« 自発性の玉 | トップページ | ぼくのなつやすみ3 »

2007/07/26

純粋な黄金のような

ボクだって、朝はゆっくり眠って
いたいけれども、早く起きなければ
ならない時は仕方がない。

 できれば、ほぼ90分周期の
自然な睡眠サイクルの中で
目覚めたいが、
どうしても必要な時には目覚ましもかける。

 ネスカフェの方々たちとの
ニューロマーケティングに関する議論の
ために、新神戸へ。
 電通の佐々木厚さんもご一緒。

 新幹線の中で、ボクは額に
シワを寄せて真剣な表情で仕事を
していたのだ。

 何しろ、やるべきことの山は
崩しても崩しても減らない。
 全くマイッタものだ、
これじゃあ、シシュポスの神話だよ。
 ああ。

 三ノ宮近くの会場で、ネスレの
方々と有意義な議論を持った。
 
 神は細部に宿る。

 幻冬舎の大島加奈子さんが
著者との打ち合わせのために
たまたま神戸に来ているということで、
佐々木さんが呼んでご飯を食べた。

 「茂木さん、タイメシに行きましょう」
というから、ボクは「そうか、今日は
エスニックか」と思ったが、
 本当は「鯛飯」だった。
 
 仮想のあては外れたが、美味しかった。
諸君、神戸は瀬戸内海なのであるゾ。
 せちうちには、鯛がふさわしいでは
ないか。
 しかし、よく考えてみると、
海はタイ王国にもつながっている
のである。

 帰りの新幹線の中で、うとうとと
眠ってしまう前、
 佐々木さん、大島さんと話した。

 その中で、なぜ、小学校の
時の「好き」という感情は
あれほどまでに純粋なのか、
という話になった。

 大島さんは、小学校の時、四年間
好きな人がいて、
 いつもお風呂の中で相合い傘を
描いていたそうである。

 そんな話をしていて、
ボクは思った。

 それはつまり、子どもの時は
みんな純粋な黄金のような
精神のパワーを持っている
からじゃないかなあ。

 小学校の頃には、皆純粋に
輝いているから、それだけ
好きだという力も強くなるん
じゃないか。
 自分も相手も。

 黄金の輝きをもった
精神が、中学、高校と行くに
つれて、次第にくすんでいく。

 大事な質問は、
「今までの人生の流れ、
現在のしがらみ、自分の資質、
そのようなことを全てとっぱらって
考えるとしたら、あなたの夢は
何ですか?(何だったのですか?)」
ということではないかと思う。

 先日、JRに乗っていたら
都心でミンミンゼミが聞こえて
びっくりした。

 地下の数年間があるから
あれだけ懸命に鳴くのだろうか。

7月 26, 2007 at 07:40 午前 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 純粋な黄金のような:

» 命とクオリア(8)-夢とは。 トラックバック 銀鏡反応 パンドラの函
@涼風の中を行く、獅子のような若き智者。 @ココロは何故脳より発するや、意識の本質とは何ぞや…などについて、何時も思索しつつ、世の荒波の中を雄々しく生きる彼は、我等に向かって問う。 @今までの人生、現在のしがらみ、自分の資質、そのようなことを全て取っ払った時に考えるとしたら、あなたの夢は何ですか?あるいは何だったのですか? @え…?…わ、わっ、私の夢…?う~ん…。 @全て取っ払った時に考えたら…。自分の夢はコドモの時から抱いていた、画家か、イラストレーターになる夢だ。その夢の輝きは、子供のころにもっ... [続きを読む]

受信: 2007/07/26 23:20:22

» お父さんやお母さんへ トラックバック かりんとう日記
久しぶりにAngel's messageのカテゴリーにアップします。 先日、今年初めてカッコウと蝉の声を聞いた日に訪れた中学校の子ども達の感想文から・・・ 3年7組みねくん 僕は喫煙防止のお話しを聞いて、たばこを恐ろしくなりました。今でもたばこは吸わないほうがいいと認識していましたが、そこまでたばこを吸うと体が異常になるとは思ってもいなく、足の指や手の指が腐るバージャー病はすごくゾクゾクして、絶対たばこは吸わないほうがいいということがわかりました。 それと、たばこ会社の人は、なぜ体に悪いものを売っ... [続きを読む]

受信: 2007/08/02 23:34:30

コメント

私が自然に目覚めるのを待っていたら毎日遅刻です。
目覚まし時計と携帯アラームがないと重役出勤どころか
終業時間、間近に起床なんてことに。

でも、今は夏休み…毎朝3列4列になってランドセルをブンブン
させながら階段を降りてくる小学生と闘わなくていい!
中高生もいない!
普段より、少しだけ朝の電車がすいているのがとても嬉しいです。

山を崩すのも、築くのも茂木さん。
ときどき火山も爆発。
でも、噴火のあと大きく口を開けた火口には、
きれいな湖ができて、周囲には森ができて、
自然の美しい生き物たちが集まってきて。。。いるのでしょうか?

私が子供のときに純粋で黄金のようなパワーを
持っていただろうか?と悩んでしまいました。
悩んだりしている時点で、もう、なんだか
純粋じゃなかったような。。。

黄金ではないけれど、大人になってから
「私の心臓がダイヤモンドで出来ていたらよかったのに。」と
考えていたことがありました(笑)。
硬くて、めったなことでは傷つかないような
強い心だったらよかったのにと。

投稿: まり | 2007/07/26 23:37:59

昨日のエントリーへ、自分のコメントとして「自発性の玉がすりへって小さくなりすぎたら老いさらばえた証拠なのだろう」という旨を書いたのだが、
そこで、この先が大事だ!と思ったことを書き忘れたので、ここで書かせていただく。

自発性の玉が磨り減り、小さくなったその先には、もっと深く輝くものがある…。

コドモの時に誰もが持っていた、黄金のように眩く輝く、精神のパワーの源は、昨日のエントリーの「自発性の玉」のことなのだろう。

その精神が中学・高校と行くにつれ、その玉が磨り減るに比例して、次第にくすみ、中年に指しかかる頃には、ホトンド光を失う。

子供のころの、純金のように輝いていた精神パワーが、その光を失ったときに見えてくるもの…それは、自分の人生の来し方、現在の世間とのしがらみ、おのれの資質など全てを取っ払った時に残った自分の「夢」、そして、
人々の生命の奥底にあるという、ダイヤモンドのような揺るがざる「希望」もしくは「生きる力」なのではないか。

茂木さんがこのエントリーで問おうとしておられるのは、
その「夢」が、その人自身にとってなんだったのか、またなんなのか…。ということだった。

それは子供の頃に、黄金パワーと一緒に抱いた「夢」でもあるのかもしれない。

私にとってのその「夢」とは…主に画家かイラストレータとして活躍すること、だった。

しかしその夢も、私自身が年を経るにつれ、黄金パワーと共に色あせ、くすんでしまった。

だが、40半ばの声を聴く寸前になっても、私はその「夢」を諦めたわけではない。

たとえプロとならなくてもよい、その夢を何かの「形」にして花開かせていきたい。

そうやって死ぬまで「希望」を忘れずに生きて生き抜いて行きたいと思っている。

投稿: 銀鏡反応=ヤマダミユキ | 2007/07/26 22:50:04

>諸君、神戸は瀬戸内海なのであるゾ。
 せちうちには、鯛がふさわしいでは
ないか。
 しかし、よく考えてみると、
海はタイ王国にもつながっている
のである。


この文章を読んで一瞬「うん?」。
そして爆笑でした。
茂木さんの発想も面白かったし、
タイ王国と読んで、学芸会でよく見る、タイの仮面をつけた子どもたち
が浮かんでしまった自分の発想も笑えました。

投稿: あすか | 2007/07/26 20:10:38

とはいえ、エスカレーター式に子供から大人になってしまうと、ただのバカかオタクかストーカーになっちゃいますから、難しいですよね。

ちなみに、僕の子供の頃の夢は「全部」
でしたが、はたちから「夫婦」
に変わりました。

投稿: 僭越ですが斉藤です | 2007/07/26 9:59:26

小学校の頃は、人工知能をつくりたかった、夢であった。

今では、その夢は、神が創った要塞を、攻略するぐらいに難しい・・・。

瀬戸内海は、潮の流れが速い所があり、そこの鯛は美味しいらしい。
小学校の頃、来島海峡で、釣りをしていたら、ものすごい勢いでビンビン引くので、何とか釣り上げたら、5センチほどの小さな鯛だった。


愛媛県の三崎半島と言う細長い半島では、「鯛そうめん」と言う料理が日ごろ食べられているらしい。はて、どんな味じゃろか?(笑)

投稿: tain&片上泰助 | 2007/07/26 9:48:48

先日の流儀にご出演の古野さんを見て、あの人のエネルギーはなんなんだろう?意思が強いとか、そんな風なこととべつのすごい強い力を感じて、なんだろう?なんだろう?と考えていました。

そうか、きっと純粋に輝く精神をそのままもっている人ということなんだ。

投稿: おおはたみやお | 2007/07/26 9:21:25

母が精密検査のため大学病院へ
これから出掛けます。
家に帰ってきてからだと、もう、
pcの前に座れないかもなので
朝に送付できればと思っていたら
間に合ってよかったでした。
早起きの茂木さんに、感謝です。

投稿: F | 2007/07/26 8:08:14

コメントを書く