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2007/08/08

二つの世界の間で

早稲田大学国際教養学部での
授業。

終わった後、内田亮子教授が
来て、立ち話。

「茂木さん、英語で授業ですよ、
と言えば受けると思った」
と内田さんが言っていたように、
確かに、英語で授業をするのが
面白いから国際教養学部で
授業をするという話に乗った。

三年前、立ち上げの年は毎週水曜日に
やっていたけれども、
去年からは集中でやっている。

ボクは自分の英語を商品のレベル
まで高めたいという
気持ちをもっている。
それはなかなかに難しいことである。

英検1級とか、国連英検特A級とか、
TOEFL何点とか、TOEIC何点とか、
そういったレベルの話じゃなくて、
英語を書いたり喋ったりするのが
商品のレベルになるのは
ネイティヴにとっても困難な
道だろう。

考えてみれば当たり前で、
日本語ネイティヴの人だって、
落語家になれば
尽きることのない精進の道がある。

ボクには
英語で表現したいことがあるのだ。

その時の対象は、別にイギリスや
アメリカの人たちとは限らない。
知らない国にいる知らない人たちと
結びつきたい。

でも、国際教養の学生と授業の
後話していたら、
留学生はのぞいて、学生たちは
日本育ちで、
日本語で授業をしてもらった
方がラクなのだそうだ。
あらら。

unsupervised learningというのの説明を、
日本語でやってもらった方が
ラクでした、と言われた。
ここは瘦せ我慢が大事であろう。

昼食に入った寿司屋で、
隣りの二人が熱く国際政治哲学を
論じていた。

学生たちよ、
ああいう濃い日本語の世界の
「早稲田魂」のようなものも
同時に楽しんで、
英語の世界も大いに堪能すると良い。

あの、なんとも言えないグルーヴ感は、
逆に英語圏にはないからねえ。
演歌の世界だよ、演歌。

二つの世界の間で引き裂かれなければ
だめだ。

クオリアと物質のように。

「サラリーマンNEO」
で住吉美紀さん(すみきち)が
「女子アナコント」に挑戦していて、
『プロフェッショナル』の
宣伝をしつつ見事に演じていた。

偉いぞ、すみきち!

暑いが朝は暇があれば走っている。

途中にあるビオトープでトンボが
びゅんびゅん飛んでいるのを
見るのが好きになった。

生命が横溢する。そんな盛夏。

8月 8, 2007 at 06:59 午前 |

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コメント

私でよければ
>>
差し出がましいかもしれませんが・・グルーヴという言葉に敏感なもので、「玉さん」のコメントが目に飛び込んで来ました。

nomgroove>>のむ・グルーヴがご参考までに、回答します。

groove:音楽好きの私の知る範囲では、「ノリ、乗り」とでも言うのですか・・まあ例えば「大阪のお客さんは(オーディエンスは)ノリがいいから大好きでーす♪」とか「イエーーイ!イエーって言えー」by忌野清志郎「愛し合ってるかーい?ノッテルかーい♪」 とか。

たなかりか のデビューアルバムの放つ「グルーヴ感」はハンパじゃなく、Coolクールだ!・・とか。
とくにFUNK系のミュージシャン御用達の言葉ですね。

FUNKADLICという泣く子も黙るジョージ・クリントン率いるユニットのアルバム(1970年代半ばの作品)タイトルがわかりやすいですね。One Nation under A Groove.
「ひとつのノリのもとの国家、人類皆ノリ乗り兄弟!」

むかし「気分はグルーヴィン」??って漫画がありましたっけ。

さあ! まだまだ残暑がつづきますが、ひとつキミらしいグルーヴで
突っ走ろうじゃない!mogigrooveやnomgroove、
tamagroove・・
この「インタープレイ・メディア」で踊ろう!


投稿: 風のモバイラー&野村和生 from nomgroove.com | 2007/08/09 16:15:59

打だダ打ーーーーーーーン!!
>>
(引用)
・・・
英語を書いたり喋ったりするのが
商品のレベルになるのは
ネイティヴにとっても困難な
道だろう。

考えてみれば当たり前で、
日本語ネイティヴの人だって、
落語家になれば
尽きることのない精進の道がある。

ボクには
英語で表現したいことがあるのだ。
(後略)

読んでいて、桂 枝雀さんのことを思った。
僕らの及びもつかない高みにありながら
なお英語落語に挑んで疾風怒濤の笑い・・を究めようとしていた枝雀さん。。。その胸の裡は想像するべくもないけど。
これでよし、とすることは一度もなかったんじゃないかと思うと
胸がシメツケラレソウニナル

もし志ん生さんとの邂逅を果たしていれば・・なんてことを
想像してしまう。

昨夜。
いんたーぷれい8
恒例となった山下洋輔さんのライヴ。
ピアノは打楽器である。
圧巻は、ラプソディー・イン・ブルー
鍵盤の端から端までをくまなく弾き倒し
時に肘打ち、ロープに飛ばしてから全体重をかけてのラリアット・・
そう洋輔さんはピアノをパートナーにダンスをしていたのだ。
パートナーとの格闘技。

中入り後のパーティ
ママさんも歌う。山下洋輔トリオをバックに
8月8日は「8ママ」のBIRTHDAY
みんなでこの 良き日を夜更けまで祝った。

投稿: 風のモバイラー&野村和生 from nomgroove.com | 2007/08/09 7:53:41

過日、朝カルでの平田オリザさんと茂木さんとの対談で、平田さんが「日本語というのは、この島国を出たら何処へ行っても全く通用しない言語だ」と仰っていたのが、以来ずっと頭の中に残っている。

学生諸君に限らず、私達日本生まれの日本育ちの人間たちは、この、ちっこい島国を出たらまったく通用しないローカル言語で、物事を語ってもらったほうが、たしかに楽チンだろう。

だが、何時までもそれでいいとは思わない。この島国は行く末次第では、他の民族・文化とも共生せざるを得ない状況になるかもしれない。

少子化がのっぴきならない状態になり、他国からの移民に頼らざるを得なくなった時、その移民達とやり取りするには、英語がまず有効の筈だ。あるいは、その移民の人の、故国の言語(たとえば韓国語、北京語、広東語など)を、少しは話せるといいかもしれない。

移民が入ってきて、その人達と常に生活し、コミュニケーションしなくてはならなくなった時、日本語というローカル言語しかしゃべれないのはどうか…と思う。

勿論、郷に入っては郷に従え、のたとえどおり、移民の人も日本語を覚えようとするのだが、それよりは英語か母国語で、お互い同士、言葉のやりとりをするほうが、彼等にとってははるかに楽に違いない。

我々が相手と日本語でやりとりするほうが楽なのと同じ事だ。

まずこちらが英語という、とりあえずは今のところ、世界共通語になっている言葉を多少なりとも理解し、話せるようにならなくては、とつらつら思う。

わたしはこの先、日本語全体が世界共通語になる、ということは未来永劫、ありえないと考えている。(寿司、漫画、アニメ、ヲタク…といった単語は国際的に伝わっているのだが!)この言語自体が、この先世界共通語になるなんてことは、如何しても考えられないのである。

それならば、せめて多少ナリとも英語くらいは読めるようになりたいものだ。出来得るなら話せるようにもなりたい。

我々は、英語圏と倭語(日本語)圏の「二つの世界」で引き裂かれたほうがいい。

そのほうが、我々は、他国の文化の豊穣さを味わうことが出来るだろう、いろんな意味で。

投稿: 銀鏡反応 | 2007/08/08 23:01:55

昨日のサラリーマンNEO ・・・特番だったんですよね。

見損ねてしまっちゃいました。

プロフェッショナルのスミキチさんも出演されたんですか??
おしかったな~
友人が録画したようなので、是非見たいです。

それと・・・さっき、72歳になる父と話していたら、
ちゃんと「茂木健一郎」さんと「スミキチ」さんを知っていましたよ。
プロフェッショナルは好きな番組なんだそうです。

普段は早寝早起きの父母もプロフェッショナルの時は少し遅くまで
おきてるそうです。
父は、茂木さんのことを「エライ脳科学者」だと説明してくれました♪
私は、このブログの話をして、人間の植物的なものという話をしました。父が、「偉いことを考えとるな~」母は、「そぎゃんね~」と話してました。(熊本弁です)父は、2年前に脳梗塞で倒れましたが、リハビリがよかったのか、言語障害も少し残るくらいで回復しました。
「脳」については、そういう意味で興味があるのかもしれませんね。

今日のお題は、英語でしたね。
商品として通用する英語を目指しておられるとの由、結構ハードル
高いですね。
私は、3年前から、英語のレッスンに通っていますが、英検○級合格のレベルではなかなか、プロにはなれません。
すごい野望をもって授業をされていることがわかりました。
せめて、英語のニュースが理解できるレベルになりたいと思いますが・・継続は力でしょうか?

投稿: ふわく | 2007/08/08 22:22:34

こちらは、今年いちばんの暑さだそうで、
38℃まで上昇。。

 I never think of the future
     it comes soon enough.

  私は未来のことなど考えない。
  それは、すぐにもやってくるから。

アインシュタインの言葉、これを
思い浮かべたら、なんだか私は、
ふうっと気持ちが、ゆるくなれます。


    


投稿: F | 2007/08/08 19:26:24

日本語のグルーブが演歌というのは乱暴過ぎると思いますが。。

投稿: とうふ | 2007/08/08 16:32:08

英語は悩みの種でもあり楽しみでもあり。
他国の文化は、その国の言葉を理解しようとする気持ちがあれば近しく感じられるもの。

茂木さんはオリジナルなものを英語で発信なさる意欲に満ち溢れた
パイオニア。
芸の域、目指していらっしゃいますね きっと。

私は道ですれ違いざま、エトランジェに道を尋ねられたとき、答えられるくらいの英語力を身につけたいと思っています。
まぁ そんな機会 めったにないんですけど(笑)


投稿: 高橋純子 | 2007/08/08 10:03:31

日本語は子音の後、母音が必ず付いているから、こぶしをまわしやすいのでは?
英語は、基本的に言葉を伸ばすしかない感じがします。英語は詳しくないですが(笑)。


セミが私のサンダルで羽化していた。
愛犬であり猛犬でもあるチャチャに、よく食われなかったものだ!!
忍者のようなセミに感心した(笑)。


投稿: tain&片上泰助 | 2007/08/08 9:35:36

「なんとも言えないグルーヴ感」の「グルーヴ」のオリジナルの単語は何か、教えて頂けませんか。よろしくお願いします。

投稿: | 2007/08/08 8:43:16

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