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2006/09/03

小学生の作文

本当に久しぶりにゆったり眠った。
 9時間くらいは眠った。

 これだけの睡眠時間をとれたのは
最後は何時だったか、記憶にない。
 半年前か、一年前か。。。

 いずれにせよ、身体は、「休んでいいよ」
というと、「あっ、そうですか」という
感じで一気に休みモードになるということが
よくわかった。
 
 何だかあちらこちらがこっている感じがする。
眠るという一つの身体姿勢を長くとって、
 ふだん使っていない筋肉を使ったのだろうか。
 
 「ワッツ!? ニッポン」。

 前日の安倍官房長官の総裁選出馬表明の
際の「美しい国 日本」という政権構想
について感想を聞かれて、
 「うーん、小学生がよくこういう作文を
書きますよね。まあ、これから具体的な政策が
出てくるんでしょうが・・・今のところ、
精神的な議論に終始している、という印象です
ねえ」
などと言ったら、大塚範一さんや松平悠公子さん、
政井マヤさんに異様に受けてしまった。

 要約してしまうと、「安倍氏の政権構想は、
小学生の作文のようだ」となり、
 随分きびしいことを言っているように
聞こえてしまうが、
 そういうことじゃなくて、
 ただ、「美しい国 日本」という
言葉に始まる安倍氏のメッセージの出し方が、
小学生が学校で「こういうことを書くと
先生がほめてくれる」という気分で書く
たてまえの作文に似ている、という印象を
言っただけのことなのだけれども。。。

 「ワッツ!? ニッポン」のスタジオは、
コメンテーター席の前に小さなモニター画面が
ついており、
 ついついそちらを見てしまうのだけれども、
そうすると、自分に画面が切り替わった時、
何やら目を落としているように
見える、ということに生放送中に気がついた。

 それで、なるべくそっちの方を
見ないようにした。
 何事も学習である。

 終了後、国連大学裏のテレビマンユニオンに移動。

 「吉兆」のお弁当! を食べながら
花野剛一さんたちと打ち合わせをしていたら、
 昨日朝日カルチャーセンターでお目にかかった
ばかりの是枝裕和さんが現れた!

 是枝さんは、テレビマンユニオンに所属されている
のである。

 是枝さんの、目が好きだ。
 その人間愛に満ちた
世界観も、共感できる。

 人間としてできる最低限のことは、
弱者や、少数派の苦しい立場に対する
想像力を持つことではないか。

 ましてや政治家は当然のことである。

 先日、ロシアに向かう途中
飛行機の中でドイツの雑誌Der Spiegelを
読んでいて、
ふと気付いたこと。

 小泉純一郎首相が、在任中、日本の
中の弱者、少数派と一緒にいて、
そのような問題をプロモーションしている
場面の写真や記事を見かけた記憶がない。

 かのジョージ・W・ブッシュでさえ、
本音はどうであれ、国内の少数派、すなわち、
アフリカ系アメリカ人や、ヒスパニックの
立場を顧慮しているという「スタンス」を示す
ために、そのようなフォト・セッションを設ける
のではないか。

 今時、小学生だって、弱者のことを思いやる
うるわしき作文を書くくらいのことはできる。

 小泉時代、日本の政治から「欠落していたもの」
を安倍さんが補ってくれることを期待したい。

 今日は(も)ひたすら仕事。
 しかし出かける必要はない。

 セミたちの鳴き声が、なんだか切なく
名残惜しげに聞こえるようになってきた。

9月 3, 2006 at 07:33 午前 |

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茂木博士:クオリア日記より 小学生の作文  人間としてできる最低限のことは、弱者や、少数派の苦しい立場に対する想像力を持つことではないか。 http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2006/09/post_2db6.html#comments 実際カントやハイデガーはそういうことをやっていた   人格というものは変わらない。長い間、安定している。そして、本人にも他人にも容易に気付く... [続きを読む]

受信: 2006/09/09 17:17:57

コメント

内容のない意味もよく判らない拙ブログですが、TBしました。宜しくお願い致します。

投稿: 蔵之介 | 2006/09/09 17:22:26

睡眠ほど大事なものはナイ! とー。

この頃気が付きました。茂木先生、ぐっすり眠れて良かったですね!
私は半月の今夜、ふっと、立ち寄ったハーブティを処方してくれるお店で、ストレス状況をチェックしてもらい、頂いたお茶がとっても良くて、5日分くらいをタダで頂いてしまいました。

気に入ったら、これから購入ということですが、何と良心的!私はそのオレンジピールや、レモン、ミント、ローズヒップその他をブレンドしたそのお茶で、精神がとっても満たされました。 

それから、安部さんが唱えているという「美しい国、日本」ですが、その番組、見そびれました! 残念! 
美しい国、って、とても抽象的ですね。
どうせなら「美しい自然、美しい心、美しいテクノロジー、平和主義、日本!」のほうが良くないですか? 外国にもメッセージが伝わりやすいし。

ワンフレーズは小泉さんで終わりにして、国民に解りやすく、
猫だましはしないで欲しいですね。
2年ほど前だったかな?
自民党と民主党が選挙で争ったとき、小泉さんは、北朝鮮に2度目の訪朝をして、拉致問題に取り組む姿勢をアピールしたのですが、
その裏で、自衛隊イラク派兵が着々と進んでいたでしょう?
だから、選挙で圧勝して、やりたい放題になってきたのでは?
自衛隊派兵に国家予算をいくらつぎ込んだのでしょう?増税も知らぬ間に決まってしまいました。

それが、弱者にしわ寄せがいっているのではないかしら、と思います。
私は、恐れながら、北朝鮮には良いアイデアがあるので~す。
バカにされそうですが・・・。
「キム・ジョンイル様、あなたのようなすばらしい方は、日本の天皇のように国の象徴となり、国民は民主化するべきです」

それから、それから、是枝監督の映画「誰も知らない」は本当にすばらしい映画でした! あの映画は真っ先に観て、新聞に感想を送り掲載されました。ああいった形で、社会に知らせる方法があるんだな、と。押しつけがましくなく、観た人に知ってもらって問題意識を持たせるというのが、あれほど、ファンタジックに美しく表現されている映画は新鮮だったです。
音声ファイルはまだ聞いていないのですが、楽しみです。

ちょっと、欲張って、書きすぎたかな?

投稿: tachimoto | 2006/09/04 2:36:48

小学生の時のえにっきもいろいろなクオリアがあって面白い
小泉さんも学生時代無口だったと聞きましたが逆走と転換を繰り返してきたのでしょうか
靖国参拝も頭の中が点滅しててんかんを起こしそうなぐらいに
ただ全てを受け入れてしまうのも逆に駄目なんでしょうか
はれときどきぶただなんて妄想が。。。

投稿: んんん | 2006/09/03 17:48:23

「人間として出来る最低限のことは、弱者や、少数派の苦しい立場に対する想像力を持つことではないか。・・・ましてや政治家は当然のことである」

仰る通りだ。
茂木先生の上記に言われたことは、為政者として当然持つべきことではないか。

小泉という人は、詮ずる所、弱い者や少数者の立場に立って物事を考えたり、想像力を働かせることがない人だったのではないか。(だから隣国の迷惑を無視して靖国参拝を強行できたのだ。彼には隣国に対する配慮というものが明らかに欠落していた)

安倍がそういう想像力を発揮できるかどうかは、むしろこれからに掛かっているのだろうが、果たしてそうなるのだろうか、個人的にはいささか疑問でアリマス。

それにしても、安倍の総裁選出馬表明を「小学生の作文」とは…。なかなかに言い得て妙だったりして、
自民党の議員が総裁選出馬表明をするのは、こういうふうに書けば
学校の先生ならぬ「国民」に誉めてもらえると思って建前的に書く「作文」だったりして…。

まあ安倍さんも、小泉時代に「欠落したもの」をちゃんと補ってくれればいいんですがね。

昨日、日経サイエンスを購入して、獣医学博士の遠藤秀紀氏との対談記事を読ませていただきました。日本の科学シーンが抱えている問題点がお二人の対談からすけて見えた気がしました。

科学は文化である、という視点が、日本の科学業界には本当に足りないんだな…。科学=金になること=産業という「思いこみ」に近いものが根強くあるんだな…。やはり明治以来の富国強兵、殖産産業としての科学の見かたしか出来なかったのが原因か。

もっと本邦の科学界は、「科学は単なるカネ儲けではなく文化なんだ」という意識をもたないとダメなんだな…。
そうした感想をもった。

それはそうと、半年以上もゆっくり睡眠をとられていなかった生活が続いていたなんて…。
茂木先生のハードな生活に改めて驚愕。
くれぐれもご自愛の程を。

追伸:パンダの手のユビが六つとは知っていたが、まさか七つめがあったとは。なるほど、七つも手のユビを使って笹竹を食べているんだな、パンダは。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/09/03 11:06:41

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