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2007/12/28

心穏やかにワンタン麺を食べる

どんな国に住んでいる人でも、
その国を襲うやっかいな情勢から
逃げることはできない。

典型として挙げられる
大きな国は、どこも、
それぞれ面倒な問題の一つや
二つは抱えている。

ブット元首相が暗殺された
パキスタンの人々にとっては、
まさに人ごとではなく、
逃れようのない情勢が
これから続く。

自分自身の身体からもまた、
逃れることはできない。
たとえば肝臓が反乱を起こしたり、
心臓が不調になったりと
いったことになれば
とにかく我慢して付き合わなければ
ならない。

今のところ、自分の身体から
逃れる術はない。
国との関係も、本当はそれに
似ている。

高校の頃など、生意気盛りで、
「進歩派」の友人と
「いざとなったら亡命すりゃあいいさ」
などと嘯いていた。

「どこに亡命しようか」
「オレはドイツがいいな」
「オレはアメリカにしよう」
などと言い合っていた。

今となっては、そんなに簡単な
ことじゃないという
くらいもちろんわかっている。

国民である前にひとりの人間であり、
大きな青空の下、どこにでも
好きに歩いていけるはずだが、
しかしできることならば
自分の住む国がまともで
あってくれた方がいい。

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の打ち合わせ。

歌舞伎役者 板東玉三郎さんの
回。

取材VTRを見ながら、
当日の質問事項を考え、確認する。

会話というものは
その場で流れていき、その中で
深まっていくものだが、
おおまかな枠組みのようなものを
つかんでおくのである。

言うまでもなく、玉三郎
さんは「女形」である。

住吉美紀さんは、玉三郎さんの
舞台を見て、
「こんな女の人のそばに
ずっといたい」
と、ハートマークが二つ
(つまり、両眼がハートで
ぴこんぴこんいっているという
状態ですね)になったという。



玉三郎さまに見入る住吉美紀さん


取材をした本間一成ディレクターも見入る。


山口佐知子さんと、河瀬大作さんも
熱心に見入る。


有吉伸人さんと局内の「ばらえ亭」
でご飯を食べる。

ぼくは、いつまで立っても「ばらえ亭」
のことを「麺亭」だと思いこんでいる。

それで、店について、看板を見て、
「ああそうだ、本当はばらえ亭だった」
と毎回ビックリするのだ。

別に、「メンテイ」が身体にしみこんでいる
というわけではない。
そもそも
「免停」になったことなどないのに、
ラーメンのお店なので、そう思って
しまうのだろう。

ばらえ亭に行くと、かならず
ワンタン麺を食べる。

たまには他のものを注文しようと
しても、ついついワンタン麺にしてしまう。
とにかく美味しいのだ。

一方の有吉さんは、チキンが大好きなので、
ついつい鶏の唐揚げ丼を頼んでしまう。

ワンタン麺、鶏の唐揚げ。
それぞれの好物が、目の前に揃いました。

いただきます!

つるつるとしたワンタンが口の中を
すべり落ちていくと、ああ、幸せを
感じてしまう。

心穏やかにワンタン麺を食べる
ことができる国に住んでいる。
その幸運に感謝する。

12月 28, 2007 at 07:45 午前 |

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コメント

今私はイギリスにいます。ブット元首相がなくなったことをBBCのニュースで知りました。たくさんの人々の将来に大きな意味を持つ元首相も同じ人間。死んでしまうときにはあっけなく死んでしまうのですね。イギリスではパキスタンや中東のニュースが事細かに伝わってきて日本にいるよりそこはずっと近くに、身近に感じられます。茂木先生のおっしゃるとおり人々は逃げられない現実に直面させられているのですね。私には明日朝起きていつもどおりお湯を沸かして紅茶を一杯いれる自分が想像できる。こんなことさえもままならない人々が地球上にはたくさんいる。悲しいニュースを見たときぽつりとこんな風に思います。

投稿: 山本純子 | 2007/12/29 10:38:44

こんばんは。

アツアツのワンタンメン、博士の大好物なんですね。


3週間前、この日はとても寒い日でしたが、よく行く喜多方らーめんの店に入って、ゴマ味噌味スープのらーめんを食べました。

ゴマの香りがよく効いて、物凄く美味しくて、流石に体が温まりました…!


ところで、パキスタンでのべナジル・ブット氏暗殺のニュースには、少なからぬ衝撃をうけた。かの国は、本当にこれから、どうなってしまうのだろう。
一日も早く動乱の収まることを祈りたい。

実は私も、若い頃から、日本という国に生まれ育ったことに、ずっと嫌悪感を抱いていた。こんな国なんて要らない!と、何度思ったかしれない。

兎に角この国は「差別感情」が強すぎると思ってきた。異質な他者を何かにつけて排除しようとする(それはどの国家でも、各々抱えている問題だけれども)そのメンタリティのいやらしさを常に感じ、腹の底で憤怒を抱いてきた。

けれども、よく考えて見ると、そういうメンタリティは私の中にも存在するものでもあるし、そんな国土世間であっても、私自身が生まれ育った処であるからには、如何せん離れられないものがある、ということに漸く気付いたのは、30代も半ばになってからかもしれない。

日本も、他の色々な国と同じく、独自の問題を色々抱えているけれども、むしろ大切なことは、そんな国土であっても、所詮離れることは出来ないのだから、しっかりとこの国の大地を踏みしめ、何があろうと負けずに頑張って生きていこう!と心に決めている。

パキスタンなどの、今のたいへんな情勢を思うに、本当に日本は、なんと穏やかなのだろうと思う。

ただ、やっぱり、もうすこし、世界に愛され、信頼される「まともな」国土にはなってほしいと、私も、常々思います。

さて、年の瀬は本当に冷えそうです。恙無い年の瀬でありますように…。


投稿: 銀鏡反応 | 2007/12/28 19:32:30

こんにちわ

人は地球から逃げられない。逃げたら「命」「亡」になってしまいます。

私の場合、麺類が出ると、格闘なってしまいます。(^^)

投稿: 旨みクオリアby片上泰助 | 2007/12/28 10:47:38

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