ニューロンの回廊 File No.12 書家 柿沼康二
OA 2006年
9月3日・10日(日)20:00−20:54
9月7日・14日(木)19:00−19:54
今回、ドクター・モギが潜り込んだのは、書家 柿沼康二の脳。
昭和の三筆と呼ばれた手島右卿の最後の弟子として、若くしてその才能を開花させた柿沼は、数々の賞を手にし順調に書の世界を歩んできた。しかし、伝統文化としての「書」が置かれた現状に疑問を持ち、「書はアートたるか?」という命題を掲げて新たな世界を開拓し始めた。型破りな派手なパフォーマンスで制作される作品。そして数々のテレビ番組やイベントのタイトルの揮毫、それらの放つ強烈なイメージ。それらによって柿沼には「書道界の異端児」のレッテルが貼られてしまうことになる。
しかし彼の作品の原点にあるのは「臨書」と呼ばれる基本の修練、空海などいにしえの名筆家の書を模倣する作業にあった。一日5時間、300枚もの「臨書」を繰り返すことから生まれる確かな技術。そしてそれを成すことで獲得したスーパーミラーニューロン!とでも言うべき特別の脳力。
ドクターモギは柿沼の指導のもと、小学生以来という「書」に挑む。そして「現代を生きている自分だからこそ出来る作品」にこだわり続ける書家・柿沼康二はどんな潜在脳力を発揮しているのかに迫る!
9月 10, 2006 at 08:17 午前 | Permalink
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先ほど、BS日テレのTV番組「ニューロンの回廊
」を見ました。
今回は書家の柿沼康二氏がゲスト。
かなり独特の書を書く方なのですが、その柿沼氏が1日5時間、300枚もの「臨書」を繰り返していることには正直言って驚きました。
独創性というのは無から出てくるのではなく... [続きを読む]
受信: 2006/09/10 21:46:14
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コメント
茂木先生
その説は大変お世話になりました。
渡米直前の収録でドタバタした中、この際に脳科学者である先生の目と理論から「馬鹿最強」をモットーに生きてきたこれまでの生き方と考え方を整理してみたい。そんなテーマで望みました。
お蔭様で「なぜROCK?」「なぜ永ちゃん」「なぜ坂道で猛ダッシュ?」「なぜ何百枚も臨書?」するのかといった自分でも「それはそれだから」としか言えず、メディアも答えを出し切れなかったその先に一歩も二歩も踏み込めたと思います。
本当に勉強になった収録と先生との出会いでした。
アメリカに来て早一ヶ月、既に自分の中に確実な変化を感じ取っております。
またどこかでお会いしたいと願っております。
「吸って吐いて、そして自由」
先生は、詩人でもありました。最高の言葉です。
押忍
投稿: 金髪書家 | 2006/09/27 11:22:47
はじめまして。
いつも茂木先生のお話に興味を持ち、
感心しています。
私は書道を楽しんでいるものですが、
いわゆる創造性の強い現代書、前衛書もやっています。
その中で、柿沼康二さんがされている活動に
大変共感を感じています。
そして、ついに書の世界を取り上げてもらえること。
しかも、柿沼さんを。
嬉しくてたまりません。
(しかし、ニューロンの回廊は見ることができないのですが。)
きっと、本物の「書道」つまり見かけだけのものではなく、
内面からの創造、そして、
自己表現である書道を伝えてくれることでしょう。
こうして、「本物」が世に出て行くことは大歓迎です。
これからも楽しみにしています。
投稿: toraian | 2006/09/10 15:47:53