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2007/05/08

『銭形平次』のテーマ

北九州空港で飛行機を待っていたら、
「きんさんぎんさん」のような
おばあちゃんが二人、
車椅子に乗って現れた。

そのうちの一人が、前に進みながら
「お〜と〜こだったあら〜 ひとつにか〜け〜て〜」
(『銭形平次』のテーマ)
と歌いながら押されていったのが
とても素敵で、心の中で拍手
してしまった。

スターフライヤーは、
座席の前に液晶画面がついている。
サルコジ氏がフランス大統領に当選した
ことを伝えるBBC worldのニュースを
見ながら、うとうとと眠ってしまった。

気が付くともう少しで着陸
するという。
液晶の地図によると、東京湾の千葉側にいた。
羽田空港は反対側だが、5分で
東京湾を横断するということになる。

全てのことが、流れていく。
どうしたら、ある一つのものを、手元に
とどめておくことができるのか。
グーグル時間の中で、
ある一つのものを見つめ続ける
ことが、むしろ批評的であるようにも
思われる。

結局はスケールの問題である。
車椅子で押されて「お〜と〜こだったあら〜」
と歌うおばあちゃんの足元の床では、
原子がものすごいスピードで通り過ぎ
つつある。

東京湾を5分でわたるのと同じような
事態が進行している。

結局、人間のスケールに様々なものを
引き寄せる、ということ以外にない。
一方では原子のスケールが存在し、
また一方では全球を覆うネットワーク
構造が存在するということを識りつつ。

自分のスケールに様々なことを引き寄せる
その手管の中に、『銭形平次』のテーマを
うたうおばあちゃんを一人置いておきたい。

5月 8, 2007 at 07:47 午前 |

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コメント

そのおばあちゃんに「プロフェッショナルとは?」と聞いてみたいですね。なんて答えるでしょう、想像もつきません。「おとことは?」「ある一つのものを手元にとどめておくには?」聞いてみたいことはたくさんあります。「そんなことはどうでもいいから、あんた暇ならわたしの車椅子を押しんしゃい。車椅子を押すプロフェッショナルになりんしゃい。その優しいこころねを大切に手元にとどめんしゃい。それが男よ」と、原子ビュンビュン飛ばしながら答えてくださるのでしょうか。そして笑いながら「だれが呼んだか、だれが呼んだか銭形へぇ~じ~。ん?誰が呼んだんじゃろう?」と私たちに新たな命題を残し、高らかに笑いながら過ぎ去ってしまうのだろうか。

投稿: | 2007/05/08 23:38:28

『銭形平次』のテーマを朗々と歌うそのおばあちゃん、とても素敵で可愛らしいですね!

…確か『銭形平次』そのものは、20数年だったかそのぐらい長く続いた長寿番組でしたよね。平次役が大川橋蔵だったのを覚えています。彼も50代で他界してしまって、追悼番組がTVで盛んに放映されたのをかすかに覚えています。

閑話休題。

原子は、そして素粒子は、そんなおばあちゃんの足下でも、茂木先生の足下や頭上でも、そして我々の周囲でも、モノスゴイスピードで流れていく。まさに全ては“流れていく”のだ。

大川橋蔵の生きていた時間も、モノスゴイスピードで原子の流れと共に時空の向こうに流れていってしまったようだ。

時間と共に速い速度で全ては流れて行く。おばあちゃんの生きている時間、茂木さんや我々の生きている時とともに…。流れと共に全ては変わっていく。おばあちゃんも何時かはいなくなり、私達も消え、気付けば世界は昔見たそれよりも劇的に変わっている。

原子・素粒子のスケールと、全球的規模のネットワーク構造のスケール、そして人間のスケール。人が物事を経験していくためには、全てを自分のスケールのうちに様々な事象を引き受けて、それを己の血肉としていかなくてはならない。

そうでなくては、生涯に亙る自己の成長は望めまい。

ネットワークに繋がりつつも、生身の自分のスケールに様々なものを、恰も磁石が鉄やニッケルを引き寄せるように、自己の“磁場”の中に引き寄せていく。お笑いも、ニュースも、車椅子も、おばあちゃんも。

そうして引き寄せたものがアタマ(=脳)の中で結びつき、思い出などとして、自己の精神的な血肉になっていくのだろう。…こんな解釈でよろしいでしょうか。

投稿: 銀鏡反応 | 2007/05/08 19:13:10

『銭形平次』を生で見て、聞きたかったなぁ
このおばあちゃまを
微笑ましく注目しておられる茂木さんも
一緒に・・・・

自分が老人になった暁には、
「ちょっとボケばあちゃん」になりたいと
常々考えている。

凡人である私の老後には、毎日めまぐるしく変化する日々はないはずで・・・
ということは、新しいおもろいことに遭遇することも稀になるはず。
ならば、人生経験で得たおもろいことを
何度も何度も 初めて経験したかのように
思い出しては笑える自分でいたいのです。
茂木さん、どうすれば 
なれますか?


投稿: | 2007/05/08 15:45:55

僕も歌うぞ ♪お~とこだったら ひとつに か~け~てぃ っと

いいなあ かわいらしい おばあちゃんだなあ

じゅ、じゅりい~~~クネクネ>>の樹木希林さんといい勝負かも

そんな話聞いたので なんだか良き時代のTVドラマがダーっと

頭んなかを駆けめぐりはじめたぞなもし

希林さんと ああ懐かしや石立鉄男が共演した「気まぐれ天使」

このふたりに坪田直子・・だったっけ? が演じる不思議少女が

絡んでさあ 好きだったなあ

>>それから パパと呼ばないで 雑居時代

・・とかさ

もしかして・・いや かなりの確率で あの「軽井沢シンドローム」

の たがみよしひさ はこのドラマをみていたはずだ・・

と思う ・・別にだからって どうしたんだよって話なんだけど

>>
まあとにかく、江戸の町というのは 同時代的、世界的に見ても

相当に uniqueユニーク な一大都市であったに 違えねえ

なあ八hachi公・・ ??なに居眠ってやがる この暇つぶしの

ごくつぶしの 鰹ぶしの・・下級武士の ひつまぶしの(笑)・・ 

喰いてえか>>八公(爆笑) 

わお~~~~~~~ん 

>> ごおーーーーーーーん ・・・

草木も眠る 丑三つどき・・

>>つづく

投稿: | 2007/05/08 14:00:03

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