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2007/12/26

黒ポン

東京大学情報学環教授の
佐倉統さんと、「科学という
文化」についてお話しする。

佐倉さんは
科学未来館の活動にさまざまなかたちで
参画されていて、
ウェブサイトdeep scienceを監修、同サイトで
ブログも書かれている。

日本にはヨーロッパ的な意味での
科学の文化が根付いていないと
言われて久しい。

日本が遅れているという言い方は
当然のことながら成立するとして、
日本独自のユニークな科学のあり方は
ないのか、というのが佐倉さんの
問い。

科学と、そのコミュニケーションの
あり方を巡って、たっぷりと
お話した。

現状を固定して考える
べきではない。

佐倉さんによると、今すぐれた
popular scienceの文化を持つイギリスも
また、ヴィクトリア朝時代は
科学コミュニケーションにおいて
見るべきものを持たなかったのである。

科学未来館の方々を交えてさらに、
日本のpublic understanding of science
の将来の姿を探る。

NHKエデュケーショナルの
近藤浩正さん、植木豊さんと
NHKの西口で待ち合わせ。

局内の喫茶店「丸コア」にて、
科学に関する表現の可能性について
お話する。

近藤さんのアイデアは、きっと
大きく実を結ぶことだろう。

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の生放送に向けての準備。

住吉美紀さん(すみきち)は
「生放送の女王」。

今まで何回生放送をしてきたのかと
言えば、100回は下らないと
住吉さん。

ぼくは「MC」という立場での
生放送は初めてである。

「始まってしまえば、時間が
来たら終わる」とは言うものの、
始めるまでの準備が大変。

大坪悦郎さん、細田美和子さんを
はじめとするコードネーム
「祭り班」の方々が、
用意周到な事前の作業を積み重ねて
来られた。

軽井沢の星野佳路さん、
東京の杉野英実さんと結んでの
中継。

視聴者の方々との「人生相談」の
やりとり。

ジングルベルなどの音楽の
送出のタイミング。

副調整室には、いつもにも
増してたくさんの方々がいて、
連絡、切り替え、指示に
携わった。

あとは、ボクと住吉美紀さんが
がんばるだけ。

住吉美紀さんが黒地に白抜きの
文字のパネルを持ち、
「ポーン!」という音とともに
引く。
(コードネーム「黒ポン」)
その瞬間に始まり、58分間。

「今、ここ」で起こっていることが、
同時に電波に乗って全国に
届けられているという、
静かで熱い興奮を味わった。

「才能とは、努力を継続する力である」
という流儀が投票で一位となった
羽生善治さんがゲストでスタジオに
いらっしゃる。

羽生さんや住吉さんと一緒に
濃縮した時間を楽しんだ。

放送終了後、羽生さんを囲んで
スタッフ皆で記念撮影。

みなさん、お疲れさまでした!

住吉美紀さんが
紅白の総合司会の準備で
プロフェッショナル班の忘年会に
来られないかもしれないので、
すみきちを囲んで
「お疲れさん」の会。

有吉伸人さんや、山本隆之さん、
河瀬大作さんをはじめ皆さんと
「わははは」「うふふふ」
と笑い、「無礼講」の悦ばしき
エネルギーに満ちた良い時間が
過ぎていった。

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の初めての生放送の心地よい余韻の中で。

12月 26, 2007 at 08:32 午前 |

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コメント

仕事の流儀・スペシャル、最高でした!
LIVEに強いお二人、いつもの番組より更に光ってました。
ゲストの羽生さんにもびっくり。
素晴らしい言葉のプレゼントありがとうございました。

ゼヒゼヒ第2弾も。次回は2時間スペシャルで!

投稿: ヨシダセツコ | 2007/12/27 1:56:12

お疲れさまでしたーー!!


質問コーナーがとても面白かったです。
『彼女がほしい学生さん』の質問、素直で感動しました。
積極的に素直にそういえる事が素晴らしいと感動。。

茂木さんのちょっと緊張気味のご様子がまたほほえましくナイスでした。
来年も楽しみにしています。

投稿: canacanazemi | 2007/12/27 1:08:29

生放送、楽しく拝見しました。
お疲れさまでした!
いきいきとした、誠意あふれる茂木先生を
リアルタイムで見ることができて
とても嬉しいです。

実は私も人生相談コーナーには
悩みを送っていた(結構マジな悩み)のですが、
答えていただけなくて残念(笑)。

羽生さん、洗練された感じがいいですね~。

生中継で出演された、経営者の星野佳路さんの言葉
「人の失敗を容認する組織文化」
「失敗すれども 夢にしつこく」
そして、それに応える茂木先生の
「人は失敗からしか学べない。試行錯誤から生まれる」

ここでもまさに心の琴線に触れました。
新たに私のなかでの“心に響いた流儀”として
加えておきたいと思います。

「今、ここ」の共有。
広がる感動。

いつも忙しいもじゃもじゃのサンタクロースさん、
素敵な贈りものをありがとう。
遅くなりましたが
Merry Christmas!

投稿: s.kazumi | 2007/12/26 22:44:21

こんばんは…。もういよいよ年の瀬が押し迫りつつありますね。

『プロフェッショナル』クリスマス・スペシャル生放送、本当にお疲れ様でした…!
私自身、個人的に大いに励まされた59分でした。ありがとうございました。


そうか!科学振興の面において、何も日本はヨーロッパの真似をしなくてもいいんですよね。

この国ならではの、独創的な科学のありかたを見出せれば、きっと英国に優るとも劣らぬ、素晴らしいcuiture of popular Scienceが確立されるだろう。

その為にも大事なのは、私達が、何があっても、この日本的なユニークな科学文化創造の夢を、諦めないことだと思う。志あふれる、研究者の皆様とともに…!

「科学離れ」がいわれて久しいこの国にも、夢を捨てずに研究者を目指して頑張っている、多くの若者がいる。

彼等の未来の為にも、是非独自な科学文化の確立を、心から願わずにいられない。

投稿: 銀鏡反応 | 2007/12/26 18:39:54

昨日の夜、
たいせつな人が亡くなったと
知らせる電話があり、
覚悟はしていたものの、
これまでのこと、
これからのことなど、思っていたら、
時間になり、生放送が始まりました。
ぼんやりとして、なのに、集中して、
言葉一つひとつを、きいていました。
今朝もまだ、頭が真白な状態で、
いつもと変わらず、人と話し、
今日すべきことをしています。
これからの私は、来年、再来年も、
クリスマスが来るたび、
昨日の事を思い出すのでしょう。

投稿: F | 2007/12/26 11:30:40

こんにちわ。

日本で科学がポピュラーにならないのは、日本語のためだと思うところがあります。
「あの鳥は緑色だ。」と言うと、すると、海外では「『あの鳥は緑色だ。』と、私は思う。」の、「と、私は思う」が内在化しているのですが、日本語だと、「『あの鳥は緑色だ。』、と、みんなそう思いなさい。」と、「そう思いなさい。」が内在化してしまい。日本語の場合、議論が白熱しても、小さな差の議論になってしまう、感じがします。


茂木さん、住吉さん、羽生さん、スタッフの皆さん、生放送うまくいってよかったですね。(^^)

投稿: 生クオリア体験中by片上泰助 | 2007/12/26 9:35:34

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