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2007/05/26

遠足の前の日

絶対に間に合わないと思いながら、
浜松町でモノレールに乗った。

第一ターミナルに着くのが、
出発の15分前のさらに一分前。

搭乗手続きが締め切られてしまう!

ぼんやりしているうちに、
そうか、モノレールが停車してから、
エスカレーターを駆け上がって
搭乗の機械までいくのに
1分で行けるかもしれないと思った。

一番後ろの車両の一番後ろのドアに
移動して、停車とともにダッシュした。

なんとか間に合ったらしく、
カードを入れると便が表示される。

搭乗券も出た。
ところが、「一時搭乗手続きを停止してます」
という。

高松が濃霧で、飛ぶかどうかわからないという。
そのうちに、ひょっとしたら伊丹か
徳島に降りるかもしれないが、その条件付きで
運行するとアナウンスがあった。

仕方がない。覚悟を決めて乗り込んだ。
眠っているうちに、無事高松に着いた
ようである。

アップ&ダウンの中で、ぎりぎりの
緊張で締め上げられていた
精神が眠りでリセットされた。

香川大学附属坂出小学校の研究授業に
おじゃました。
子どもたちの目がキラキラ輝いていて、
どんどん手を挙げる。

ダニエル・ピンクの著書にあった。
アメリカの小学校の教室で、
「この中で自分がアーティストだと
思う人?」
と聞くと、低学年ではみんな手を
挙げるのに、
高学年になればなるほど周囲を
見回して大人しくなる。

ボクは、坂出小学校の子どもたちが、
いつまでも目をきらきらと物怖じ
しないで発言する、そんな風で
いて欲しいと思う。

講演を終え、みなさんと歓談して、
瀬戸大橋をわたって大阪入りした。

ホテルの部屋で、
『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の小山好晴さんの送別会会場
と結んで話す。
小山さんは栄転されるのである。
とても温かいお人柄で、信頼申し上げて
きた小山デスク。
寂しいですが、どうぞ新天地で
ますますご活躍ください!
今度お目にかかる時は、いろいろ
お話したいです。

サントリー音楽財団の佐々木亮さん、 
江村哲二さんと落ち合って、
いろいろと話しながら食事をとる。

土曜日のコンサートに備えて、
早くベッドに就く。
なんだか遠足の前の日のようで
ドキドキする。

最初はどうしたら良いのか
わからず途方にくれる。
それでも、それを乗り越えて
いくと、
魂がふわっと軽くなる。
そのようなことを何回
できるかが、
人生の勝負というものであろう。

5月 26, 2007 at 07:34 午前 |

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コメント

もう、魂はふわっと軽くなられたでしょうか?
本番前の心地よい高揚感も楽しそうですね。
「また、やりたい!」と思っていらっしゃるのでは(笑)?

今日は、お祝いのお花もお届けできなかったので
せめて絵を(笑)、と遅ればせながら
NOTAで遊んできました。
いつまで原型をとどめているか…。
アーティストには、ほど遠いようです。
でも、小学生のように目をキラキラさせて描きました。
久しぶりのお絵かきは、本当に楽しかった!
幼稚園の時はあとから修正することなどという小細工は
全く考えず、真っ白な画用紙にクレヨンで絵を描いていました。
生まれて初めて絵の具を使って絵を描いた幼稚園年長の時の
「これ、どうしたらいいの?」という戸惑いも思い出して
いろいろ面白かったです。

リラックスしたエビフライでは、ありません♪

投稿: まり | 2007/05/26 22:48:53

遠足の前の日って、結構ドキドキわくわくしたもんですね。誰でもやっぱり、そういう経験は一度や二度ありますよね。「あー、あしたはあそこでお弁当食べるのが楽しみだな」とか、「雨が降って延期になったらどうしよう。やだなー」とか、期待と不安と、遠足の現地への好奇心に、胸を躍らせたものであります。

茂木さんが、そんな少年時代のように、明日への期待に不安に胸を躍らせながら、床につく様子が目に浮かぶようです。

現在の時刻は、16:13。

今ごろはきっと、本番真っ最中でありましょう。新たな音楽の誕生を祝う、観客の歓喜あふれる喝采が、こちらの耳に響くようであります。

投稿: 銀鏡反応 | 2007/05/26 16:14:14

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