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2007/11/29

音素認識における視聴覚統合の過程

For immediate release.

音素認識における視聴覚統合の過程を「マガーク効果」を通して解明

               2007年11月29日

 小俣圭(東京工業大学大学院知能システム科学専攻大学院博士課程、ソニーコンピュータサイエンス研究所研修生)と、茂木健一郎(ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授)は、人間の視聴覚情報統合のメカニズムに光を当てる研究を行い、2007年11月27日付けで発表した。

詳細は、下記のpdf fileを参照ください。

http://www.qualia.csl.sony.co.jp/person/kenmogi/research/omatamogirelease20071129.pdf

 この成果は、人間の脳内での音素のカテゴリー化における視聴覚情報統合のメカニズムに示唆を与えるものであり、また、コンピュータやロボットなどの人工システムにおける音声処理にも将来的に応用可能な基礎技術に結びつく可能性がある。
 本研究は、2007年11月27日付けで、英国の科学雑誌「英国学士院紀要」のオンライン版に(紙版の雑誌掲載の10週間前に速報されるFirstCiteの扱いで)掲載された。


<今回の発表論文>

Omata, K. and Mogi, K. (2007) "Fusion and combination in audio-visual integration". Proceedings of the Royal Society A., in press. (published on line as FirstCite on 27th November 2007)

http://www.journals.royalsoc.ac.uk/content/102023/?Content+Status=Accepted 

<参考文献>
McGurk, H. and MacDonald, J. (1976) "Hearing lips and seeing voices," Nature 264, 746–748.


<参考URL>
ソニーコンピュータサイエンス研究所
http://www.sonycsl.co.jp/ 

東京工業大学大学院知能システム科学専攻
http://www.dis.titech.ac.jp/ 


<本研究に対するお問い合わせ先>
茂木健一郎 kenmogi@csl.sony.co.jp

<著者>


小俣圭(おまたけい) 
東京工業大学大学院知能システム科学専攻博士課程



茂木健一郎(もぎけんいちろう)
ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー
東京工業大学大学院連携教授

 

11月 29, 2007 at 12:19 午後 |

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受信: 2007/11/30 4:25:28

コメント

pdfファイル読ませていただきました。
遅くなりましたが、研究発表おめでとうございます。

この発表を読んでみて、
ウィトゲンシュタインの『色彩について』を何故か思い出しました。

ウィトゲンシュタインは、
透明なものが緑であることは可能だか、白であることは不可能なのは、どうしてだろうか?
(私達は透明な白とは見ずに、白くにごったものと見る)
と考察していますが、

私は、この問題を考察してみて
そう見えてしまう背後には、視覚効果において白を司る部位と「何かしらの脳の働きを司る」の部位が近いためfusion pair
を引き起こすんじゃないかなと素人ながら考えてみました。
脳科学的な立場からはどうなっているんでしょうか。よかったらお答え下さい。

投稿: K.K. | 2007/12/02 13:09:34

こんにちわ

ご研究発表おめでとうございます。

すべての音素を体系化すれば、映画翻訳に大きな影響を与えるのではないでしょうか?(^^)

投稿: tain&片上泰助 | 2007/11/30 12:53:38

小俣さん、そして茂木博士。研究論文の発表、おめでとう御座います!

お二人の、今回の研究成果が、脳研究とコンピュータ工学技術の未来を切り開くことを願ってやみません。

投稿: 銀鏡反応 | 2007/11/29 23:34:52

小俣さん、茂木先生。
おめでとうございます。
どんなに、お喜びかこころよりお祝い申し上げます。

今回の論文(って言うのかしら?)
の冒頭に書かれてあった
「言葉は主に音声によって伝えられている。」と、言う箇所に
関して、私も、2~3日前から、ころころと感受性の中を
転がしています。「耳だけかな~」と思っていたところ
なのですが、「音素カテゴリー」も分からないので、なかなか
つかめませんが、素人研究にいそしみつつ、
専門家の方の発表楽しみにしています。

「21世紀COEプログラム 拠点NO Kー10」も、がんばってください。

実は昔、
私のサイトのAsukaプロジェクトで
「21世紀COE応援プロジェクト」と題して
シンポジュームや会議の情報をミニマグで配信していたんです。
もちろん、日本学術会議さんには許可とCOEの成り立ちの文書引用の
許可は頂きました。(例のごとく月のようにひっそりと一人で)

21世紀COE応援PJまた、はじめられたらいいな・・・。
(でも、今はグローバルCOEもあるんですよね。コレに関しては情報
ゼロです。)

ほんとうに、なんだか、とっても嬉しいです。

おめでとうございました。

投稿: あすか | 2007/11/29 22:19:15

小俣さん、茂木先生、すごいですね、、 
おめでとうございます。
科学誌の反応もとっても早いのですね。

読めるのか、読んでわかるのかわかりませんが、どこかでプリントアウトしてみます。

投稿: M | 2007/11/29 14:18:02

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