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2007/07/28

何かがどこかに

眠いねむいと思いながら
朝早く起きて、東京駅へ。

乗る前にぎりぎりまで
仕事をして、終了、送信。

PHPの横田紀彦さん、丹所千佳
さんと西へ。

眠って睡眠不足を解消
しようとも思ったけれども、
考えてみると急ぎの
仕事がある。

バタバタやり始めて、
名古屋駅到着一分前に
終了、送信した。

トヨタ自動車株式会社の
元町工場へ。

ここは、完成車体の組み立てを
している。

想像していたよりも、ずっと
明るくて、カラフルな工場内。

さまざまな車種が混ざって
ラインを流れてくる
「混流生産」。

ボディがくると、それに必要な
部品が合流してくる
SPS(Set Parts System)を
採用している。

何か必要があって呼び出しをかけたり、
ボディやパーツの到着を知らせる
時に音楽が鳴る。

軽やかで、心を和ませる
ものが多く、そのことも、
やわらかで明るい印象を工場に
与えていた。

続いて、エンジンを生産している
上郷工場へ。

不良品を出さないために
積み上げられる膨大な工夫に
感銘を受けた。

トヨタにおける
「創造性の文化」が印象に残る。

「創意くふう」を皆がする。
A4一枚の紙に書いて、提出する。
金賞や銀賞、その他の賞が与えられる。

創造を、一部の才能に恵まれた人の
独占物とするのではなく、どんな人も
全てかかわる事とする。

「短歌」や「俳句」など、誰でも
参加できる短型詩を発達させた
日本の文化的特質をバックグラウンド
として、トヨタの「創造性の文化」
が花開いた。

工場内でいろいろと説明して
いただいているときに
愉しく思ったこと。

独自の言葉が発達していて、
それらがまるで標準語であるように
使われている。

「アンドン」、「カンバン」、「にんべんの自働化」、「ポカよけ」、「カイゼン」、「見え
る化」・・・。

 「トヨタ生産方式」を象徴する
きら星のごとき言葉が、私たち
ヴィジターに対しても特に説明
がつくことなく飛び出す。

 トヨタという組織内で流通している
言葉が、そこにいる人の血となり、肉となり、
まさに空気のように呼吸しているので
なければ、
 あれほど自然に言葉が出てくることは
ないだろうと思った。

 「トヨタ」という、実に濃い文化。
それが今世界一の自動車生産に結実
しようとしている。

 小田原へ。
 箱根湯元の富士屋ホテルにて、
『プロフェッショナル 仕事の流儀』
班の合宿。

 遅れて宴会場を探していると、
「有吉組」という看板があったので
そこだとわかった。

 住吉美紀さんがキューティーハニーを
歌っているのを見ながら、
有吉伸人さんと「やりますよ」と
熱く語る。

 「数字を持つ男」河瀬大作も
気合いの表情。

 みんなで大いに語り、飲んだ。

 朝お風呂に入っていると、
水面から反射した光がゆらゆらと
映えて、
 何かがどこかに着地したような
気がした。

7月 28, 2007 at 08:25 午前 |

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受信: 2007/07/29 7:28:30

コメント

「有吉組」っていうとなんだか別の集まりのよう。
若頭は、どなたなのでしょう(笑)?

トヨタのやり方は連歌っぽい感じもしますね!
ある問題に対して素晴らしい句をつなげると、
お殿さまがパッと羽織っていた着物を脱いで
褒美としてとらせてくれたりする。
(工場長が作業着の上着をくれても、喜べないけれど。。。)
まるで機械の一部のようになって働くのではなく、
人が主役だ!という考えがバーンと前面に出て
活き活きしている感じがするのが素敵ですね。

最近の日記のご様子では、あまりにもあまりにも
寝不足でいらっしゃるようなので、ちょっと心配になり
And I won't go
And I won't sleep
And I can't breathe
Until you're resting here with me
なんて歌の歌詞を思い出してしまいました。
でも実生活をこの歌詞のように情熱的にするのは至難の業(笑)。
私の睡眠時間を分けて差し上げたいです。
ご自愛ください!

投稿: まり | 2007/07/28 22:33:38

それだと才能がなくても賞状がもらえるからよかったねってことになりませんか?
才能があったから賞状がもらえるんですよね?

まあ少なくとも、最近の雑誌の言葉が汚いのは、才能がなくてもブン屋が勤まるから、のようですが。

「うちの雑誌に寄稿したい?
では純金製のカルバンクラインの万年筆を見せてもらえるかね?
うちのライターはみんな、その万年筆を首に掛けて生まれてくることになっているのだが…」といったところでしょうか。

投稿: 斉藤僭越 | 2007/07/28 20:07:49

トヨタは日本文化のよいほうの特質を、創造の力に活かし、クオリティの高いものを作り続けているのだなぁ。

きょうの日記にもあったけれど、「創意工夫」をみんなで仕合うというのがとても日本的であり、それが最終的に、「トヨタの車」という形に結晶するのだろう。

短歌や俳句など誰でも参加できる、日本古来の短い詩歌文化のミーム(文化遺伝子)、そしてみんなで力を合わせていいものを作ろうという日本的団結文化から、まさにトヨタという会社、いな、ひとつの世界が生まれてきたのだろうと思う。

ひるがえってソニーはどうなのだろう。これは、トヨタと違って、日本の伝統的なミームを引き継がずに生まれてきたように一見見えるけれど、やはりどこかで日本的なミームを引き継いでいる。それはひな道具などにみられる日本的“ミニアチュール”のそれだ。

ソニーは昔から小さいものを作るのが得意だ。ウォークマンにしてみても、世代を重ねるにつれ、機体の大きさはどんどん小さく、厚みも薄くなっていった。小さくなった機体の中にこれまた小さくなった部品を組み込む。

ソニーでいう高密度実装である。

この高密度実装はまさにひな道具のミームから生まれたものなのではないか。

茂木さんも関わられていた、ソニーの「QUALIA」ムーヴメントから生まれた製品のなかに、手のひらに乗るほど小さなデジタルカメラがあった。私も欲しかったがムーヴメントがなくなってしまい、もう2度と手には入るまい。

とにかく小さい筐体に、大きなステンレスのベゼルが特徴のレンズがめだって輝いていた。カメラはレンズキットやその他付属品と共に手提げケースのなかにおさめられていた。

これと同じようなミニアチュールの文化が、少なくとも江戸の頃からあったことを思えば、ソニーも日本文化のよい特質を引き継いで、ものづくりをして来たのだなぁと思う。

それにしてもトヨタの企業文化は本当に濃いですね〜!・・・。トヨタの本社がある愛知県の都市は「豊田市」で、トヨタグループを創業した豊田家の名前が市の名称になっているくらいだから...。

「カイゼン」「カンバン(システム)」などの言葉はもう世界に通じている。トヨタのオリジナリティはきっとどこかで普遍とつながっているのかも。

そういえば、トヨタ車のデザインも、ひところに比べ、よくなってきたように思える。
プリウスなどをみていると、「安全性と環境へのやさしさ」以外にも車のエクステリア周りのデザインが、とんがってきたように思う。これあ、いい感じでトヨタ的なオリジナリティが現われてきたのではないか。


うーむ、このままいけば、いつしかポルシェ&フェラーリをデザイン面で抜くこともアリかも!?・・・。

投稿: 銀鏡反応 | 2007/07/28 15:30:39

「何かがどこかに着地したような気がした」
との一文が、不思議な印象でした。

私は、リサ・ランドール博士の著書を読んだこともなく、
本日(7/28)の講演も行かれませんが、後日、番組になるそうなので、
視聴できるのを楽しみにいたします。

次元とは何なのか、イメージが掴めませんが、
ニューロンの相互作用においては、時空を無視しなければ
いけない側面がありながら、
心の存在には、時空上の幅が必要であるなら、
宇宙に広がるクオリアが、心という現実に着地するためには、
時間や空間が必要なのだ と理解してよいのでしょうか?

茂木先生の日頃のお考えから逸脱しない表現になっているでしょうか?
それとも、もしかして私は、実に間の抜けたことを言っているでしょうか?

依然として知識を増やせない状態でこんなことを書いて、
非常に申し訳ありません。 私の脳は、
空白がある、というよりは、靄の中に包まれています。

投稿: u-cat | 2007/07/28 14:12:45

HONDA好きから見たTOYOTAの「凄み」
>>
その時、僕はTOYOTAプリウスにのって(営業車ですが・・)和歌山インターチェンジから高速を使って帰社しようとしていた。
夜おそくなってしまったこともあり 先を急ぐ。
高速の入口を過ぎると、右カーヴの立体交差をグルッと回らされて本線に合流するのである>>と前方にカーヴに進入しようとしているクルマをカクニン。
二車線のきつい右カーヴ。構わずアクセルオンでアウトから抜きにかかる。次の瞬間テールが滑り出した。不思議と恐怖心が襲ってこない。
そのままアクセルを踏み続けるとオシリヲスベラセナガラ「おそろしいほどの姿勢制御で彼は」前へ前へと駆動してゆくのであった。
プリウスの「実力」・・それは「ハイブリッド・シナジー・ドライヴ」
なるコンセプトがハンパではないレヴェルの「技術思想」(フィロソフィー)であること・・エコ・ドライヴはドライヴィング・プレジャーを
ソコナワズ高次元で両立できるものであることを、教えてくれるものだった。
「TOYOTA 侮りがたし」ナノデアル。

投稿: 風のモバイラー&野村和生 from nomgroove.com | 2007/07/28 10:03:14

初めまして、田舎の公立小学校で教頭をしている大山虎竜(ハンドルネイム)と申します。『プロフェッショナル 仕事の流儀』を毎回楽しみに観させていただいています。教師の世界、なかなかプロフェッショナルと呼べる方は少ないように思います。それ故、。『プロフェッショナル 仕事の流儀』は大変勉強になります。自分を高めるためにいかに努力するか、これなしに教育改革も学校改善もないと思います。教師一人ひとりがプロフェッショナルとして、仕事の流儀を確立しなければならないと思い、教師修業に明け暮れています。

投稿: 大山虎竜 | 2007/07/28 8:50:03

お金になって、世界経済、日本経済にプラスになるもの。

「脳と世界のGDP」
「脳と世界の生産性」
「脳と世界の消費」

う~ん、あんまり書くと、茂木さんの仕事が増えそう(笑)。

茂木さん、トヨタの次は、コマツに行きそう(笑)。

投稿: tain&片上泰助 | 2007/07/28 8:49:37

初めまして、田舎の公立小学校で教頭をしている大山虎竜(ハンドルネイム)と申します。『プロフェッショナル 仕事の流儀』を毎回楽しみに観させていただいています。教師の世界、なかなかプロフェッショナルと呼べる方は少ないように思います。それ故、。『プロフェッショナル 仕事の流儀』は大変勉強になります。自分を高めるためにいかに努力するか、これなしに教育改革も学校改善もないと思います。教師一人ひとりがプロフェッショナルとして、仕事の流儀を確立しなければならないと思い、教師修業に明け暮れています。

投稿: 大山虎竜 | 2007/07/28 8:48:30

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