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2006/09/02

間に棲む不可思議な

木曜日。
 『プロフェッショナル 仕事の流儀』の収録。
 旭川の脳外科医、上山博康さん。

 二つめのVTRの後のスタジオで、
上山さんがなくなった患者さんを思って
大粒の涙をぽろぽろと落として
泣いた。

 上山さんの、医療にかける
真摯な思いに、
 心の底をぐっと動かされた。
 この仕事をやっていて、
よかったと思える時間。

 「ゴクアク三兄弟」のうちの
小池耕自さんが「クローズアップ現代」に
移るので、その送別会。
 
 実は仕事が山積して苦しかったのだが、
二次会で主題歌「progress」をカラオケで
歌う、ということだったから、
意地を張ってその時までいた。

 河瀬大作さんと小池さんと私の
「ゴクアク三兄弟」のラストコンサート。

 マイクを置いて、私はシダックスを
後にして脱兎のごとく疾走した。
 
 小池クン、新天地でも元気で活躍
してくれたまえ。
 今のところから20メートルしか
離れていないけれども・・・
 ぼくは河瀬くんとゴクアク道を
つらぬくよ。

 今週の後半の苦しさは、睡眠時間
を十分にとれないことに
あったと思う。
 びっしりスケジュールがあり、
やることが詰まっているんだから仕方がない。

 金曜日、早朝、すずかけ台へ。
東京工業大学知能システム科学専攻
の入試。
 
 修士一年の
 野澤真一から電話があり、
お昼に駅前の「てんてん」
で天丼をおごれという。
 しかし、野澤はお昼休みに間に合わなかった。

 かわりに、野澤にビニル傘を買ってきて
もらった。
 外は大雨、私は不用意なり。

 野澤は親切にもカツサンドを買って
きてくれた。
 いいやつなのである。

 入試が終了し、新宿に移動した。
野澤も一緒についてきた。
 たっぷり研究の話をした。

 あまりにお腹が空いていたので、
地下の「沼津港」で回る寿司のヒトになった。
 野澤も回る寿司のヒトになった。

 「野澤くん、このトロも食べていいんだよ」
というと、野澤は目を輝かせて
 「そうですか。」
と言った。

 「君、名古屋出身だっけ?」
 「何言ってるんですよ、埼玉ですよ」

 なぜか、野澤には名古屋というイメージが
ある。
 「トロはうまいなあ。」
 「君ねえ、脂肪のうまさがわかるように
なったら、おしまいだよ。おなかぶよぶよ
だよ。」
 「大丈夫ですよ。腹筋やっていますから」
 「ふふふふ。このオレも、一週間前から
腹筋と腕立てをやっておるのだ。しかも、
椎名誠さんに、
どうやればいいか秘伝を聞いたのだ」
 「その割には、効果が・・・」
 「うるさい! 黙って寿司を食いなさい」

 野澤と歩いていった朝日カルチャーセンターで、
是枝裕和さんと会う。

 本当に初対面で、全く打ち合わせをしないで
いきなり始めた。
 これを、『プロフェッショナル』方式と言う。

 NHK『プロフェッショナル』では、
ゲストの方とスタジオのセットで初めて
顔を合わせて、季節の挨拶程度で
いきなりトークに入るのである。
 
 是枝さんとの対談は、「映画」と
「ドキュメンタリー」の間に棲む不可思議な
魔物をめぐり、きわめてスリリングな
ものになってどきどきした。

 打ち上げにもお付き合いいただき、
是枝さん本当にありがとうございました!
 麗しきもののはじまりなり。

 その他、記しておくべきこと
いろいろあれど、
 例により時間不足につき失礼。

 今日こそは、少しゆったり眠らないと
眠気と疲れの間に棲む魔物になってしまう!

 さて、その前にひと仕事。
 もう少しで迎えが来てしまう。

9月 2, 2006 at 07:39 午前 |

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コメント

茂木先生、昨日はけっこうお仕事が詰まっていたんですね。番組収録、入試、そして朝カルと・・・。本当におつかれさまです。
でも、今朝、「ワッツ!?ニッポン」をみたら少々お疲れ気味の様子に見えましたが、おおむね、お元気そうだったので安心しました。


「プロフェッショナル」の収録で脳外科医の上山さんがスタジオで亡き患者さんを思って涙を流されたくだりを読んで、
「今の時代、患者を思って涙することのできる医者が、この国にどれくらいいるのだろう?」と考えさせられた。


今日こそはぐっすりたっぷりお休みになれますように。それでは!

投稿: 銀鏡反応 | 2006/09/02 12:15:03

あなたは、誰かの ま   わたしも、誰かの ま

間でも 真でも 魔でも いい

なんら 不思議でもなく

人生 ま の連なり 成り

出来れば たくさんの 摩訶不思議に出遭いたい。

投稿: | 2006/09/02 11:00:38

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