白昼夢のようなものである
時間がない!
コマはくるくる回っているし、
地球もそうであるが、
なぜに私もくるくる回らなければ
ならないのか。
いろいろ仕事をした
一日の最後は、
NHKの社会情報番組の部屋で
新装なった『プロフェッショナル』
の記念すべき放送をみんなで見た。
終わった後、「50回記念」
ということでスタッフで飲みにいった。
有吉伸人さん以下、デスクやディレクターの
濃い会話の中に身を置く。
この人たちもくるくる回っている。
くるくるくると回りながら、
このまま虚空に向かって飛んでいくことは
できないものかな。
現実が過酷だというのは、白昼夢を
見るためには良い条件である。
意識を持っているということ自体が
白昼夢のようなものだから、
実際主義と夢想主義は実は同じことである。
そんな時、「現実感」がこの地上に
私をとどめるアンカーとなる。
仕事、締め切り、夢、論理、
スケジュール、向かい合い、すれ違い。
渋谷駅からNHKに向かう時、
ファーストフードの店をいろいろ通り過ぎるの
だけれども、
つい吉野屋に入ってしまった後で、
私の大好きなカツ丼を出している立ち食い
ソバ屋や、ラーメン屋があって「しまった」
と悔しかった。
ラーメンはいつでも食べたい。
カツ丼には大抵のものはかなわない。
食べることができなかったから、
ラーメンもカツ丼も白昼夢のようなものである。
生きることができなかったもう一つの
人生もまた同じことであろう。
3月 28, 2007 at 07:41 午前 | Permalink
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» 誰にでも起こり得ることだけれど… トラックバック なんでもあり! です 私の日記!!
毎朝聴こえるウグイスが
『ホホホケ』 + 『ケキョ』
と2分割した鳴き方をしていて
随分と気をもんでいたのですが
今朝、ついに「ホーホケキョ」と一息で鳴くことができました。
鳴き方を学ぶということは、
呼吸法を学ぶことでもあるのかもしれません。
*
ところで…
2月10日の記事「社会的交通ゾーン トラウマとか妄想とか」
に書いた
「日常の中にある妄想様(的)観念」の続きになりますが…
妄想という言葉がどっきりしますが
ほとん... [続きを読む]
受信: 2007/03/29 1:07:55
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コメント
不安は乗り移るものです。
人から見たら私の発言は
発狂しているように見えるのかしらん。
とても危険な形でしか現実感を得られないし
近しい男性には誰にでも尋常じゃないと言われてきて
時間感覚は確かに身を削るよう。
でも先生と違って
私には何の志も目的も無いのに。
ほんと凡庸な人間だし
世間に認めてもらうなんて宇宙のタワゴト。
ただフワフワお気楽に生きたいだけなのに。
叔父が精神科医なので
「わたしおかしいのかな?」と聞いてみたら
「おかしいとおもっている内は平気だよ。」
あそ。
母に聞いたら
「ウチは親戚に哲学者のカ○カミハ○メがいるから
きっとその血なんじゃない?」
あそ。
ふたりともものすごいどんぶり返事。
家族は私の行為が意図的であることは知りませんが
今流石にこの歳になっては
「本人が面白いと思うことをやっているんだから
いいんじゃないの?」
と受け止めていることはなによりかにより。
だから、
ま、いいか。
毎年海外で白昼夢みたいに無茶な暴走危機を
誰から見ても優等生的外見と対応のおかげで
全部許してもらってきました
かわしてきました
助けてもらってきました。
私は今ここで無事に
生きてますし
息をしてます。
耳も両方揃っています。
そう考えると
悩む割に私はかなりズルいですね。
気にしない家族も凄いし(してたらどうしよう)
男性が怒るのも当たり前なのかな。
全く迷惑かけてないんだからいいじゃん。
でも3年前にバカはやめました。
だから先日は久しぶりの自分に驚いたのです。
さて、
私はメールならば1時間で普通に
2000字書くので友達にイヤがられますが
何故かここのコメントには
1日分に4時間以上かかります。
今日は2日分でn時間。しかももう朝だし、ああ。
人はこれを給与泥棒という。
そしてこの長文はパケット泥棒。
先生の日記は「ちょっと」で済む内容じゃ
ないんですもん。(お、先生のせいにした)
素人はこんなものです。短文で纏められる人は
プロですよ。しりませんですが、きっと。多分。もぐもぐ。
またも仕事が洒落にならないので
次回はまた週末に。
どうか楽しい春の夢が見れますように。
講義は4/20からでしたね。
間違っていました。
投稿: maya | 2007/03/29 6:55:44
いつも著書、メディア等でのご活躍を楽しみにしています。
そして、プロフェッショナルの50回記念、おめでとうございます。
最近の茂木さんの日記では、くるくると回るほど忙しすぎて、痛々しい
ほどです。どうか転倒、ゴッツンコ(前にありましたね)にご注意ください。
ラーメン、カツ丼、牛丼 万歳!
たまには、ラーメンはしごや、カツ丼締め、日なたで雲の形を
見たりして、ぼーっとしてくださいね。
これからも茂木さんのかもし出す世界観をいつも楽しみにしております!
投稿: 山下 | 2007/03/29 2:05:49
時間がない!
茂木先生がこういう事を言うと僕はドキッとします。
うわっ!ついに新しい地平を開いたのか!と思ってしまいます(笑)。
カツ丼の美味さに叶うものはあまりないですよね。
揚げた豚肉を旨味たっぷりの出汁の利いたつゆで甘くなった玉葱と一緒に煮て卵で閉じてホカホカに炊いたご飯に乗せる。フレンチと和食の
コアな部分いいとこどりですからね。しかも蕎麦屋のカツ丼。外れがないですね。旨味をとじこめて逃した旨味はさらに他の素材が吸収する。
食べすすめるのにも趣があります。このカツでここのご飯をやっつけようとか(笑)。カツ丼は人類の叡智の結晶ですよ(笑)。
もしも夢が叶うなら茂木先生の作るクオリア丼をいつか食してみたいものです。
素材も調理法も食べ方も難解かもしれませんが。
お体に気をつけて頑張ってください。
投稿: 宏 | 2007/03/28 23:50:02
過酷な状況にいるとき、
苦しいなあ、と思っているうち、
どこだったんだろう、どこかに隙間が出来て、
思いもよらない夢みたいなものが広がって、
それは、はっきりとした現実みたいでした。
今は、少しずつ落ち着いてきています。
茂木さんの、現在の過酷な現実のお話なのに、
拝読しながら、その頃を思い出したりして、
なんだか新作落語を聴く客の気分になって、
笑い出してしまって、スミマセン、そのあと、
ちょっと、涙が出てきましたよ。
投稿: フミ | 2007/03/28 22:29:14
時間の軸をいくつか持って錯綜させつつも、それぞれを丁寧に織り上げて精一杯生きる事が人生の達人なのでしょうか。
籠編み職人のように。
茂木さんの織り上げる籠の柄は緻密で複雑そうでも、出来上がった形はきっととてもシンプルで味のある風格を備えているような気がします。素敵ですね。
投稿: 魔女 | 2007/03/28 19:43:45
「カツ丼、ラーメン大好き!」
…読んで、目からはたはた泉がわいた。
何だかとっても安心したんだあ…。
茂木さんの苦悩が、最近の日記からは、
より強く伝わってくる感じがして…。
風邪ひかないようにね。
ときにはうわーんと泣いて、
元気でいてください。
ぜんぜんうまく言えないけれど、
伝えずにはいられなかったんだ…。
ファースト・フードって、センター街かな?
投稿: 龍神 | 2007/03/28 18:10:45
茂木先生の最近の日常もまことに忙しい…。
まるで地球とともにくるくる廻っているような…。
廻りの人々もくるくるとめまぐるしく廻っている…。
地球がくるくる廻っているから、
そこにしがみついているホモサピエンスたちも
それにしたがってくるくる廻っているのだ…。
私も週6日、懸命に仕事をしている。
茂木先生の日常よりはゆるいかもしれないが、
やはりくるくる廻っている。
現実は苛酷であり、その苛酷さをやり過ごす為に
白昼夢をみるわけで、私自身も仕事をしているとき
白昼夢を観ている。
自分の意識の中で、私自身が、
観たことのない世界や、ある人のもとへ飛び、
ふらふらとたゆたう、そういう白昼夢を見ていることがある。
“意識を持っているという事自体が、白昼夢のようなものだから、
実際主義と夢想主義は実は同じ事である。”
寝て夢を見るのも意識と無意識
起きて白昼夢を見るのも意識と無意識の為せる技だ。
生きられなかったもう一つの人生も白昼夢。
でも、いま生きているこの人生も
実は白昼夢なのかもしれない。
追伸:茂木先生が今夜、ゆっくり眠られて
好い夢を御覧になれますように。
そして1日も早く程よい「空白」が
忙しさに苦しむ先生のもとを訪れますように。
投稿: 銀鏡反応 | 2007/03/28 18:06:44
(もう一つの分岐コメントが発生しました)
そういえば僕も今日、あまりきれいでもない
風景を眺めていて、一瞬それが高度な3Dグラフィックスに
見えて、「何が違うのだろう?」と立ち止まりました。
やはり、このクオリア、そして
人の手で観測できない領域までズ−ムできる事。
「作り事」ではない事。
言い換えれば現実感なのだなぁと
ブツブツつぶやきながら、世界の構成物の一つである
そのへんの小石を拾ってしげしげと
眺めて、それからまた歩き出しました。
フィクションでないから厄介で、
フィクションでないから充実しているこの
共有されているほうの物理とクオリアの世界。
「あなたが落としたのは、金のスプーンですか?
それとも、最初から何も落としていませんか?」
「僕は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
銀のスプーンを落としました。多分。」
「そうですか。では生きなさい。お幸せに。」
さっきのも含めて、もしコメントが承認されたら
少し嬉しいです。
投稿: HogeHoge | 2007/03/28 15:59:48
ラーメン1杯 我が街の豚骨ラーメンは450円くらいで実に美味しくいただけるんです!(^_^)v茂木健一郎博士の「脳と仮想」は460円空腹で疲れているBlue Colorはラーメンをとっちゃうのが世の常ですが、私はインスタントで我慢し脳と仮想を吟味しよ〜〜と!!
投稿: Makoto | 2007/03/28 15:54:15
まずはお仕事お疲れさまです。
少しスケジュールが手加減してくれたら
良いのにですね。
無数にあるであろう他の人生ですか・・
おもしろいですね。パラレルワールドですね。
僕も、自殺した僕、普通に生きた僕、
狂った僕、幸せに生きた僕など色々な
選択の木の枝の一つに過ぎないのかもしれません。
つまり、これはウザイ白昼夢だって言いたいんですよね?
その感覚よくわかりますよ。
その感覚に身を任せて行動すると
破滅的になりかねませんよね。
でも多分、状況が変われば気持ちもカラッと
変わるから、そう思っていない時もあるはずです。
どちらも真実の白昼夢なわけで、
どちらを選択するかは「自由」なのかもしれません。
眼前の状況を愛せないとまずいのです。
つまり、眼前の状況を変えるか、
もしくは病的に自分の意識のほうをねじ曲げる
(マゾになるとか)の2択かと思います。
ちなみにそのウザイ感覚に取り憑かれる事を
私(たち)は「フラット病」とか呼んでいます。
この病気にかかっている人は・・・
わかりますよね、多いところには相当多いです。
お互い、そのウザさから抜け出せると
いいですね。本気で。
投稿: HogeHoge | 2007/03/28 15:29:36