« グライダー | トップページ | 東大駒場 認知科学講義 »

2007/07/03

プロフェッショナル 仕事の流儀 幕内雅敏

プロフェッショナル 仕事の流儀 第56回

 困難な仕事であるほど、それを乗り越えた
時の喜びは大きい。過酷な手術の現場を
「日常」だと断言する幕内さんの仕事=人生に
対する態度に感銘を受けた。

NHK総合
2007年7月3日(木)22:00〜22:44

http://www.nhk.or.jp/professional/

7月 3, 2007 at 06:42 午前 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: プロフェッショナル 仕事の流儀 幕内雅敏:

» ねじれた糸をもどすような〜プロフェッショナルより〜 トラックバック きむ仮説。
今回のプロフェッショナル 仕事の流儀 ゲストは肝臓外科医 幕内雅敏さん。 幕内さんの仕事は主にがん手術であり しかも肝臓と言う極めて処置の難しい臓器である。 その分野で最前線を走り名医の名を轟かせている。 *** 外科医と言われると医療の花形と言わ....... [続きを読む]

受信: 2007/07/03 23:31:09

» ぐーたら トラックバック T.S's blog
暑いのが嫌だから エアコンの効いた学校へ逃げる。 [続きを読む]

受信: 2007/07/04 13:18:31

» 365日 24時間、医者であれ 外科医・幕内雅敏 トラックバック 須磨寺ものがたり
世界中の外科医から、注目をあびる肝臓癌の権威、日本の外科医のイタリアにおいての手術を多国籍の外科医がTVモニターに釘付けとなる。超一流の外科医の執刀ぶりを見ようと、その目は真剣であった。判断力の早さと、常に新しいことに取組む姿勢が高く評価されている。... [続きを読む]

受信: 2007/07/04 15:05:15

» 「医は仁術」のお手本 -外科医・幕内雅敏さんに学ぶ- トラックバック 余話譚-たーぼブログ
 先日(7/3)は久々に考えさせられるテレビ番組を観た。番組名は「プロフェッショナル~仕事の流儀~」。今回観たのはシリーズの第56回で「365日24時間、医者であれ-外科医・幕内雅敏」というものだった。この番組は折に触れてよく観る番組だが、毎回色々な業界のプロが登場し、そのプロぶりを紹介している。今回は、いわゆるスーパードクターといわれる医師の話ということで注目していた。最近は健康ブームの流れで、名医と呼ばれる人たちへの関心が高くなっている。民放でも例えばテレビ朝日系の「本当は怖い家庭の医学」やテレ... [続きを読む]

受信: 2007/07/06 15:46:51

コメント

医師の目でこの番組を観ました.
多分に誤解を招きやすい番組と感じました.
確かに幕内先生は,肝臓外科医の大家であり,技術と熱意にはすばらしいものがあります.

しかし・・・,私たち医師は手術するかどうかを患者さんと相談するときに,
「手術ができるかどうか」ではなく,「手術をすることで患者さんが長生きできるかどうか」で決めます.手術をしても患者さんの長生きに寄与(役に立つ)しなければ,手術できても,手術をしない選択をします.

手術をして,「全部取りきれました」と言われれば,患者さんやご家族は喜ばれるでしょう.
しかし,普通の医師は患者さんとともにその先をみています.肝臓に腫瘍が多発していれば,既に目に見えない腫瘍が肝臓内に広がっており,見えるものだけを手術で取り除くことが患者さんの長生きにはつながらないのが医師の間では常識です.

この番組では,手術直後に手術はうまくいきました止まりで終わっています.
問題はそのあと3ヶ月,6ヶ月後にどうなったかです.本当に患者さんの長生きに寄与したのかどうかです.
大事なことはどれだけ生きたかではなく,どれだけ元気にすごせたかです.
大手術をすれば残り少ない時間を病院にしばることになります.そうであれば,通院で抗癌剤治療をしながら残りの時間を有意義に過ごすことに意義があるとは思いませんか?

藁にもすがる思いの末期癌の患者さんにとっては,治療してもらったという満足感がえられます.しかし,これでいいのでしょうか?

このような末期癌の状態でも手術をすることは,私も人間として感情的には理解はできなくはありません.
しかし,感情ではなく,医師の立場で患者さんのことを冷静に考えれば,患者さんの一時の満足感よりも患者さんの余生を大事にしてあげたいと思います.患者さんの手術を受けたいという希望を,適切に軌道修正してあげるのも医師の役目だと思います.
最後に,これらの大手術には大量の医療資源が投入されていて,そのほとんどは国民が支払っています.

投稿: 一消化器医師 | 2007/07/17 1:06:36

私は番組を拝見することができませんでしたが、番組内容をネットでみました。

幕内雅敏先生らしさがそのまま出ていると思います。私も同じ医療者として幕内先生の熱心さを尊敬していました。大学教授でいらした時は、週に何回も患者さんの回診をされておられました。

大学病院では臨床よりいい論文を書くこと、つまりいい医学者であることが重んじられます。いくら優秀な医師でも優秀な医学者であることと、優秀な臨床家であることを両立することは難しいことです。それを両立されるところに幕内先生の超越した能力、パワーがあるのだと思います。


投稿: ハロハロ | 2007/07/10 21:27:23

                      平成19年7月8日
茂木健一郎さま

初めまして!

幕内雅敏さんをGoogleで検索しましたら こちらのクオリア日記に

到達いたしました。

365日 24時間 ○○であれ とてもそのようには 参りませんが

少しでも近づかなければ、、と思いました。

楽しよう! 要領よくしよう! サボろう! とする“自分の脳”との

戦いでもあります。

ひたむき!

前向き!

創意工夫!

を呪文のように唱えて 法人営業の新規開拓に向けて頑張りたいと思い

ます。

話は、変わりますが タクシーの運転手さんは いつが一番 収入が

大きいか。。という話を聞いたことがあります。答えは、意外でした。

初心者1年目だそうです。それは、めちゃくちゃ走り廻るからだそう

です。2年目になると 待つ所を時間によって計算してしまう!

頭の思考回路が要領を追ってしまって マンネリを起こしてしまうと

か。

番組で取材され腫瘍を99ケとられた 患者さんの

「ほかに頼るところがないんです。」という絶叫にも近い叫びが

テレビを見ていた私にも響きました。

医は仁術。。

改めて この言葉の意味を知らされました。

最後の砦


ラストホープ

医者でなくても どのような業界でも そのような存在になれたら、


これからも素晴らしい放送を期待しております。

滅多に人様のブログに投稿することは ないのですが、、


これからもよろしくお願い申し上げます。

          元:「行列のできる恋愛相談所」所長

                    ミッキィートムより

*長文にて失礼しました!

投稿: ミッキィートム | 2007/07/08 10:26:16

                     平成19年7月8日
茂木健一郎さま

初めまして!

幕内雅敏さんをGoogleで検索しましたら こちらのクオリア日記に

到達いたしました。

365日 24時間 ○○であれ とてもそのようには 参りませんが

少しでも近づかなければ、、と思いました。

楽しよう! 要領よくしよう! サボろう! とする“自分の脳”との

戦いでもあります。

ひたむき!

前向き!

創意工夫!

を呪文のように唱えて 法人営業の新規開拓に向けて頑張りたいと思い

ます。

話は、変わりますが タクシーの運転手さんは いつが一番 収入が

大きいか。。という話を聞いたことがあります。答えは、意外でした。

初心者1年目だそうです。それは、めちゃくちゃ走り廻るからだそう

です。2年目になると 待つ所を時刻によって計算してしまう!

頭の思考回路が要領を追ってしまって マンネリを起こしてしまうと

か。

番組で取材され腫瘍を99ケとられた 患者さんの

「ほかに頼るところがないんです。」という絶叫にも近い叫びが

テレビを見ていた私にも響きました。

医は仁術。。

改めて この言葉の意味を知らされました。

最後の砦

ラストホープ

医者でなくても どのような業界でも そのような存在になれたら、


これからも素晴らしい放送を期待しております。

滅多に人様のブログに投稿することは ないのですが、、


これからもよろしくお願い申し上げます。

          元:「行列のできる恋愛相談所」所長

                    ミッキィートムより

*長文にて失礼しました!

投稿: ミッキィートム | 2007/07/08 10:23:53

茂木 先生

●こんばんは.幕内先生の番組を拝見しました.私はリアル・タイムでテレビを見る習慣がなく,あらかじめ予約していた番組はいつも週末に見るようにしています.ちなみに今日は大学から戻って,イッキに10時間分の録画を見ました.

●私の父は,3月に肝臓ガンのため検査入院しました.当初の治療計画ではエタノールを注入することでガン細胞を壊死させる予定でした.ところが,ガンの周辺は血管が縦横無尽に広がり,針を刺す場所が定まらず,治療は急きょ中止となりました.現在,ガンの大きさは1センチ弱ですが,とくに大きくなる様子もなく,これまでの薬物療法に委ねている状態です….

●幕内先生の真摯なお姿にたいへん感銘すると同時に,「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓のすべてを知り尽くした「真のプロフェッショナル」だと直観しました.

投稿: 増崎武次 | 2007/07/06 23:43:30

昨夜は、本当に驚きました。

日本も棄てたものじゃないな~と。
あんなにすばらしいお医者さまがいるのですから。

それに、あの肝臓、レバーというか、普通は見たくない
手術の生々しい映像でしたが、不思議と見ることが出来ました。
90数個のガン細胞の摘出は、凄かったですね。
また、10時間もの手術に耐えて、あんなに摘出して
患者さんが回復する姿を見て、人間の生命力の凄さを感じました。

やはり、医者と患者の強い信頼関係があってこそのものですね。

自分の限界に挑戦して、最後に大きなご褒美が
患者さんに感謝されるって、あれが医療に従事する方の醍醐味なのですね。
世の中には、立派な方がいるものだとつくづく関心した昨夜でした。

投稿: ティ・ティ | 2007/07/04 22:08:16

実は、番組を見る前に幕内先生の外来予約を取っていたのですが、こんなに凄い先生だとは知らなかったので、諦めかけていた30数年の命に、また期待できるのかと、希望を見出せたのと同時に、私と同じ境遇(大腸がんからの肝転移で大きな腫瘍のほかに10個以上小さいものがある)の患者さんが出ていて、ドキドキしました。
私も一度で手術は出来ないと言われ、更に抗がん剤も何種類か試したものの効かず、まさに奇跡を信じるしかない状態で、八方塞と悩んでいたところに希望の光が見えた感じがしました。
毎日毎日、もっと長く生きたい(現在32歳)・・・とただ呆然と思いながら、抗がん剤の副作用と共存していくだけの日々になりつつあったので、また、頑張りたい、と、闘志がわいてきました。

投稿: Pianodiva | 2007/07/04 12:44:53

今回の番組は凄すぎて、感想を述べるというようなレベルの対象ではない。

外科医には、『白い巨塔』の財前五郎のような、抜群の天才的技術とクールな野心がありそうである。幕内先生には、これにプラスして、品格を感じた。人間技ではない。

癌に関して今年感じ入った見解として、これは癌の基礎の先生が述べられた「元々、生殖活動を終えた時期の(=中年以降の)ヒトは、生物学的には存在しなくてもいいので、癌に対する効果的な防御は本来備わっていないと考えるべき」というのがある。

でも<ヒト>でなく、<人間>は生き延びたい。
助けが切実に要るときがある。
そして、幕内先生のような人間がいてくれる。

そして、もう一つの真実を先生は語っておられた。
「患者の喜びが私の喜び」。
人間はクールで利己的に見える場合でも、必ずある人(達)のために頑張っている。

茂木さんと一緒に研究できる若者、幕内先生と一緒に手術をする人は、いくらボロクソに言われてもhappyに違いない。

投稿: fructose | 2007/07/04 0:56:48

仕事に対して、お金が儲かるとか楽だからとか、そういう基準で選んでいては、仕事をする喜びもそれなりのもので終わってしまう・・幕内さんの言葉に深く共感しました。私が今、目指している職業が、もしかしたらかなり大変かも・・(精神的にも肉体的にも)と今日実感したところでしたが、大きな勇気をもらいました。ありがとうございました!

投稿: 菫 | 2007/07/03 23:47:31

番組を拝見致しました。

幕内さんの若き日の、苦い経験の話が印象に残った。

30代のころ、13歳の少年ですでに肝臓癌の患者を担当。そのころの幕内さんは、自分の手術の腕に自信を持っていた。が、その自信が彼の腕を誤らせてしまう。患者の肝臓の血管を間違って切ってしまい、大量の出血。若い幕内さんは「このままでは死なせてしまう!」と青ざめた。

実はこの患者の場合、腫瘍が血管を押しつぶし、血管内の圧力が高くなっていた。結局傍で見ていた先輩医師が、その出血を止めたという。この手術で、外科手術というものの恐ろしさを身をもって体験した幕内さんは、それ以来、手術の記録を丁寧に残すようになった。…若いうちにこういう苦い経験をすると、それが教訓となって、執刀の際、常に細心の注意を払い、最善を尽くすようになれる…。

幕内さんが番組の中で語っていたことも、これまた印象に残った。

・・・「医者は、患者さんが助かる為に仕事をしている」・・・

そして、彼が医者を続けている中で一番うれしいと思うことは、

・・・「患者さんが助かって、その笑顔を見られること」・・・

……なべての医者がそうであらねばならないと、心から思う。

投稿: 銀鏡反応 | 2007/07/03 23:22:05

この記事へのコメントは終了しました。