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2007/06/02

なだれ。

本当に時間が崩壊していた。
できるはずもなく、それでいて、
とにかく前に進むしか仕方がなく。

 なだれ!

 研究所で打ち合わせ。
 ポスターチェック。
 研究打ち合わせ。
 移動しながら仕事。

 北野たけしさん。

 移動しながら仕事。

 着いて仕事。
 
 やっと終わる。
 ぎりぎりに駆け込む。

 浦沢直樹さんと2時間、
はーとふるトーク。

 なだれ!

 必要な本が手に入らなかった。
 ごめんなさい、と電話して、
バイク便を手配していただく。

 なだれ。
 なんとか一日が過ぎた。
 いや、過ぎていないのか。
 途中で、予定していないやっかいな
仕事が二つ入ったこともあって、
 流されながら姿勢を懸命に
変えていった。
 
 小林秀雄さんが、源氏物語に
ついての講演の中で、
二つの「もののあはれ」の
間で板挟みになって死んで
しまう女のことを
書いている。

 オレも下手をすればつらい。
いろいろな仕事の間で、
行きつ戻りつ、
しかし絶対に手放すまいと
握りしめているかすかな光を
放っているものがある。

 ぐりぐりと動き、動かされて
いても、それだけはいつも意識の
端のほうにある。

もちろん今も。

6月 2, 2007 at 07:42 午前 |

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受信: 2007/06/02 14:08:37

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受信: 2007/06/02 22:27:45

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受信: 2007/06/04 0:54:07

コメント

arigato- gozai masu.
「しかし絶対に手放すまいと
握りしめているかすかな光」
が、
僕、にも
あったらいいな

ないけど。

あったらいいな

茂木健一郎先生

投稿: | 2007/06/03 15:20:14

雪かきを無事終えましたか?

いつもの如く間抜けな発言しますが、
今は忙しいのがうらやましいです。

私も心の端に、
常にキラキラしているものがあるのですが
(端はウソになるのかな)

今突如することがなくなって(会社にはいるけど)
歩いていてもそれがキラキラ
掃除しててもそれがキラキラ
常に光にとらわれては、ボーっとしとります。

んー、困ったなー

ナマケモノとは、退屈な時間を
過ごすのが上手な人で
イソガシヤとは、忙しい時間を
過ごすのが上手な人だと
たまにそんな窓から見ています。

私はどちらもヘタクソなので
極限の忙しさから
極限の退屈へ突き落とされて

とりあえず呆然としています。

投稿: | 2007/06/03 14:15:29

茂木先生。体調は大丈夫ですか。どんなに振られても、決してぶれない光を心に持っているという事は素敵なことですね。そして生きていく上でとても大切なことです。今日も先生の上には、初夏の陽光がさんさんと降り注ぎ、風が頬をそよいでいきます。先生の人生が素晴らしき人生でありますよう心から応援しています。

投稿: | 2007/06/03 12:19:29

心身共に

投稿: | 2007/06/03 10:05:40

2月の九大の講義で質問をさせてもらった林祐輔です!
あのときの茂木さんの言葉がスイッチになって現在鬼勉強中です。
直接お会いすると洗濯機みたいに茂木さんがどれだけお忙しい方なのか
よーくわかりました。

やっぱり直接お会いできたのは幸運でした!

鬼忙しそうですが、頑張って下さい。近いうちに渡辺京二さんにも会いに行く予定です。

投稿: meurtsol | 2007/06/03 1:23:35

なだれ、が数回出て来たので、面白い文だと思ったのですが

その原因が私がへんなことを書いたからかも? と思うと

少し心配になりました。 もし、そうだったらゴメンナサイ!

全く悪気はないので。早く元気を取り戻してね~~。

投稿: | 2007/06/03 0:56:18

茂木さんとは比較にはならないぐらい怠惰に過ごし崩壊の流されまくってるんですが10年後に向けて夢ができました。ボランティア団体をつくりたいんです。それまでにもっとやるべきことがあってで、つくりたいんです。もう頼みたい人は何人も決めているんです。実現できたら茂木さんにもボランティアのお願いをします。ボランティアをやりそうにない人達を巻き込んで、余力で世界に分け合う、一円も無駄にしない完全なボランティアをしたいんです。

投稿: | 2007/06/03 0:28:35

昨日、浦沢直樹氏との対談に参加させていただきました。
浦沢氏が実際に絵を描いてくださる時間もあり、充実した楽しい講演でした。また、あまり作品を読んだことがない私にも、浦沢さんのすごさがわかったような気がしました。
茂木さんとは会場の入り口で一緒になり、光栄でした。(笑)
ところで、「なだれ」というこの日記をはじめ、最近の茂木さんは、やるべき仕事と時間との配分が崩れているのをご自身で感じられている、というようにお見受けしています。
 私と茂木さんの「限界」は随分違うのですが、いつもいつもハードなお仕事ぶりに驚いています。どうぞ体調を崩されないようにお気をつけください。次回の朝カルの授業も楽しみにしています。

投稿: | 2007/06/02 23:07:48

昨日も本当に大変だったのですね。

浦沢さんとのはーとふるなトーク、私も聴きに行きたかったのですが、生憎重要な急用が入ってしまい、急遽そちらに行かねばならなくなり・・・。

私の場合、最近結婚した弟のヨメさんが女の子を出産し、しばらくは彼女が我が自宅で赤ん坊の世話をしなくてはならず。なので、毎日仕事から帰宅して大量の洗濯をしつつ、夕ご飯の仕度をしないといけなくなった。

その他、雑多な用事がこれから一ヶ月、沢山入ることとなり、下手をすると、私も「二つのもののあはれの間で板挟み」になってしまうだろう。それでもなんとかない知恵をしぼって、切り盛り・やりくりしていくつもりだ。

茂木さんは今のような非常に厳しい状態にあっても、決して振り回されないように、またご自分を見失わないように為さっている。その姿勢や賛嘆すべし。

しかし、如何しても「これはさすがに・・・」という状態に若しなったら、その時こそ仕事に優先順位をつけて、これが先、これはあと、というふうに為さっては如何だろうか。

よけいなおせっかい!と思われるかもしれないけれど、茂木さんの苦しみを和らげるためにも、是非おすすめします。

投稿: 銀鏡反応 | 2007/06/02 13:43:56

音楽をやっているものです。
茂木さんのブログ、共感しつつ、いい刺激をいただいております。
最近凄まじくお忙しいようですね。
そんなエントリーを読んで僕が思ったことを、、、
ものすごい加速度を持って成長していくもの、瞬間的に成長すること、、、いろいろな成長パターンがあるのではないかと思います。
そのなかには樹木を例とした植物のように、ゆっくりとしたタイムスパンでじわじわと育まれていく、そしてそのペースで初めて育まれるような成長、発展のパターンもあると思います。
心と体の健康あっての活動、気をつけてがんばってください!

投稿: | 2007/06/02 11:58:36

それでも書く茂木さんはやはり凄い

投稿: | 2007/06/02 10:31:53

カンヌがきになってしょうがない。。んです。。

もがりのもり、こないだBSでやってたのにちらっとしかみれなかったし。。

監督ばんざいも、きになっているし。

大日本人にかんしては、いうまでもなく。

投稿: 洋子 | 2007/06/02 9:36:19

こんにちわ、このクオリア日記を楽しく拝見させていただいています。
しかしながら、茂木さんはお休みの日が無いように思います。

詳しくは知りませんが、TVで多く長くレギュラー番組を持っている人は、週に1日は休みをとり、ゆっくり時間をすごすみたいですよ。

茂木さんも、マネージャーや秘書を置いて、休みを取るようにしてはどうでしょう。

(私も、24時間、5年ぐらい、金にならない事で、働いた(?)事がありました、あの頃で少し自信が付いた事があります。終わりがハッキリしていましたので、問題は無かったですけど・・・。)


お休みの日のクオリア日記も見てみたいです。

投稿: | 2007/06/02 8:43:01

時間に限りがあって 
伝えたい事が山ほど在るのだから
茂木さんのしている事は〔善〕なのだと思います

少々ハラハラしていますが
まず松本さんとの対談の本を買います
応援します

投稿: | 2007/06/02 8:14:56

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