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2006/10/07

ひとりぼっちのような顔

ソニーコンピュータサイエンス研究所は、
パリにもブランチがあって、
 その10周年のオープン・ハウス、
シンポジウムに来ている。

http://www.csl.sony.fr/ 

 テーマはIntensive Science.

 私は二日目のPanel Discussionに出る。

 所長のLuc Steelsの話を聞きながら、
言語の進化について考えた。

 言語の最大の特徴はそのopen-endedな点に
あると思われる。

 Lucが過去にやったtalking headsや、
名付けゲームは、この点において、
「それが設定された問題に対して
最適化してしまう」
という問題があった。

 Lucが今回発表したプロジェクトは、
問題が生じた時に新たな単語などの要素を付け加える
ことでその「修理」をしていくという
点において、
 open-endedな世界に一歩近づいた
ように思われる。

 結局パリにもたくさん仕事を持ち込んで
いて、
 ニッチもサッチも行かない。

 それでも、パリの通りをオイッチニと
歩いた。

 どこにも行かなくても、ただ歩くだけで
素敵な気分になれる街。それがパリ。

 普段歩いていない分だけ、オイッチニ
オイッチニと自分にサービスして歩いた。

 トールキンの『指輪物語』
にStriderというのが出てくるが、
 まさに自分もそうなった気分だった。

 外国の街をエトランジェとして歩いていると、
普段自分を包んでいる文脈がはがされて、
魂が風邪を引くような寂しさを感じる。

 一方、それがかえって福音であるかのようにも。

 そういえば、フランス人は皆ひとりぼっちの
ような顔をして座っているなあと、
 カフェで気がついた。

10月 7, 2006 at 02:46 午後 |

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コメント

パリの空の色はどんな色ですか?

東京は、6日は台風のような暴風雨で、傘の骨が3本折れてしまい、それが去った昨日7日は澄み渡る秋空でした。夜、まん丸お月さまがビルの上空にくっきりと微笑んでいました。

茂木先生は、パリの街路で、シャンソンを聞きならがら有名人だということを意識しないでのびのびと散歩しているのかしらと思いきや、魂が風邪を引いたような寂しさを感じるとあり、本当は賑やかなのが好きなのかしらと思いました。

けれど、人間って、いつも多くの人に囲まれているのも、全くの孤独も耐え難く、適度なバランスがないとヘンになってしまいますよね。

でも、パリは孤独が似合う街ですね~
もしや、先生が寂しさを感じたのは、街路で男女のラブシーンを見てしまったからでは?
   
私もこの冬パリに行ってみたいな~。

投稿: tachimoto | 2006/10/08 9:36:29

        パリのまなざし

トリッキー Mogi      

    ひとりぼっち =  100% じぶん脳

 
構想  瞑想  空想  楽想  悲想    ☆ 夢想 ☆

        自在脳

@ 迷走 暴走も 空白のとき    クワッ?

            

     

                   

投稿: 一光 | 2006/10/08 5:55:53

言語...“ことば”というのはおっしゃるとおり、open-endedな代物なんですよね。むろん、地域や文化によって、同じ音の言葉でも意味が違いますが。
SCL-Parisの所長Luc Steel氏の今回発表したプロジェクト、というのは、おそらくはコンピュータの「言語」が我々生身の人間の発する「言語」のopen-endedなスタイルにさらに近づいたものなのでしょう。
(解釈が違っていたらお許しを)

それにしてもParisは、歩くだけで素敵な気分になれる町なんですねえ。いいなあ。私も生きているうちに一度だけでいいから、Parisの街並みをあるいてみたいなあ・・・。
フランス人がみんなひとりぼっちのような顔をしている、とあるけれど、あれはたぶん孤独を愛するところがフランス人の中にあるんじゃないかな?

でもやっぱり、フランスの人だって、完全な「ひとりぼっち」では生きてゆけないはず。

完全なる孤独は、魂を痩せさせてしまう。どんな国の人も、完璧な孤独の中に生きてはゆけない...。

それにしても異国へ行くと、寂しさが募るというのは、海外生活に慣れている茂木さんもおんなじなんだろうな。しかしそこは茂木さんのこと、こんな状況を楽しむことも出来るんだな。そーいう人をコスモポリタンというのか知らん?

投稿: 銀鏡反応 | 2006/10/07 17:12:42

Parisにお着きになったんですね。
パリの小鳥サンになって、オイッチニと歩いていらっしる茂木さんに、ずっとついて飛んでみたくなりました。
お仕事のほかにも秋色のパリをたのしむ時間があるといいですね。
日記のご報告、楽しみです。

投稿: renren | 2006/10/07 16:41:42

どんなひとりぼっちだろう・・・。

パリって、実際はダイナミックな、どーん!って いう迫力に満ちたところだったなあ、と記憶しています。

行人を読んでいます。大阪の街って漱石からみて、あんな風に移っていたのか・・とちょっと「へへん」な気がしています。
と同時に今、失われたものがあるのだなあ、と思います。
味にたとえると、角がとれたまるみというか、その辺のまるいうまみみたいなもの。

お元気でお過ごし下さい。

投稿: 平太 | 2006/10/07 16:08:18

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