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2006/09/20

フランクなボディーで

博士課程の須藤珠水さんは、
行動範囲が広く、
 北海道に行ったり、京都に行ったり、
いろんなところにいって
学会やシンポジウムに顔を出して
知り合いをつくってくる。

 ゼミに北海道大学の高橋英之クンと
豊巻敦人クンが来た。

 高橋クンは、自閉症の特徴が、
相手の行動に内在する不確実性の
認知にあると仮定し、
 さらにそれに自分の行動の不確実性を
絡めて解析している。

 豊巻クンは、anterior cingulate
cortexのerror detectionの際の活動について、
EEGのsource estimationを
通して研究している。

 二人で二時間話していただくつもりが、
CSL ParisのOliver Coenenが通りかかって、
飛び込みで話をしたので、
 時間があまりなくなってしまって、
 ものすごい早口で喋って
もらうことになってしまった。

 高橋クン、豊巻クン、
オモシロイ話をありがとう!

 時間はさかのぼる。

 初めて、幻冬舎に行った。
 大島加奈子さんのアジトである。

 ニューヨーク帰りの人に写真を
撮られた。
 ニューヨークは3年で、アメリカには
11年いたという。

 岡ノ谷一夫さんにちょっと雰囲気が似て
いて、親近感を覚えてしまった。

 カメラをがっちりと構えて、
「はい、フェイスをもう少し右に向けて」
「えーと、左のハンドを右のハンドの上に
載せて」
などと指示をしながら、
 時折、
 「しまった、ついつい英語で言って
しまうんですよお」
と反省している。
 オモシロイ人なのである。

 オモシロイ人は、Matisse Picasso
とだけ書かれたTシャツを着ていた。

 椅子に腰掛けて、写真を撮られた。
とにかくリラックスしてほしいらしい。
 「もう少し、浅く腰掛けて」
 「ショウルダの力を抜いて」
 「もっと、フランクなボディーで!」

 「フランクなボディー」とは一体どんな
ボディーか。
 僕は、笑いながら、フランクなボディーに
なった。

 幻冬舎を出る時、黒塗りの車が
すーっと来た。
 大島加奈子さんが、「あっ、社長だ」
と言った。
 そのまま動いて行ってしまうかと
思ったら、
 後部座席のガラスがするすると降りて、
見城徹さんが出ていらした。

 「初めまして」とご挨拶する。

 見城さんは、がっちりとした
体格で、
 精力的な印象。
 ゴウカイに笑いながら、
瀟洒な幻冬舎社屋に入っていった。

 後で、大島さんからメールをいただいた。

茂木さんと別れて、会社に戻ってきたら、案の定第一声
「大島ー」と呼ばれ、
「茂木さんはいい人だなあ、なんとも感じのいい人だあ」
とうちのドンが申してました。

「うちでもどんどん本を書いてもらうといい」と言うので、
「さいしょのペンギンを頼んでいます」と言ったら
「おーそれはいいなあ」と言ってました。
 

 それはいいことでありましょう。

 明け方、不思議な夢を見た。

 四角い枠の中に円筒がたくさん詰まっている
んだけれども、
 ものごとを見切るためには、
小さな円筒があってはダメで、
 円筒の透明な赤が一つにつながって
四角い枠全体に広がらなくてはならないのだ。

 「そうだったのか!」とびっくりして
目が覚めた。

 完全に脈絡がついていて、
宇宙の真理を究めたような気がしていたの
だけれども、
 今となってはトンとわからない。
 狐につままれていたのだろう。

 昔読んだCharles Tartの本に
あったエピソードを思い出した。

男がトイレから興奮して飛び出してきて、
宇宙の真理が書いてあった!
などと叫んだので、
 あとから行って見たら、
Please flush after use
という張り紙があったという
のである。

 この話を、だから思いこみはダメだと
考えるのがオチなのか、先があるのか、
今朝の夢で気になった。

9月 20, 2006 at 06:30 午前 |

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コメント

自閉症の特徴が相手の行動に内在する不確実性の認知あると仮定

誕生後 接する 一番の愛  母性愛の不確実性との関連性

気になる。

投稿: 一光 | 2006/09/21 7:19:55

様々なディスカッションが飛び交っている様子は

とても楽しく生き生きとしているように感じられました。

そういえば、ジェラシーについて
男女の比較みたいなものは、調べられているんでしょうか?

う~m。

ちょっと、気になることもあったりしますけれど…

女性の研究者や編集の方などなど…
の視点とフットワークとコネクション作りは
絶対に、とてもオモシロイと思います。

ほんとうに、これからが楽しみな話題ですね!!

投稿: TOMOはは | 2006/09/21 7:12:23

フランクなボディー。
拝見できるのを楽しみにしてます(笑)。
幻冬舎、気になる出版社です。見城さんてすごそうな方ですよね。

ものごとを見切るためには、小さな筒があってはいけない
やはり先生は見る夢がわたしとは違いますね。。
トイレのお話もおもしろい…

視点論点(たしか)、以前に出演されたことがあると読んで、
見たかったなぁ、と思っていたのでうれしいです。
茂木さんの一人語り、たのしみにしています

投稿: M | 2006/09/20 22:35:11

時折不思議な夢をみる、我等がフラワーピッグ。

けさの明け方見た夢は、四角い箱の中の円筒の夢…そんな不思議な夢の中で、宇宙の真理を掴んだと思ってしばらく経ったら、分からなくなった…夢で宇宙の真理を掴むのは容易ではなさそう。

思いこみはダメなのか、それともその先はあるのか…。「トイレ使用後は水を流してください」の張り紙に宇宙の真理を見た、というその人は、トイレで流す水の水流の中に「宇宙」が見えたのか知らん?

そんな不思議な夢をみて狐に摘まれたような思いにかられたフラワーピッグこと茂木先生だが、先生を摘んだ“狐”とはいったい何者なのだったのだろう? 

もしかして先生の中にいる、もう一人の“茂木健一郎”さんなのか?

ところでフランクなボディーで、ってリラックスしたボディーで、ってことなのかな?でも先生の姿は、年中“リラックス”しているって感じなんですけど。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/09/20 20:02:27

昨日は、お疲れさまでした。
ブログに登場させていただき、有り難うございます。
今日も撮影だったのですが、日本の女性モデルさんが僕のJanglishがストライクだったみたいで、笑いが止まらず、一時中断してしまいました。 今日は、 ”タフ&ストロングなボディーラインで!” でした。
 

投稿: ニューヨーク帰りの男 | 2006/09/20 19:11:02

私という個でありながら完全に
宇宙に溶け込める方法がないものか
しばらくトイレで考えてみます。

投稿: mori | 2006/09/20 9:23:49

おそらく…

おそらくですけれど…

そのときのその人にとって…

それが真理として映った…ことは紛れもないことのように…


さて、その先は…

やっぱり私にも、いまは見えていないのかもしれません…

けれど、それもまた、楽しきことありやなしや…

でしょうか?

投稿: TOMOはは | 2006/09/20 7:10:28

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