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2006/08/26

ゆうみんがあそんでくれた。

こんにちは、田谷文彦(たやふみひこ)です。
茂木さんの「一番弟子」で、大阪大学で
博士号をとり、今同じ研究所で
研究しています。

サンクトペテルブルクで一緒に食事している
時に、茂木さんが、「大発見をしたぞ!」
と言いました。
「田谷くん、ひょっとして髪の毛毎日
クシでとかしている?」
と聞くので、正直に「ハイ」と答えました。

そうしたら、茂木さんが、「ひょっとしたら
昼間もときどきとかしているのか?
研究所のトイレなんかでも、鏡の前で
とかしているのか?」
と聞くので、
「自分の部屋の中が多いです」と答えました。

今朝、泊まっているホテルの朝食のテーブルが
一杯だったのを見ると、茂木さんが
Ich habe eine besser Idee
とかなんとか言いながら外に出ました。

となりに、Metropoleとかいう
もっと良いホテルがあって、
昨日の夜から目をつけていたようなのです。
ドアマンにGuten Morgenとか
言いながら、茂木さんはFrankfurter Allgemeineを
持って入って行きました。

ぼくがサラミとかをとって戻ってくると、
「ニュルンベルガーというのを注文しておいたよ。
フランクフルターよりも小さなソーセージらしいよ」
と言って、立ち上がっていきました。
とにかくいつも動いていて、落ち着きのない
人なのです。

何をしにいったのかと思ってみていたら、
なんと、シャンパンのグラスを二つ持って
現れました。
「いやあ、あそこにあったろ。あれ、飾りなのかな、
と思ってメニューを見てみたら、
飲んで良いみたいだから、持ってきちゃったよ」
と言っています。

それで、シャンパンを飲んで小さなソーセージを
食べている時に、突然茂木さんが言いました。
「そうか、うかつだったなあ。
田谷、猫読んだことある?」
「猫、ですか?」
「漱石の猫だよ、あの中に、迷亭って出てくる
じゃないか。あれって、酩酊から来ているんだなあ。
今まで気付かなかったよ」

茂木さんは、本当はグラス二杯飲むつもりだった
ようなのですが、メイテイしてしまうと
まずいのでやっぱりやめよう、
と言いました。

それから、ぼくの髪の毛を見て、
「田谷の分け目って、七三とかじゃなくて、
5.3対4.7くらいだなあ。やや右半球優位だ。
そうだ、そのことを日記に書こうと思って
忘れていた」
と言いました。

しばらくして、
「ぼのぼのって知っている? あの中に、
パパが遊んでくれた、というのがあるじゃない。
あれ、好きなんだ。昨日の田谷のユーミンとの写真、
「ユーミンが遊んでくれた」というタイトルで
ブログで引用しようと思っていたんだけど、
しまった、忘れてしまったよ」
と言いました。

それから、Frankfurter Allgemeineを読み始めました。
「ベートーベンは、もしかしたらフランス人だったのか?
だってさ」
と茂木さんが言います。
 ある指揮者がフランクフルトに来て、ベートーベンの
5番とチャイコフスキーの5番を振った
演奏会の評論を読んでいたのです。
「○○は、賢い芸術家ではあるが、インテリではない。
だってさ、ひどいなあ。ハハハ」
と笑いながら、茂木さんの目がきらりと
光ったのをぼくは見逃しませんでした。

また、何か、くだらないことを思いついたに
違いありません。

「そうだ、ブログ、田谷の一人称で
書いていいか? とりあえずホテルに戻って、
パッキングしよう。
小俣と柳川、恩蔵の論文、ソッコーで終わらせなくては。
サンクトでも進めてはいるんだけどね。
しかし、飛行機に乗ると反射で眠ってしまうから、
起きてからが勝負だな・・・うんぬんかんぬん」

茂木さんは一人で何かしゃべり、
ドアマンにAuf wiedershaun!
とかなんとかくだけたことを言いながら
出ていきましたが、ぼくは最初の一言が
気になって仕方がありませんでした。

部屋でパッキングしていると、
茂木さんから電話がありました。
「あのさあ、さっきの、田谷の一人称で
書いておいたから。見てみてね。
10分後にロビーね。一瞬だけ、
ドームを見にいってみよう。
じゃあ、後でね」
と言って電話が切れました。

ううっ。
多動症の人が師匠だと、
いろいろ苦労します。

でも、ユーミンさんとのツーショット、
イイカンジでお気に入りです。

しかし、結局のところ、
一番遊んでいるのは茂木さんのような気がして
ならないのです。


ユーミンが遊んでくれた。
田谷文彦、松任谷由実
サンクトペテルブルクの市場にて。
撮影 茂木健一郎

8月 26, 2006 at 04:20 午後 |

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コメント

ものすごくいい!先生の日記で、先生以外が感じた先生の事。何故か笑える、微笑ましいとゆうのでしょうね!田谷文彦様頑張って!素敵な先生の傍に一緒にいれるなんて羨ましいですよ。陰ながら、茂木先生の次に応援しております!

投稿: abekaori | 2006/08/27 10:56:54

ハハハハ!これまたいいツーショット!
お弟子さんの一人称名義でこれを書くなんて、いやぁ~!茂木さんもやってくれますね(笑)。

もしかして、落ち着きのないうんぬん、というくだりは、もしかして、茂木さん自身の「自己批評」的なもんなんじゃ…!ないですか?

投稿: 銀鏡反応 | 2006/08/27 10:51:21

”~ぼくは最初の一言が
気になって仕方がありませんでした。”

私は、ブログを読みながらずっと、茂木さんは
ブラシを使うのか気になって仕方ありませんでした。
手でクシャクシャとしたら、それでさまになりそうな...。

ロシアの旅日記、愉しく拝見させていただきました。
最後の方は、ほろ酔い気分で愉しそうで、いいなぁ。

投稿: フ~シャン | 2006/08/26 20:07:27

なんて幸せな人なんだ。田谷さん。
お勉強しにいって、ゆーみんとあそんでもらうなんて。

って、やっぱり一番あそんでるの、茂木さんじゃないか。

田谷さんをあんまりもてあそばないでくださいね。


投稿: 平太 | 2006/08/26 18:57:19

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