとって、
「私」というミクロコスモスは
「宇宙」というマクロコスモスに
対置される重みを持つのだから。

PHP研究所。取材と、
打ち合わせ。

東京工業大学大岡山キャンパス。

東京工業大学 理数プロジェクト2007 
シンポジウム

有馬朗人先生、伊賀健一先生と。

学部一年生の
弘田啓時クン、長井悠祐クンが
パネリストとして加わる。

会場との議論といい、
その後の懇親会での会話といい、
元気いっぱいだった。
そして、覇気があった。

何よりも、橋本治さんの言葉を借りれば、
みんな「いい人」だった。

「いい人」のエネルギーは素晴らしい。
それは、良きものを信じるという
ことである。
世の中がどうなっていようと、
文句は言わない。
自分が信じるものに賭ける。
寄り添う。
失敗しても、ぐずぐず言わない。

それが、世間はこうなっているから、
しがらみがあるから、
と談合するようになり、
精神の奥底にしみ込んで
ひねてすねてごちゃごちゃ
いうようになってくると、
次第に橋本さんの言う「いやな人」
になってくる。

心にカビが生える。

基準を自分の中に持ち続けて
偶有性の海に飛び込んで泳いで
いる限り、
ぼくたちは何歳になっても
「いい人」でいることが
できる。

カビが波で洗い落とされるのだ。

いいシンポジウムだった。
懇親会場で、みんなで写真を撮った。

(photos by Atsushi Sasaki)

1月 17, 2008 at 08:16 午前 | | コメント (4) | トラックバック (5)

2008/01/16

ザ・ベストハウス123

ザ・ベストハウス123

フジテレビ系列
2008年1月16日(水)
21:00〜21:54

http://wwwz.fujitv.co.jp/123/index2.html 


http://tv.yahoo.co.jp/bin/search?id=103083808&area=tokyo 

1月 16, 2008 at 07:58 午前 | | コメント (1) | トラックバック (0)

脳を活かす勉強法 6刷

茂木健一郎
『脳を活かす勉強法』 
PHP研究所
は、重版(6刷、累計15万5000部)
が決まりました。

ご愛読に感謝いたします。

PHP研究所の木南勇二さんから
のメールです。

茂木健一郎先生

いつもお世話になります。
また増刷がかかりました。
ありがとうございます。

この本で、勉強とは楽しいものという本質に多くの人が
気づいてくれたら編集者冥利につきます!

PHP 木南拝

http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-69679-9

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1月 16, 2008 at 07:53 午前 | | コメント (4) | トラックバック (1)

大先輩

日経サイエンス編集部にて、
地震学がご専門の 山岡耕春先生 
にお目にかかる。

地震学は近年大きな
進歩を見せている。
たとえば、地殻のすべり運動
の力学的特性が従来よりも
詳細にわかるようになった。

断層面においては、普段から
少しずつすべり運動を見せている
領域と、普段は滑らず
地震発生時に一気に大きな
ずれを見せる領域(「アスペリティ」)
が混在する。

どのアスペリティを巻き込んだ
すべり運動かということで、
地震は様相が異なってくる。

山岡さんは、地震に
加えて火山についても造詣が
深く、いろいろと興味深い
お話をうかがった。

火山は、力学的特性に
加えてマグマの化学変化という
次元も加わるため、より
複雑なプロセスを呈し、たとえば
いつ富士山が噴火するかを
予測することは困難だという。

2006年に公開されたリメイク版の
『日本沈没』の科学的アドヴァイスを
されたという山岡さん。

Q&Aがとても面白い読み物になり、
出版されている。

興味のある方はぜひどうぞ!

Q&A日本は沈む?―地震・火山と防災 

NHKにて、『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の打ち合わせ。

サウジ・アラビアのロケから帰った
須藤祐理ディレクターは、「ふっくらとした」
という専らの評判である。

石油化学プラントでの撮影。
三食賄い付きの生活で、
美味しいものをたくさん食べたのかしらん。

まだ、橋本さとしさんのナレーションが
入っていないため、須藤さんが
台本を読む。

太くてたくましい声は、
アラビアのロレンスのようだった。

ナレーションを読み上げる須藤祐理さん。
右端に住吉美紀さん(すみきち)のカップが
写っている。

チーフプロデューサーの有吉伸人
さんと
「ばらえ亭」でご飯をたべる。

運ばれてくると、有吉さんが
「あれっ、ワンタン麺じゃないんですか?」
と言った。

ばらえ亭に行くと、美味しいので、
いつもついついワンタン麺を頼んで
しまう。
いつも同じだとまずいんじゃないか、
という自己反省があって、
珍しく親子丼を頼んだのである。

でも、親子丼も美味しかったけど、
やっぱりワンタン麺食べたかったなあ。

紀尾井町の文藝春秋。
橋本治さんにお目にかかる。

橋本さんが上梓された
『小林秀雄の恵み』を巡る対談企画。

充実した、大切な
時間だった。

大先輩である橋本さんから、
たくさんのことを学びました。

橋本治さんとの対談は、「文學界」
に掲載される予定です。

1月 16, 2008 at 07:41 午前 | | コメント (7) | トラックバック (4)

2008/01/15

プロフェッショナル 仕事の流儀 坂東玉三郎

プロフェッショナル 仕事の流儀 坂東玉三郎

 美しいと感じる心は誰にでも
ある。
 しかし、自らの肉体をもって至上の
美を現出することは、ごく限られたの
人だけにできること。

 感覚における官能と、
行為における実践を
語る言葉はその感触が
異なる。

 二つの言語世界を、いかに
一致させるか。

 玉三郎さんとお話して以来、
ずっとそのことを
考えています。

 「奇跡の女形」坂東玉三郎さんの
本質に迫る『プロフェッショナル 仕事の流儀』
  58分拡大版です!

NHK総合
2008年1月15日 22:00〜22:58

http://www.nhk.or.jp/professional/

すみきち&スタッフブログ

Nikkei BP online 記事
玉三郎さんに「学習と発見」の手法を教わる
〜歌舞伎役者 坂東玉三郎〜
(compiled by 渡辺和博(日経BP))

1月 15, 2008 at 08:11 午前 | | コメント (9) | トラックバック (5)

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