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2007/10/24

月の存在

函館から、プロペラ機で
函館の丘珠空港へと飛ぶ。
あれは五稜郭だ!
と最初は熱心に眺めていたが、
雲の上に出たあたりから
うつらうつらを始め、
はっと気づいた時にはもう
地上が近づいていた。

北海道CSKの矢渡英樹さん、宇加江茂
さんと市内に向かう。

矢渡さんが、大通り公園の
イサム・ノグチのすべり台のところに
連れて行ってくださった。

ひゅるん!
階段を上って、一気に降りた。

IT関係の人々を前に、
「脳と創造性」についてお話する。
「創造性の文化」を育むことが
大切である。

飛行機の中ではひたすら眠る。

讀賣新聞本社に向かって
歩く。

通用口のところで、光文社の
古谷さんと永吉さんと
お目にかかる。

花野剛一さんがプロデューサー
(花野P)として
作った、あの伝説の番組
『ニューロンの回廊』のうち、
表現者たちとの対談の部分が光文社から
『芸術の神様が降りてくる瞬間』となって
出版されたのだ。

本人がこんなことを言うのも
ヘンだが、
ゲラを読んでいて、大変面白かった。

対論を引き出すメディアとしての
テレビの可能性に
目を啓かれた次第である。

あの充実した時間をプロデュース
してくださった花野剛一さんに
感謝。

大手町から、神田の
「人魚の嘆き」へ移動。

読書委員会の後の懇談はいつも
面白い。
古今東西、様々な話題が飛び出す。

川村二郎さん、鵜飼哲夫さんと
文学談義をしたのが楽しかった。

最近求めていることはきっと
「苦しみ」なのかもしれない。
いろいろと悩み、惑うことこそが
人を成長させてくれる。

二階の座敷の開け放たれた窓。

空は曇っていたが、月の存在を
ずっと感じていた。

10月 24, 2007 at 07:40 午前 |

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コメント

こんにちは、茂木先生、お元気ですか?

常人は、「何か差があるのだなあ」と気づくことからようやくに始まるものなのだと思います。「きづく、わかる、できるようになる~」の最初の要素ですが、そのあとは自らの時間と膨大な宇宙とのつきあいでしょうか。自分は確かに経験主義で、最近それぞれの「時」の、「わかる」を口にするのをおびえなくなりました。一度間違えれば、膨大な虚の宇宙ができてしまいそうですが、今見えていることが今の自分なのだから、信じてもいいかなあ、と、気楽に捕らえることにしたのです。でもツマラナイのならば、口にするのはいかぬですね。このあたりはセンスの限界なのですかね。思考のただ流しが汚いというのは事実ですしね。

最近の自分の課題は突発的な津波の自制です。しかし、ひとつ困ったことがありまして、高い波というのは目立つおかげで形が明確に捕らえられますが、小さな波は何がなんだかわかりません。今は大波を打ち消しているので、語るべき要素が生まれにくいです。ははあ、なるほど、自分の良さと悪さとは表裏一体だったんだなあ、と思っているところです。感情の音が大きすぎたおかげで、自分は表現にするのが楽だったのだけれども、その音に呑まれて苦しんでしまうのだと。

要はバランスとコントロールなのでしょうが、わかったところで、方法論を見いだしたり、できるようになるにはまだまだというところです。でも波を小さくしていれば、今まで見えていなかった波も見えてくるのかなあ、とも期待しています。茂木先生は今、「悩み、惑う」ことが目的への手段ですか?それらは、とても、強い感情ですね。何かを発見するためならば、強い感情以外の何かを見いだすことに挑戦してみませんか?

茂木先生の惑いに自分の波も揺さぶられてしまいます。プチ修行の効果が小さいからなのかなあ。満月には高潮になるものだからなのかなあ。茂木先生の日記が自分の精神世界の一部になっているみたいです。まいったなあ(笑)。

そうそう自分も昨日で年輪を1つ重ねました。茂木先生が貰ったケーキ数には及びませんが、友達に色々祝ってもらえて、嬉しかったです。よろしければ先生も祝福してくれませんか?

投稿: | 2007/10/26 3:42:48

こんにちわ

「偶有性=ワクワク感」のように感じてきました。知らない土地へ旅する、ワクワク感。水戸黄門の格さんが印籠を出すときのワクワク感。


すると、ドーパミン=ワクワク脳内物質=ワクワク経済学!?(^^)

投稿: | 2007/10/24 23:15:47

五稜郭、イサム・ノグチの滑り台…函館は実に素晴らしいものが街にあふれているような気がします。

五稜郭はたしか、土方歳三がその生涯の最後の日々を生きた歴史的な場所。日本とアメリカという“二つの祖国”の間で揺れ動きながら、つき抜けた深い美を生み出したイサム・ノグチの作った滑り台。

彼等もそれぞれの人生の中で数知れぬほどの苦しみに直面し、それらに悩み苦しめられながらも一つ一つ克服し、一個の人間として精一杯生ききったのに違いない。

楽なことばかり求めていては、人間、やっぱり最後には堕落してしまう。ひとりの人生が輝く為には、数多の苦悩や苦闘が必要なのだ。それを乗り越え続けていく中に、きっと私という人間の、本当の成長があるのだろうと思う。

『芸術の神様が降りてくる瞬間』、書店の店頭に並ぶのがいまから待ち遠しいですね。

あっ、そういや…!『脳と仮想』がまだ読了していない状態なんだった!

投稿: 銀鏡反応 | 2007/10/24 19:44:12

茂木さん、はじめまして。昨日プロフェッショナルを見た後、この日記を初めて読みました。プロフェッショナルは大好きな番組で、毎回登場される方々のひたむきさに心ひかれています。茂木さんを知ってから脳に興味を持ち、本も楽しく読ませていただいてます。私の中で「何なんだろう、何とも言えないこの感覚」をクオリアだとはっきりさせてくれたのも茂木さんの本でした。今朝の茂木さんの「いろいろと悩み、惑うことこそが人を成長させてくれる」この言葉にクオリアを感じました。私は茂木さんより2つ年下ですが、人生は1度っきり、何事も遅すぎることはない!と自分の好きな道に進み始めました。プロフェッショナルの番組から、茂木さんの脳科学からたくさんのパワーを頂きながら、これからもいろいろな体験をしていきたいと思います!

投稿: | 2007/10/24 12:04:37

ちょうど10月23日付けの日経新聞朝刊の文化面「渦巻くかたち」で、滑り台の写真と記事がのってたんですよ~。黒御影石なんですね。つるんとして気持ち良さそう・・。92年から大通り公園にあったんですね。私は90年に札幌から上京したので、見たことありませんでした。今度、夏に帰省したらぜひ!滑ってきます。

投稿: | 2007/10/24 9:04:03

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