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2006/08/01

クレタ人であることを否定するところ

早稲田大学国際教養学部での授業。

昨年は週に一回やっていたのだが、
今年は集中でやることになった。

国際教養学部というのは、基本的に
英語で授業をするところで、
帰国子女なども多いけれども、
苦労している学生もいる。

もう夏休みの期間なので、
学生は三十数名と
少なく、
そのうちの1人が中国からの
留学生で、
あとは日本人である。

日本人同士が英語で語り合うのが
defaultというのは奇妙な
状況だけども、
その中からなにかが生まれてくる
ような気配もするのだ。

淡水と塩水が混じり合う
汽水域にしか棲息できない
さまざまな生きものたちの
気配を思う。

お昼休みに、
ロシア大使館でビザを申請するために
金沢から東京に出てきた
田森佳秀が来た。

吉村栄一さんと、クラブキングの
新堀桂子さんも来た。

リーガロイヤルホテルでお昼を食べる。
去年の前半は週一回ここに来ていたから、
なつかしい。

みんなでカレーを食べた。
途中、保坂和志さんから電話があった。
久しぶりにお話する。

このリーガロイヤルホテルのカフェで初めて
NHKの有吉伸人さん、細田美和子さんに
お目にかかったのが、昨年の5月19日の
ことだったのだった。

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2005/05/post_3019.html 

あれから沢山の水が橋の下を
流れた。

授業の後半は、強化学習
や文脈判断の問題をやった後に、
「自己批評文」を書いてもらって、
発表してもらった。

聞いていて感心したのは、
どうやら早稲田大学のスクール
カラーのようなものだった。

もちろん個人差もあるが、
自分が早稲田大学生であることや、
世間との関係についての見方など、
共通点もあり、
それがしみじみと伝わってきた。

教室の後ろでプログラミングをしながら
聞いていた
田森佳秀も、「オレもそう思った」
と言っていたから、
そんなに外れた印象ではないだろう。

授業が終わる頃に筑摩書房の増田健史
が来て
一緒に早稲田の方向に歩き、
NHKブックスの大場旦と合流した。

二人とも早稲田出身で、
スクールカラーのことを話したら、
「そんなことはないですよ!」
と否定した。

ところが田森が、「そんな風に否定するところが
やっぱり早稲田だ」と言ったので、
おかしかった。

クレタ人であることを否定するところが、
クレタ人らしい。

今日は入試で東京工業大学のすずかけ台
キャンパスに行く。

満員電車に乗るから、音が欲しいが、
携帯音楽プレーヤーが小さすぎて
どこに行ったかわからなくなった。

8月 1, 2006 at 06:11 午前 |

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追記 敷地は、北側の川に沿って高く積まれた石垣や東側畑境の石垣、 南から西にかけて敷地を区切る山裾の低い石垣に囲まれている。 屋敷造営の際に施工されたと思われ、河村家の屋敷構えを特徴付ける重要な要素である。 また、屋敷入口から主屋までのアプローチの2ヶ�... [続きを読む]

受信: 2006/08/01 6:36:48

コメント

 すごい豪華メンバー!
 サヴァンにセブンに怪奇(ごめんなさい!)…そして親方。
ゴールデン・カルテット、一夜限り?の共演、真夏の夜の夢って
感じね! タモさんのするどいつっこみが眩しい!ステキ!

 しかし、とっても淡々としているこの日の日記。(皆様のキャラ
が濃いので、あえて、文体はすっきりと…なのか!?)

 お疲れなのですよね…超ご多忙な日々だもんね…。

 田森さんは最近、日記によくご登場される…
念願の郡司ぺギオ幸夫さんも少し前にご登場された。
 なのに、のろのろしているうちに、コメントのタイミングを
逃した…私はのんき過ぎるのだよ…。

 早稲田といえば…
「慶応ボーイ」は茂木さんのまわりにいらっしゃらないのだろか?

 健一郎さまが、どうかお体壊しませんように…!

投稿: 龍神 | 2006/08/02 4:50:55

茂木先生こんばんは。

前回コメントした時はとっても辛い時だったのですが、、溢れ出た感情も時間経過と共に落ち着いて来るものですね・・。

日曜日、明治神宮に一人でお参りして、その後、東京タワーに上って、六本木ヒルズで晩ご飯を食べて・・・。多分、明治神宮が良かったのかな? さまよえる羊は結局は神頼みです。(笑)

でも、不思議なことに、とても心が穏やかになりました。明治神宮の樹木たちが私の汚れを取り払ってくれたのでしょうか。

人と人は、日本人であれ、中国人であれ、育んだ歴史や環境の違いに始めは戸惑うけど、同じ人間同士だから、きっと分かり合える接点はあると思うな。白と赤が混じったらピンクになるように新しい発見があったり・・。

国と国、人と人が分かり合えるって、やっぱり、お互いを理解しようという気持ちが大事ですよね。中国人はこうだ、とか早稲田はこうだとか、多少のカラーはあると思うけど、決めつけることでそこから発見や理解は出来なくなってしまうような・・。そう言っている私にも反省する所があるのですが・・。

世の中、茂木先生のようにフトコロが大きくて、他者への愛があって、深い知性の持ち主ばかりだったら、紛争など起こらないと思うけど、人間って、弱くって、愚かだから、神社仏閣に頼ってしまうんですね。きっと。

ああ、それにしても、人間に感情というものが無かったら・・
苦しみも悲しみもない代わりに、喜びも幸せも感じることが出来なくなって、まるで、ロボット?みたいになってしまうんですよね。ロボットも悪くないかもしれないけど、やっぱり、感情があるからこそのすばらしき人生ですね!

投稿: tachimoto | 2006/08/01 22:14:33

早稲田のスクールカラーといえば…まず物理的、色彩的に思い浮かぶのは、あの!“臙脂(えんじ)色”なのだが、ここでいうのはそういうシンボルカラーではなく、早稲田の「校風」である、というわけなのね。

そうか、早稲田人は自分が早稲田人で有ることを否定するところがあるのか。それが校風というわけか……。

へぇ~。なるほどねェ!いにしえのクレタ民衆も自分がそうであることを否定していたりして…それが時空を飛び越えて、早稲田出身者に「感染」したのかもしれないな。

“タケちゃんマン”さんや“オオバタン”さんが、「オレらは早稲田人じゃない!」なんて言うのはクレタ人からの“隔世遺伝”だったりして??(^^)

自分も時折、都電荒川線に乗って終点の早稲田まで行くことが有る。大学の近辺を歩いていると、流石に学生諸君の為の定食屋とか、文具店だとか、いろいろなお店があって、けっこう飽きが来ない。

印象的だったのがペナントや、早稲田の「角帽」を売っている店だった。朝のニュース番組でその店が出ていたのをみたが、この角帽のデザインを思いついたのは、なんと創立者・大隈重信だったとかや。帽子に黒くて四角い座布団が乗っかったような、ユニークなデザインに愛着をもつOBも多い。

早稲田の界隈の蕎麦屋でカレーうどんを食べたことがある。
「三朝庵」という屋号のところで、カレーうどんはこの店が元祖だと聞いた事がある。

また、三朝庵のカレーうどんは、この店オリジナル調合のカレー粉を使うのだという。

茂木先生はこの店のカレーうどんを召し上がったことが御座いますか。

とかなんとか、早稲田に関するガイド的な記述になってしまいました。
もう8月ですね。これから炎暑が訪れると思います。これからの時期、くれぐれもお体に気をつけてください。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/08/01 18:20:37

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