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2006/07/18

江橋節郎先生

江橋節郎先生の訃報に接し、
深い悲しみの思いに打たれ、 
 限りない寂しさを感じました。

 私は江橋先生が東京大学理学部物理学科
につくられた生物物理学三教室の一つ、
若林健之先生の研究室でご指導を受け、
博士号を取得いたしました。
 若林先生は江橋先生の東京大学医学部
時代のお弟子さんで、私は江橋先生の
孫弟子ということになります。
 夏の学校に講師としておいでいただいた時に
親しくお話させていただいたこと、
 学会や生理学研究所での研究会などの折、
その深い学識と温かいお人柄に接し、
 感銘を受けたことなど、思い出はつきません。
 
 ご愛用の丸めがねが製造中止となると聞き、
何十もまとめて注文されたことや、
 生理学研究所に赴任されてすぐ、
道に迷われて、奥様に電話をされ、
「おい、今おれはどこにいるんだ?」
と聞かれたことなど、
 そのユニークなお人柄とともに、
お教えいただいた様々な事柄が偲ばれます。 
 
 余人に代え難いあの独特の佇まいが、
今も私の心の中に鮮明に残っております。
  
 ここに、学問や人生についてお教えいただいた
様々なことに深く感謝を申し上げ、それらを受け継いでいく
ことをお誓いするとともに、
 江橋先生のご冥福を心からお祈りいたします。

http://www.asahi.com/obituaries/update/0717/002.html

7月 18, 2006 at 06:50 午前 |

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» 人は死しても トラックバック 銀鏡反応 パンドラの函
人は、肉体と意識は消えれども 生命そのものの本質は消えず。 宇宙のリズムと一つになって 星々とともに無限回転を続ける。 そして時を得て、またこの地上に ほんげあ、と言うて生まれ来るなり。 しかれば、人は死しても、タマシイは死なじ。 タマシイは生命が本質の異名なり。 死すれば誰たりとも深い深い悲しみの苦界に沈みしが、 再びこの地上に生まれることを思えば、 深々なる悲嘆の中に一条の、 暖かき随喜の光を見出すことぞあらんや。 長く悲嘆に暮れることなかれ。 人生の落... [続きを読む]

受信: 2006/07/22 19:37:37

コメント

茂木先生へのメッセージをもう一つ。

人の肉体はこの世から消えても、生命の本質は消えることはなく、宇宙を貫くリズムと一つとなる。

そして、運よくば、ふたたびこの地上に人となって生まれて来るのだ…。

それを思えば、死も決して悲しい思いをするだけのものではなくなるだろう。

いまは深い悲嘆のふちに落ちていても、いつかはきっと、亡き人の残した、暖かいものが、貴兄の生命の奥底で蘇ってくることだろう。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/07/19 21:38:55

江橋節郎先生をしのぶ涙雨でしょうか。東京は連日の大雨です。
茂木さんも、悲しむ暇なくご多忙でいらっしゃるご様子。
何が起こっても前進あるのみ、ですね。
敬愛する人が亡くなられてもその魂はずっと私たちの心に残ります。
江橋先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。

投稿: リリアン | 2006/07/19 13:44:09

ここに残せるような言葉を、私は何も持っておりませんが

私がそのときに、読んだ絵本のことをお話します。

「わすれられないおくりもの」は

ご存知でいらっしゃるかもしれません…

いまは、まだ…

でも、いつかきっと…

こころにあたたかいものがよみがえってくると想います。

わが身をどこか重ねつつ…

投稿: TOMOはは | 2006/07/19 7:23:08

茂木先生にも。
TOLSTOYのON LIFEから
この言葉を贈ります。

これまで見つけてきたその姿をわたしは、
もう、見ることはできない。
しかし、かれの姿がわたしの目から消えうせたということも、
わたしとかれとの関係を亡ぼしはしないのである。

投稿: ふくちゃん | 2006/07/19 3:20:49

私も、1年半ほど前に、大切な人を亡くしました。
私にとっては、人生の暗闇を照らす光のような存在の人でしたので、未だ悲しみは癒されず...

生き残った人間は、勝手にいろいろと悲しんでしまいますが、この悲しみ寂しさ、どうしたら癒されるのでしょうね。

投稿: フ~シャン | 2006/07/18 20:09:53

エントリーの文面から、茂木さんの、偉大な恩人を失った深い悲しみと、故人の遺志を継ぐ決意が伝わってくる。

茂木先生、何卒、力を落とされませぬよう。


江橋先生のお写真を拝見致しましたが、ユーモアと慈愛に溢れたお人柄が、江橋先生を全く知らない私のような部外者にも伝わって参ります。

江橋節郎先生のご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/07/18 18:23:46

 私もセルロイドの丸めがねを愛用していること、岡崎が
愛しい場所であること…。

 江橋節郎先生に、このようなお知らせで初めて出会うことを、
とても悲しく思います。


 ご冥福を心からお祈りいたします。

投稿: 龍神 | 2006/07/18 12:10:31

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