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2007/09/21

規格外

朝青龍の問題は、結局、
「規格外」の人をどう扱うかという哲学
だと思う。

日本の「国技」としての相撲が、
守るべき美学があるのはわかる。
品格をうんぬんする人の気持ちもわかる。
伝統を守ることは尊い。
その一方で、すでにある枠組みから
はみ出している人の個性を認めてこそ、
生命力は維持されるのではないか。

ボクの理解する「横綱の品格」とは、
まさに、枠をはみ出そうとする
とてつもないエネルギーを御した
ところにこそ生まれるのだと思う。
最初から「いい子」だったら、品格うんぬんを
そもそも問題にする必要がない。

容易に御すことのできない荒々しさを
みがいてこそ、ほれぼれするような
風合いが生まれるのではないか。

残暑で気温が高いのだろうが、
どうも風邪気味で、
時折寒く感じていた。

だからこそ、身体を動かしたかった。

NHKの収録の昼休み、
正面玄関から出て代々木公園を
歩いた。

わずかな時間でも、ぐんぐん歩いて
いけば、随分遠くに行くことが
できる。

フェアウェーやよく踏み固められた
道から垂直に進んでいくと、
荒れ地に出る。風が吹いている。
だけど、それが心地よい。

代々木公園の木立の中で、
再び出会えたムラサキシジミ。
ボクは、「規格外」のことについて
考えていた時に出会った君のことを
きっと忘れない。

君もまた、都会という文明の趨勢から
すれば、一つの美しい「規格外」
だね。

9月 21, 2007 at 06:39 午前 |

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受信: 2007/09/29 12:07:16

コメント

ムラサキシジミは一番好きな蝶です。
羽の色もさることながら、
真っ白な体に黒い瞳でとてもカワイイ。
よくシロツメクサの中でぼーっと観ていました。
クローバーにとまっているとスミレみたい。

先生の第一印象はBRUTUS表紙のモギダス君。
新宿都心の地下通路の黄色いポスターで
指をたてて脳の吹き出しを持っていました。

今日のモギダス君は病気気味。

フラフラテクテク公園を歩き
規格外の横綱を考察して
蝶を見つめて愛でている図。

蝶はモギダス君を見つめ返して
ハートの吹き出しを持っていることでしょう。

投稿: | 2007/09/23 2:24:21

こういうコメントをすると非難囂々かもしれませんが、朝青龍は「自然児」だったのではないでしょうか。モンゴルの自然児。チンギス・ハーンの末裔。
元々、モンゴル人はそういう気質の人が多いと想像するのですが、では、他のモンゴル人力士が何故日本人から見て「自分勝手」な行動をしない、抑えるかと言うと、ぶっちゃけた話、経済的な理由でしょう。

投稿: | 2007/09/22 7:29:42

わたしたちは、

原因、結果の前後関係で考えるように育てられ、

因果関係の外にある「同時」を見る能力を、

失ってしまった。

ムラサキシジミくんをはじめ、
ひとつひとつが厳密なプロセスなんですよね、きっと。

そう、プロセス全体を見なくちゃね。

投稿: | 2007/09/22 2:28:54

蝶道ならぬ「けんちゃん道」でもあれば、
網を持って待ち伏せするのに(笑)!
(方向音痴のせいで「けんちゃん道」にたどり着く前に
迷子になってしまうかもしれませんが。。。)
茂木さんもホープフルモンスターという
「規格外」生物でしたね。

ムラサキシジミも翅がボロボロになっても
茂木さんのことを覚えているかもしれません。
ムラサキシジミになりたいです。
最近は「日月山水図屏風」だの「ムラサキシジミ」だの
人間以外のものになりたがって、
まるで「大きくなったら機関車トーマスになる!」なんて
言ってしまう幼稚園児みたいです(笑)。
10月12日は、もっと涼しくなっていれば
良いのですが。

ホタルにとっては高級なミネラルウォーターよりも
自然のきれいな川の水がごちそうなのでしょうか。
私がホタルなら硬水ばっかり飲んでいるかもしれません!

投稿: | 2007/09/22 0:49:00

規格外

なるほどですね

あまりにも、特異なものを
考えるとき
そのようなジャンルに分けると
考えやすいですね

ノウハウドナー
ブログ工学
最初は規格外なようでも
磨き抜けばいいのかな

投稿: | 2007/09/22 0:42:22

こんにちわ。

私が思うに朝青龍の問題は、最初の診断書だと思います。あの診断書は、相撲協会と関係している病院で「激しい相撲をとる事が出来ない」と言う診断書だと思います。だから、練習は出来ると言う、診断書であり、サッカーは、出来ると言う診断書だと思います。それが、ボタンのかけ違いが起こり、問題が乗算的に大きくなったのだとおもいます。

規格外の人間は、その規格外が最終的に、みんなの利益になると言う事を含んでなければ、ずっと、規格外だと思います。


ムラサキシジミから見れば、われわれの都会が規格外なのかも?(笑)

投稿: | 2007/09/21 12:37:57

「規格外」とムラサキシジミ。この取り合わせに、何ともうなってしまいます。ムラサキシジミという存在は、このとき茂木先生にとってある象徴になった、その瞬間の脳の働きを知りたいです。
 いつも読ませていただいています。ありがとうございます。
 先生が、今年ソニーのリーダー研修会でお話された講演記録は何度も聞かせていただきました。

投稿: | 2007/09/21 9:31:46

誰かのこういう言葉を聞きたかったです、ずっと。あのどうしても勝とうとする エネルギーは何がこれから起こるんだろうというわくわくをいつも与えてくれて 勝ったあとのあの笑顔は人をハッピーにさせてくれていたと思います。相撲の外にも世界を持っているのが あの魅力を生み出す要素のひとつなのに。ちょうちょのようにふわりと浮き上がって欲しいです。

投稿: akie | 2007/09/21 7:58:30

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