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2006/06/15

「マジメ」な雰囲気の時は

東京駅から新幹線に乗っていると、
食堂車がついていた頃のことを
思い出した。 

 母親の実家が小倉だったので、
ときどき新幹線で帰った。

 食堂車でハンバーグステーキを
食べるのが楽しみだった。 
 
 大学生になって、一人で新幹線に
乗り、ハンバーグステーキを注文した時、
なんだか一人前になったような気がしたのを
覚えている。

 カップに入ったアイスクリームを
食べるのも好きだった。
 
 幸せというものは、文法で決まる
ものだとつくづく思う。
 
 リーガロイヤルホテル。
 毎日新聞社主催の「21世紀フォーラム」
年間10回開催され、前回は山崎拓さん
だった由。

 パワポを使うのかと思ったら
ステージの上に演題が設えられ、それで
終わり。

 一時間、脳の話をした。

 講演前と終了後、ジュンク堂の
方が本を持ってきてくださったので
サインを書く。
  
 最近は、「マジメ」な雰囲気の
時はフラワーピッグではなく
脳の絵を描いてもっともらしい
ことを書くことにしている。

 いわばサインの裃仕様。

 相手を見て、脳かフラワーピッグか選ぶ。
 関西財界の偉い人たちが集まっているので、
当然のことながら裃が多くなる。

 トンカツを食べていたら、
テレビでワールドカップのフランス対スイスを
やっていた。

 ああ、とりあえずの仕事が終わった!
とほっと一息ジョッキを傾けている
私の前で、 
 人生の星の時を迎えている人たちが
必死になって走り回っている。

 そのずれの中に何やら味わいがあるような
気がして、ビールの泡に重ねていた。

6月 15, 2006 at 05:43 午前 |

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» 母なるものとは・・・? トラックバック Little Tree
私にとっての、『母なるもの』にいつか向き合わなければならないことは承知しておりました。 いまだ、その端緒に立てているのかも、甚だ心もとないこともあり そのことを考えるのを、ひたすら先延ばしにしていたことを 改めて、自覚いたしました。 とうてい、ひとつの答を出せるような問題ではないことも、良く分かっており この先何年か母親を続けたとしても、死ぬまできっと悩み続けることだけは どうにも確信に近い�... [続きを読む]

受信: 2006/06/15 18:55:12

コメント

 茂木さんが、トンカツを食べ、ほっと一息ジョッキを傾けている
同じころ、私も友人と2人、ヤキトリ屋でジョッキを傾けて
いました。炭火をぐるりと囲むカウンターに座って、楽しそうに
語らうほかのお客にときどき目をやりながら、楽しい時を
過ごしました。
 けれど、ふと「私はこれからどうなるんだろう」と、不安に
なって…光が強いほど、影も濃くなる感じと言うのかな。
 不安を言葉にできたから、光が当たって、その影は消えて
くれましたが。解決ということではないのだけれどね…。
 私が一人前になれた気がしたのは、一瞬だった気がするし、
人生の星の時は迎えられるかどうか…。

 おい、私。まずは一人前になって、星の時も迎えられるように、
努力しましょう。楽しんでやるのがいいよ。ずれの中に味わいが
ある気がするって、フラワーピッグが言っているよ。

 いい友達がいるのは、とっても幸せだと思ってる!

 茂木さん、トンカツ大好き!ビール大好き!だよね?
 「脳の絵」って、「創造トハ~デアル」という、ロールケーキ
みたいにくるっと描く、アノ可愛イ絵デアルカ?

投稿: | 2006/06/16 1:42:44

食堂車でのハンバーグステーキ、カップアイス、小さいけれど心に残る幸せ、ほのぼのしました。
サインの裃仕様、脳とフラワーピッグ、茂木さんの花押は2種ですね。
サッカーもなるほど、テレビの中の選手は必死、次回は心して見ましょう。
一日の様子がピリリさらりと書かれていて心地よく読みました。

投稿: m-tamago | 2006/06/15 22:02:18

大阪での21世紀フォーラムでの講演、お疲れ様でした。

「マジメ」な雰囲気の時はサインも裃仕様…。なかなかいいと思う。

茂木さんは食堂車に乗られたことがあるのか。私は生まれてこのかた、食堂車なるものに、ついにお目にかかることはなかった。

小さい時は、新幹線に乗ることも無かったし、やっと乗れたのは、中学時代の修学旅行のときだった。ただ、乗ったのはこだま号だったので食堂車はなかったような気がする。

一番最近に乗ったのは、1992年頃、知り合いとともに生まれて初めて大阪見物に行った時だ。その時の列車も食堂車は無かった気がする。

そのとき、道頓堀をはじめてみた。

華やかなるネオン、喧騒、「かに道楽」のかに看板、「くいだおれ」のくいだおれ太郎人形。その他、とてもおもしろいものがたくさんあった。

大阪の庶民の力の凄さを、そのとき初めて感じた。

西の文化はいいものですね。京都といい、大阪といい。

京の“はんなり”と大阪の“こてこて”、そして神戸の“ハイカラ”、奈良の“歴史のロマン”と…西には東にはない、素敵な美しい多様性が秘められているのだなぁ。

ところで関西財界といえば、私の脳裏には、サントリーの佐治敬三さんという方が思い浮かびます。以前にも「クオリア日記」のコメントで紹介したことがありましたっけ。

あのサントリーホールを設立された人でもあるし、日本に洋酒文化を根付かせた功労者でもあられる。

「やってみなはれ」
という台詞も残された。

佐治さんはまさに文化のパトロンそのものだった。

現在、行政上でいろいろな問題を抱えている大阪だが、このような優れた文化人も生んでいるのだ。

機会があったら本当に行ってみたいものだ。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/06/15 18:23:14

食堂車でハンバーグ、すてきな思い出ですねえ
一度行ってみたかった食堂車。
日本にはもうないんでしょうか

脳の絵ほしかったのですが、
特別仕様でしたか・・・
相手を見て決める
わたしはフラワーピッグ確定デス
お堅い雰囲気にすればいけるかな
両方いてくれたら最高!ですね

人生の星の時期

茂木さんはとんかつとメンタイコがお好きですか?


投稿: | 2006/06/15 16:15:07

おはようございます。
梅雨の中休みも終り、今日から大雨の日が続くようです。
ピーター・スピアの『雨、あめ』の子どもになりたい気分です。

新幹線に乗って
「カップに入ったアイスクリームを
食べるのも好きだった。」
というくだりで、私も!一緒だ!
と、突然、茂木さんが近しい人に感じられて嬉しくなってしまいました。
「よそゆきのアイスクリーム」なのです。
 しかし、一緒ではないですね、私は、今でも好きですので。

イギリスに行かれるのですね。
梅雨もなく、今ごろは、花の咲き乱れる季節でしょうか。
お気をつけて。
 

投稿: | 2006/06/15 8:57:29

おはようございます。

最近は、食堂車を利用することはないですが、私は気に入っているお弁当があります。それは、東京駅、新幹線改札口を入って直ぐ左手にあるお弁当売り場の、品川名物、「貝づくし弁当」です。これは、オイシイです。

茂木先生は食べたことあるかしら? 他のよりも断然オイシイと思うのですが。食べ終わってから、ワゴンの販売でコーヒーを注文し、コーヒーを飲みながら、読書をします。それで、創作のアイデアを考えたりするのですが。

先日、新幹線に乗ったとき、ようやく、至福の時を迎えたと思ったら、強烈な匂いが私の鼻を襲いました。ふっと、周りをみると、私の前列の対角線側の男性が、扇子を扇いでいました。
それは、麝香(じゃこう)の香りのような強い匂いで、香木で作ったようなアジアンな木の扇子で、延々とパタパタとやっているので、風がこちらに舞ってきます。苦しくてしかたありませんでした。

席を変えようにも、もうその頃は、満席になっている感じだったので、そのうちやめるだろうと我慢していました。隣の若い女性は窓側に顔をずっと背けているようでした。
扇子の持ち主は、どこかの社長さんのような偉そうな風貌でした。
40分ほど、苦しみを味わいました。(^-^)

脳には、心地良い匂いを感じる時と不快な匂いを感じると時で、こうも精神に及ぼす影響が大きいものか考え、次回からはマスクを持参しなければ、と考えてしまった次第です。自宅には癒し系の匂いの出る蝋燭を置いているのですが・・・。

投稿: | 2006/06/15 8:49:15

実家の両親が、新幹線に乗っていく地方都市に
引っ越してから十年以上たちます。

子どもを連れて遊びに行く時には

約2時間の乗車時間を、いかに飽きさせず静かに
皆さまにご迷惑をかけずに、過ごすことができるかが
最大の、懸案事項でした。

好きな本を持って行ったり、いろいろしましたが
車内販売のアイスクリームも、強い味方でした。

人間、何だかんだ言っても
食べている時は、少しは落ち着いていられるし

ビールでも、お弁当でも、
ささやかな幸福感にひたれるような気がします・・・


逆風にも立ち向かう

   遠き宇宙の星たちに

       さらなる輝きを・・・

投稿: TOMOはは | 2006/06/15 6:59:14

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