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2007/06/26

蛍のこと

ヨミウリ・ウィークリー
2007年7月8日号
(2006年6月25日発売)
茂木健一郎  脳から始まる 第60回

蛍のこと

抜粋

評論家の小林秀雄が哲学者アンリ・ベルクソンを論じて未完に終わった『感想』の冒頭に、印象的な一節がある。終戦後、母を亡くした小林さんは、ろうそくを買おうと自宅近くの谷を歩いていて、一匹の蛍を見る。その瞬間、「ああ、お母さんは蛍になっている」と直覚するのである。
 蛍を見て故人を想うということも、この発光性の昆虫について日本人が蓄積してきた文化的伝統のなせるわざと言えるだろう。

全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。

http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/


6月 26, 2007 at 12:09 午前 |

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» 呪文を唱え金メダル 具志堅幸司 トラックバック 須磨寺ものがたり
イメージトレーニングがまだ今ほど世間で認知されていない頃、 積極的に自分のトレーニングに取り入れていた選手がいた。 [続きを読む]

受信: 2007/06/26 12:12:40

コメント

「蛍」と名のつく光る生物は此の世にいくつかいるけれど、日本の夏のしっとりとした夕暮れに相応しい「蛍」は、やはり、あの「源氏ボタル」「平家ボタル」だろう。

蛍はタマゴ、幼虫の時も光ると聞いた。成虫になってから水しか飲まず、たった1日のうちに雌雄が交尾し、次の世代を残し、死んでいく。大人になってから異性と結ばれ、次世代を残し、命を終える…たった1日で残りの生涯をまっとうするとは…。儚く見えて、それでいて凝縮しきった蛍の生涯。

彼等が、生まれ育った清流の、透き通った水面をかすめて、お尻を黄緑いろに光らせて、ゆらゆらと空中を舞い飛ぶ様子は、日本人が見れば、なんとも儚げな風情を醸す。

そしてその中に、亡くなった人の面影を重ねるのだろう。儚くもいとしい蛍の光よ。

投稿: 銀鏡反応 | 2007/06/28 21:21:20

今週の「脳から始まる」今まで読んだ中で、一番好きです。

こういう感覚を、忘れたくない、持ち続けたいと思った。

今回のイラスト、蛍がしがみついてる葉のたくましさが、目に焼きつきました。

投稿: | 2007/06/28 12:49:16

ホタルという発光性によって、魂を表現するのは素敵です
日本人の魂のイメージがホタルとぴったりです。

ホタルの蛍光に関しては
藤島 昭 先生の『くらべるシリーズ2 どこが違うの?ホタルの光と蛍光灯』
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%B9%E3%82%8B%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA2-%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%8C%E9%81%95%E3%81%86%E3%81%AE-%E3%83%9B%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%85%89%E3%81%A8%E8%9B%8D%E5%85%89%E7%81%AF-%E8%97%A4%E5%B6%8B-%E6%98%AD/dp/4621077376/ref=sr_1_3/503-2676274-2821500?ie=UTF8&s=books&qid=1182801690&sr=8-3

なかなか面白いですねw

投稿: | 2007/06/26 5:03:35

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