クリスマス・ツリーの光
夢の中で、いろいろ料理を
注文していて、
店の主人がやさしい風情で
立っているので、もう十分かとも
思ったが、
秋刀魚を焼いたものとご飯、
豚汁をさらに注文した。
食べられるかなあ。
覚めてしまったので、結末が
わからない。
なんであんなことをしたんだろう。
横に大根おろしがあって、
こんがりと温かい。
そんなほっとする秋刀魚に
出会いたいのかな。
昼と夜に、たまたま
うなぎ弁当が続いたことも
関係しているのかもしれない。
東京に帰り、麹町の日本テレビ
で打ち合わせをし、
たけしさんと所ジョージさんと
楠田枝里子さんの番組にうかがう。
磯野貴理さんといろいろ話す。
うなぎ弁当を食べる。
PHP研究所の近くのコンビニで、
380円の栄養ドリンクを飲む。
東京座会。
池内恵さん、牛村圭さん、北康利さん、
古川元久さん、若田部昌澄さん、永久寿夫さん、
江口克彦さんとお目にかかり、
教育問題を議論。
木南勇二さんから、
『脳を活かす勉強法』の売れ行きが
引き続き好調とうかがう。
丹所千佳さんから『すべては音楽から生まれる
脳とシューベルト』の見本をいただく。
この本は、来年のラ・フォル・ジュルネに
向けて、大葉葉子さんがすばらしい文章で
まとめてくださったのである。
PHP研究所から、京橋の
中央公論新社へ。
岡田健吾くん、濱美穂さん、
井之上達矢さんというお馴染みの
面々。
『それでも脳はたくらむ』数十冊に
サインをする。
都内主要書店に置かれるとのこと。
「イラスト」について、
新しい試みをした。
林美穂さんに、中央公論Adagioの
インタビューを受ける。
岡田クン、濱さん、井之上さんと
一緒にベルギービールの店へ。
「こうやって、どこかに
何時までに行かなければならない
という制約なしで
ひんやりとした夜の道を
歩くことができる。それだけで
本当に幸せ。」
タクシーの中で仕事を始めるが
すぐにうとうと。
筑摩書房の「たけちゃんマン
セブン」こと、増田健史は、
風邪を引いてしまい、その上、
「ちくま」に連載した「思考の補助線」
の単行本化に当たって必要な序論と
まえがき、あとがきの文章がぼくから
来ないので、
「原稿が来ないくらいじゃ
人間死にませんよ」と苦しい胸の
うちを吐露していたが、
すまん、たけちゃん。
ぼくは昨日、神戸から帰る
新幹線の中で完成し、
やっと耳をそろえて
原稿を送ることができたんだったね。
たけちゃんからメールが来た。
茂木健一郎さま
お原稿をすべて落手いたしました。
たしかに完済です!
「迷惑」だなんてとんでもないことで、
僕のほうこそ、
余計なご苦労ばかりおかけして、
すみませんでした。
なんだか、まだ病から快復せずに、
いつもに増してぼんやりしています。
そうした次第で、お原稿を拝読して、
いろいろお伝えしたい
思いがありますが、どうにもこうにも
文章にまとめ上げるのが
しんどい状況です。
今日のところは、お許しください。
ただ、ひと言。
まえがき、序論、あとがきという順序で
最後まで読み通して、
なぜだかじんわり涙があふれてくるのを、
抑えられませんでした。
このpassionが、まっすぐに届きますように。
【追伸】
大場さんの復活、大朗報ですね!
にちようび、会いましょう。
増田健史
「にちようび」というのは
恒例の「おじさん温泉」
のことで、大場旦が体調を崩して
開催が危ぶまれていた。
しかし、さすが大場旦。みごと
復活を遂げたのである。
暗闇の中に輝くクリスマス・
ツリーの光を見る想いがする。
12月 11, 2007 at 06:48 午前 | Permalink
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ようやく、我が家にも静けさが戻り、
リフォームも95%終わり、
最終チェック段階、
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明り取りから差し込む、
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(2)『掛川市史』上巻五四四頁・三行目
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... [続きを読む]
受信: 2007/12/11 17:50:09
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コメント
茂木博士
秋刀魚と大根おろしとうなぎのお弁当の関係・・・
おもしろい書き出しでついわらってしまいました。
でも、こういう感じよくわかります。
定食屋でいい気持ちでたくさん注文して、おなかも
いっぱいなのに、でもまだ注文したいというこの感じ・・・
今日は、福岡出張で時間があったので
本屋にたちよったら、茂木博士の「脳と仮想」に
出会いました。
「代表作、文庫化」と帯にありました。
たびたびお話に出てきていたので、読みたい、読みたいと
思っていました。運命感じます。
小林秀雄の講演の声を聞いて、感動した部分を読んでいます。
「クオリア」について語りたいと・・・
私にとっては、茂木博士、あなたが小林さんです。
文章を読むたびに、映像を見るたびに心が躍ります。
ありがとうございます。
もうちょっとがんばってみます。
投稿: ふわく | 2007/12/12 2:35:55
いつの間にか、もうクリスマスシーズンなのですね。
私はミッション系大学で過ごしましたので、この時期はキャンパス内がイルミネーションでとても華やぐのです。合唱部によるヘンデルの「メサイア」公演は今も続けているのかしら?
我が家は無宗教ですが、家では他の家庭と同じようにクリスマスケーキとささやかなご馳走でクリスマス・イブを過ごしました。イブが近づくと、庭に植えてある、まだ背の低いモミの木を掘り起こすのが父の仕事でした。そしてモミの木にオーナメントを飾るのが姉と私の仕事で、それはそれは愉しかったです。6歳か7歳のときだったと思いますが、イブの日に放映されていた映画で、父に「この映画は素敵だよ」と勧められた『若草物語』の映像や家族愛の素晴らしさは今でもよく覚えております。
ただ私の子供の頃はちょうど高度経済成長期。父は仕事に忙しく、クリスマス・イブにご馳走をいただくまでに随分待たされた挙げ句、結局、母と姉と3人で食べる羽目によくなりました。でも、父はどんな遅く帰っても、クリスマスプレゼントは必ず買ってきてくれましたが・・・。
投稿: K.M | 2007/12/12 1:06:23
こんにちわ
本をつくるのは、作者、編集者ともに、大変なのだな、と、思いました。
ところで、秋刀魚と、大根おろしは、おいしいですね。(^^)
投稿: tain&片上泰助 | 2007/12/11 12:10:25
クオリア日記はおもしろい。茂木さんの行動がすべて分かったような感覚に陥ることがある。毎日大量の情報、記述するのも大変だと思う。私たちはインターネットで、それもタダで読ませてもらっている。茂木さんの本とは一味違ったものではあるが、満足している。
いろいろと読ませてもらているうちに、脳科学について漠然とした感覚ながら、いろいろなことが思い浮かんでくる。そのひとつは、「本能はは等速運動で、理性は加速度運動を制御するもの」である。脳科学は蛇が自分のしっぽを飲み込んでしまうようなもので、最後の結末がどのようなものかが想像つかない。
茂木さんは、そのようなところに猛然と突き進んでいる。それもいろいろな人を抱きかかえ込んでである。ところが顔を見るといつもニコニコしている。でもきっと苦悩に顔がゆがんでいる場面もあるのではないかと秘かに想像している。
パイオニアは辛く、しんどいと言える。でも健康に注意して頑張ってほしい。
脳科学はストレスの解消などいろいろところで役立っている。事象を説明しようとした心理学と異なり、脳科学はありのままを示してくれる。悲しい時には泣いていい。怒るべき時には怒っていい。ありのままを受け入れることに問題の解決があるように思う。
投稿: westhill | 2007/12/11 11:09:22