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2007/05/29

詰めていくと、やがて

日曜日。
サントリー山崎蒸溜所にうかがい、
チーフブレンダーの輿水精一さんに
お目にかかる。

貯蔵庫は、ものを考えるのに
適している。
10年、20年、そして30年という
単位で熟成していくもの。

抜けると、新緑の上に陽光が
輝いていて、熟した思考を
やさしく包み込んで、
空気の中に消していくように
感じられた。

輿水さんは、私のために、
生まれた年(1962年)の原酒を
ベースとした、スペシャル・ブレンドを
つくって下さっていた。
感激する。

京都に移動。電通の佐々木厚さん
たちと、白川祇園で食事。

南座へ。「和楽」の取材の
ために、三響会の能、狂言を見る。

新幹線の中で、夢中の人となる。

月曜日。朝の丸の内はさわやか
である。

エコッツェリアでお話する。

仕事をする。

電通に行く。

仕事をする。

東京芸術大学、塩谷賢の
講義。

聞きながら、どのような魂の
姿勢、踊りをしようかと
考える。

公園に行く。みんなで話す。

また考える。

どうも考えてばかりいる。

「考える」ことを詰めていくと、
やがて「感じる」に至る。

5月 29, 2007 at 07:46 午前 |

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コメント

山崎蒸留所は見学に行きました。
数年前なので、懐かしい思い出です。
見学して以来、
「山崎」のファンになり居酒屋でも家でも
ロックでたまに飲むようになりました!
熟成中の樽は、静かに呼吸して生きていて
静寂のなか、その時を待っているようで
あそこを歩くと気持ちが静かになりました。
そんな思いをこうして馳せてると
また行きたくなっちゃいますねぇ!

投稿: てく | 2007/06/06 0:15:05

考えることは即ち理性の働きでしょうか。
人間の意思決定を理性と感情のダンスとして考えるのは最近の流行なのかもしれないけれども、理性と感情の二項対立的思考の陥穽に陥ってないでしょうか。

カントのいうように「知(理性)、情(感情)、意(意思)、その他(信仰など)の要素が絡まって人間が実際にどういう行動にでるかが決まっているように思えます。

モンテスキューの三権分立思想も、この二項対立的思考を乗り越えるものだったと考えていますが、現在では、この思想に、メディアとインターネットを加えて考えるべきではないでしょうか。

投稿: naritoku | 2007/06/01 22:37:01

私が何故、茂木さまの著書や日記、哲学者、思想家と言われる方たちの本を好んで読むか、わかりました。自分は、自分の頭で考えること、それを言語化するのが苦手であり、・・「考える」ことを詰めていくと、
やがて「感じる」に至る。・・とは逆の、感じることが先にきて、それを考えようとするのだが、うまくいかないからなのではないか?と。

先日の塩谷さんの講義を、茂木さまの後ろの席で、体は硬直状態で、頭は塩谷さんの発せられる言葉に必死でついていこうとしていました。
訓練・・に感じました。


投稿: | 2007/06/01 14:58:24

昨日、ドンナに何かを思いつめていても、夜に眠り、朝に目覚めれば、心は軽くなる。

軽くなった所で、いろいろなもの・ことを考える。夢のこと、現実のこと、周りのこと、これからのこと…。

深く考えるうちに、いろいろな思いが感じられる。川の流れるように、走馬灯の画面の変わるように…。

都会には、ウィスキーの貯蔵庫のように、ジックリと原酒を熟成させるように、様々なことを熟考する所、時間に恵まれない。

忙しさに流されている間に、物の考えかたが浅いものになっていく。それでも、強靭な人は忙しさの中にも何かを熟考しているのだろう。

投稿: 銀鏡反応 | 2007/05/30 21:18:57

おお!以前、この「日記」のエントリー(「明るい狂気」)に書かれていた原酒が、やっと、スペシャル・ブレンドになったのですね…!

まずは銘酒の誕生、おめでとう御座います!

完成品を手にされたお二人の姿が、至高の名品を仕上げきった匠たちの、誇りに満ち満ちた姿に見えてきました。

投稿: 銀鏡反応 | 2007/05/30 5:42:25

ほら朝がきて、

心はあっという間にもとどおり。
時はいつもより早く巡っています。

間に合わない、
間に合わないと
くるくるクルクル。

結局締め切りなんて言葉の約束で
でも人件費としてチーム全体で
一日スウヒャクマン

きゃー

つまり、お金のヤクソクは
強力なのです。

もうすぐ忙しさから抜け出します。
そうすると忙しいといういいわけはなくなり
ついには自分自身と向き合うことになります。

色々言い訳したり
迷ったり、怒ってみたり
色々なのに、結局ここに
立っているという不思議に

「何故選択したのか
わからないほどでなければならない」
という小林秀雄先生の言葉を思いだします。

まるで水の流れみたい。

川の中の稚魚みたいに
流れに逆らっても、心は
あれれ、あれれと流れてゆきます。

私にとって「感じる」ということは
いつかは海にたどり着くということで

海を見てみたいのならば、
生まれ変わってゆかなくちゃ。

投稿: kurukuru | 2007/05/30 4:03:33

シンクロニシティ ふたたび


5月29日火曜日
午前中 堺市役所訪問 高層階棟の最上階21階の展望ロビー 

(仁徳天皇陵のある大仙公園、沢口靖子、与謝野晶子ら幾多の才媛が学んだ泉陽高校、鉄幹と晶子がはじめてデートした浜寺公園等など堺一帯の眺望が360°楽しめる)

堺観光コンベンション協会のボランティアの方がいる以外 僕しかいない・・と思っていたら、わいわいと子等の賑やかな声 つづいて引率の先生と思しき声 ・・どうやら社会見学らしい しばらくして 集合して ボランティアのおじいちゃんが説明をはじめる 小学生たちは
和歌山県かつらぎ町の子等 とわかる へえ!古墳の勉強で ああこのあと 近つ飛鳥博物館へね(安藤忠雄 設計) いいですね~なんていいながら 「向田邦子の青春」(文春文庫)をしばらくパラパラとめくり 彼女のポートレイトを眺める ほんといいおんなだなあ と思う

2階の文化課で「与謝野晶子倶楽部」の入会手続きをする 年会費5,ooo円也 事務手続きを待ってる間、観光ボランティアやNPOと行政サービスについて、与謝野晶子の凄さ加減について文化課の方とあれこれ話す 富田林の寺内町もいいですよ あ僕以前住んでたんですよ 夭折した女流歌人の生家があって 杉山邸でしたっけ・・ 

今日は白桜忌で担当の者がでておりまして えっ!?きょうは晶子さんの命日なの?知らなかった・・呼ばれたのかな♪きっとそうだな うん
そうに違いない へえ覚応寺で十三時半からね そうなのかあ・・
呼んでくれたんだ♪こないだも南海堺駅西口の歌碑を見にいったっけ
・・ふるさとの潮の遠音のわが胸にひびくをおぼゆ初夏の雲

白桜忌に思いを馳せながら 市役所をあとにした・・覚応寺 歌碑には
こんな歌が刻まれている

その子はたち くしにながるる

くろかみの

おごりの春のうつくしきかな

投稿: 風のモバイラー&野村和生 from nomgroove.com | 2007/05/30 3:18:31

考えるのが快楽であっても
お腹は空くし 夕方から雨なら傘がいる
そういう雑事を全て人にまかせて
暮らしたいと思ったことがある

人の命に限りが有って其れから一歩も外れることが出来ないのに
遣りたい事がいっぱいなのは何故だろう

抽出して濃縮する
人生について出来ればよいのだけれど

茂木さんのウイスキー話からの一つの空想でした

投稿: nobori | 2007/05/29 20:22:10

「フューチャリスト宣言」(ちくま新書)を拝読中です。
四つ目のリンゴ、のところで、帯の写真に、ちょっと見える、
茂木さんのシャツの意味が分かりました。
いま落ち込んでいて、この本に出会えてよかった、と思う。

投稿: | 2007/05/29 18:53:41

こないだなにかの本で中沢新一さんと養老さんが宗教について
対談されているのをちらとみまして、

無と空と0との差異みたいなことだったとおもうのですが、

無と空とゼロとatma(インド哲学の)とかじぶんのそんざいとか、クオリアとかがなにか重大な差異と混同を生んでいるように感じます。

投稿: 洋子 | 2007/05/29 11:07:54

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