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2007/12/31

すべては白い光の中に

人間の脳は一種の「ネオテニー」
(幼形成熟)
であり、だからこそ、ずっと
学び続けることができる。

 しばしば、創造的な人は、
ずっと子どもの気持ちを失わない
と言われる。

 好奇心を持つとか、
 新しいことにチャレンジする
ということ。

最も大切なことは、
良いものを良いと思い、
素敵なことにあこがれる、
そんなピュアな気持ちを持ち続ける
ことではないか。

 ピュアであり続けることは
案外難しく、エネルギーのいる
ことである。

 ヘタをすると、
 生きているうちにだんだん
「澱」のようなものが
たまってきて、
 そちらに気をとられて、
純粋なエネルギーを失って
しまう。
 そうなってしまっては
もったいない。

 他人から「あいつは
単純だ」とバカにされる
くらいでいい。

 「オフィス ブラインド スポット」
の平塚一恵さんは凄腕の
public relationsの達人。

 その畳みかけるような
プロモーションの仕方を
見ていると、
今まで私たちが仕掛けてきた
 出版記念の対談とか、
インタビューとか、ああいった
ものは素人仕事だったと
思えてしまう。
PHP新書
『すべては音楽から生まれる』
のプロモーションを平塚さんが
やって下さっている。
心強い。

三省堂書店神保町本店で、
取材を二件受ける。
平塚さんがテキパキと仕切って
くださり、あれよあれよという
間に事が進んでいく。

引き続きサイン会。
1時間余りで、
97冊の本にサインさせて
いただいた。

東京国際フォーラムで、
「ハルモニア杯音楽コンクール」
の最終審査会。

鈴木慶一さん、小曽根真さん、小田島久恵さん、
山崎芳人さん、野口勉さんとご一緒する。

シューベルトの曲をアレンジした
バンドの演奏を聞く。

「クラッシック音楽」は100年以上の
歳月を経て受け継がれているわけで、
それだけの強度がある。

原曲の強度にアレンジがどれくらい
対抗できるか。これは
難しい課題である。
 
ヘタなアレンジでは、
原曲の純度に負けてしまう。

しかし音楽は不断に変化も
しなければならない。

そうでないと、生命が
枯渇してしまう。

それぞれ工夫を凝らし、
力のこもった演奏は素晴らしかった。

入賞者には、ラフォルジュルネ
2008出演へのエントリー権が
与えられた!

『すべては音楽から生まれる』

『脳を活かす勉強法』
の打ち上げ。

『すべては音楽から生まれる』
は、横田紀彦さんと丹所千佳
さんがご担当くださり、
大場葉子さんが素晴らしい文章に
して下さった。

『脳を活かす勉強法』
は木南勇二さんがご担当下さった。


木南さんと芸大大浦食堂で撮った写真。

木南さんは今では温厚な紳士だが、
高校のときは尾崎豊で、
1年で中退、バイクをぶっとばし、
骨が飛び出す大けがをした。

その後

大検ー>大学ー>PHP研究所
ー>仕事のできる温厚紳士編集者

と変遷する。

いやあ、人は見かけによらない。
つまりは、生命の本質は「更新」
ということですね。

人は何度でも生まれ変わることが
できる。

ハルモニア杯の審査を終え、
発表をすべくバックステージで
待機しているときから、
ある問題が気になって、
ずっと虚空を見つめてそのことを
考えていた。

未来は私たちに何をもたらすか。
人は何度でも生まれ変わることが
できる。

そんなことを考えていると、
すべては白い光の中に包まれた。

12月 31, 2007 at 10:45 午前 |

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受信: 2008/01/01 8:49:17

コメント

「イノベーションと経験」論

2007年9月の茂木様のスピーチ
 イノベーション=意欲×経験+持続可能性
に賛同するものです。

異論が出ていました。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071127/143021/

しかし、この分析は皮相的であり、「失敗学」や「ヴジャディ」の
ことまでイマジネーションの働かぬ方のつぶやきだと見ました。

変わらぬご活躍を。

ところで、「ハルモニア杯音楽コンクール」の最終
審査会の鈴木慶一さんと一字違いの鈴木慶江さんの
ソプラノを聴きました。ニアミスですね(笑)。


(2007.12.29)
2007年8月22日に別府でお会いしました長崎ものです。

「さるく」は長崎市ですが、もっと広く長崎県として、
「クーポンブック」が出ました。
 長崎市→「混沌」たる文化
 長崎県→里山ならぬ島山+隠れ文化
です。送ろうか、と思い、名刺チェックしましたが、
宛先不明にて、とりあえず連絡だけ。

投稿: | 2008/01/10 9:29:42

茂木先生
新年明けましておめでとうございます。

先日の三省堂での先生のサイン会にお邪魔させていただきました。
先生にいただいた受験生へのメッセージ、
心に刻んで「障壁をおそれずに乗り越えて」いきます。
大変勝手とは存じますが、拙ブログにて記事を書かせていただきました。
よろしかったらご笑覧下さいませ。

末筆ではございますが、
茂木先生の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

投稿: ヴァージャー・うかる〜る・岡本 | 2008/01/04 23:20:10

あけましておめでとうございます。

私たちの宇宙も一歳、年をとりました。

この宇宙に祝福を、共にあるものに祝福を!!(^^)

投稿: | 2008/01/01 0:08:15

思ったままに行動する幼稚な言動と
「子供の気持ちを失わない」ことが都合よく混同されがち
なので「気をつけなきゃ!」と思います。
「良いものを良い」と素直に感じる「ピュア」さを
世間に無防備にさらすことと引き換えに失うものは多くて(笑)。
嫌悪感を抱くものからしか得ることができない
貴重な感覚やひらめきの学びがあることは確かですが、
「美」って結局プリミティプなところへ
回帰するものなのでしょうか?
これからも、なんだかんだいっても、ここで
学ばせていただくこと、たくさんありそうです。
これほど饒舌に自己を語り続ける人を見たことがありません。

日記を拝読していると、たまに「なにくそ」根性がでてきます(笑)。
ノーブレス・オブリージュを逆手に取るようなしぶとーい(笑)発言や
この世は、なんらかの作品を創造する「表現者」が主体で
残りは作品を拝ませていただく「鑑賞者」しかいないかのような言葉。
(私の受け取り方がひん曲がっているんだけれども。。。笑)
自分のセンスの良さを押し付けてくる独裁者に負けるもんかー!と
「表現者」という名の仮想の敵を相手に、鼻息荒いです…。
いつもぢゃないけれど(笑)。
人生のなかで、さまざまな困難な状況に直面した時、
適応するために、既存の構造を解体し続けていく。
絶望感、孤独感と闘いつつ、成長していくのは
「表現者」であろうとなかろうと同じような気がするんです。
そして何故、こんなにグスグス言っているかというと
これからカウントダウンのイベントに行かなくちゃならない、
のですが屋外だし…寒いし…
今更「やっぱり、行かない!」とか言えなくて…現実逃避(笑)。
すでに約束の時間に遅れています。。。あはは。

投稿: | 2007/12/31 17:51:24

アレンジで一番好きなのはバッハ/ブゾーニのシャコンヌ。
ダントツです。

ここ、数日、1日中流してます。
バイオリンで聴くもよし、ピアノで聴くもよし。
しびれます。そして、なぜだかものすごくやる気が俄然湧く。

今までで一番しびれたのは、ルービンシュタインのピアノのシャコンヌ。
ずっと昔、ラジオで聴いた。youtubeで探しまくってもないのが残念。


投稿: | 2007/12/31 15:05:37

ふっと、日々新にまた日々あらたに、という言葉を思い出した。

生きものが生きるということ、それは、身も心も日々「新しく」なることなのだ。

新陳代謝で細胞は更新されるし、人の心も苦しみや逡巡を基として、艱難を乗り越えるたびに新しくなる…。

まさに更新、更新、また更新…!の繰り返し…。

有限な生きる時間の中で、新たな自分に生まれ変わるたびに、新しい世界が開けるのだなぁ、と心の底から思います。


本然度も本当に有難う御座いました。
来年も何卒よろしくお願い申し上げます。

茂木博士にとって、来年が本当に素晴らしい1年でありますように…!


投稿: 銀鏡反応 | 2007/12/31 12:05:08

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