欲望する脳 第13回 「夢の中ではつながっている」
集英社 青春と読書
2006年5月号 p.30-33
「欲望する脳」第13回 「夢の中ではつながっている」
一部引用
時折、「夢日記」をつけることがある。目が覚めて、夢を見ていたことを覚えていると、すぐにコンピュータに向かって記録する。そうでもしなければ忘れてしまうような細かい事が、直後であればありありと思い出される。習慣になると、不思議なもので、次第に夢で見たことを細部まで記憶し、書き留めておくことができるようになった。そのおかげで、私は自分の脳の中にどうやら隠れていたらしい奇妙なヴィジョンのコレクションを所有している。
全文は「青春と読書」で。
5月 7, 2006 at 11:05 午前 | Permalink
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
「夢をみる」「眠る」というのはどういうことなのか、すごく気になっています。
体の機能を休める、現実の記憶の整理、等々と言われていますが、
どうしてもそれだけだとは思えません。
なにか他にもっと大きなことがあるような気がしてなりません。
なんの根拠もないのですが、私はなんとなく、人の意識が集まる場所があって、そこへ自らが行っているような気がするんです。
夢の中で作られたと言われる音楽等の表現物に触れたり、自分の実感等から、
夢は個人的なものではなく、すべての人の意識が共存するところのような気がするのです。
共存するといっても皆で手をつないで仲良くといった感じではなく、
それこそ大きな「集会所」に皆がバラバラと来て、それぞれ自由にしていて(空を飛んだり、誰かに追いかけられたり等々ですね。)たまに知らない人とぶつかりそうになったり・・といった感じです。
ただ「そこに居る」ということだけが共通点であり、その「共通点」が「夢をみる」ということの大きな部分のような気がしています。
茂木先生の「青春と読書」全文を読んだわけでもなく「夢の中ではつながっている」というタイトルのみに反応してしまって、コメントしているので、とんちんかんなことを言っているかもしれません。(本を手に入れてぜひ全文を読ませていただきたく思っています)
普通に生活していてすごく気になっているのですが、私の居る環境でそのような話をする機会もなく(私は本当に普通の38歳、会社員ですので・・・)重ねて本当になんの根拠もないので、誰にも話したことはないのですが、上記のタイトルに思わず「思いのたけ」をぶつけてしまいました。お許しくださいませ。
投稿: イティ | 2006/05/07 23:18:41
実は私も時折、「夢日記」と称して、夢に見たことをコンピュータに打ちこんでいる。いまだ茂木先生ほど、細部に亙って書くことはできないが、忘れた部分は想像で補っている。私の良く観る夢の傾向として、大体、どこかへぶらり旅、というのが多い。
いちばん最近見た夢で覚えているのは商店街と学校と居酒屋に行った夢。
居酒屋で何故か酒が弱いはずの私がチューハイ片手に店の人と談笑していたり、商店街を突っ切ったらそこは古い学校の校舎だった、という場面が出て来たりと、いろいろなところに行って変なもの、おもしろいものと出会うコトが多い。これも私が実生活で、暇つぶしに銀座なり世田谷なりにぶらりと散歩に出かけたりすることが多いから、寝ているときに、その時の記憶の断片が整理され、夢として表れるのに違いない。
そのほか、緑色の藻が繁茂する沼に廃車になった電車が浸かっていて、その中に何故かホリエモンがいる夢や、水族館の真ん中にガラスの函があって、そのなかに何と茂木先生ソックリ(!)の黒装束の男が入っていて、彼がおもむろに立ち上がって黒装束のボタンを外すと、ブラックホールになっていて、しゅううう…と吸い込まれそうになる夢など、他の人からみたら“えらい変かな~?”という夢ばかり見ている。
夢は創造性の宝庫、もしくは揺り篭ではないかと思うことがある。岡本太郎やシャガールの絵を見ていると、夢に見たことを絵にしているんじゃないかと思う時がある。彼等の作品も夢日記も、夢に基づく創作という感じがする。
投稿: 銀鏡反応 | 2006/05/07 14:55:18
夢って不思議ですよね。
私は実生活では意外と慎重なタイプだと思っているのですが、
なぜか夢では暗示にかかりやすいと言うか・・・
例えば、試験の前日には必ず受験票を忘れる、
プレゼンの前日は段取りが悪く窮地に追い込まれる、
デートの前日に既に関係がかなり進行している、
そんな夢を見てしまいます。
それでいつも「あー夢だったぁ。ホントによかったぁ」って目が覚める。
一方、ニヤニヤしてよだれが垂れて目覚めるような楽しい夢もけっこうある。
私も夢日記つけてみようと思います。
きっと相当奇妙なビジョンが発見されるかもしれないですね。
自己セラピーみたいなものなのかなぁ・・・。
投稿: アブレオ | 2006/05/07 13:25:14