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2006/05/16

吉と見た

いろいろいろいろいろいろいろいろ
仕事をしている。

 しかし、実は、私の場合、仕事
と遊びの区別はないのであ〜る。

 何をやっても楽しい。
 ただ、締め切りとか、相手とか
があるのがあって、それは自分のペースでやるわけに
はいかない、というだけのこと。

 それに、それ相応のプレッシャーとか
難しさというものはある。
 でも、遊びは遊びなのだ。

 五十嵐茂さんが最近のブログにコメント
下さったように、下手に楽しいことを
「お仕事」にしてはいけないのだ。

 とはいうものの語義矛盾。
 「必殺電車内仕事男攻撃」を繰り出しながら
東京芸術大学へ。

 正門で、竹内薫と会う。
 おお、ここにいたか、二十歳以来の
心の友よ、
 これは奇遇、
って、よく考えなくても
自分で呼んだのだった。

 大浦食堂のカレーライスを初めて
食べる。
 コーヒーは飲んでいるけど、食事を
したことはなかったのだ。
 午後3時の昼食。欠食児童でした。

 竹内の講義は大盛況。
 相対性理論の時空の話でした。

 私は、授業の合間に
学生の間をひそかに回って
Society for Neuroscienceへ出すabstractの
相談などを執り行う。

 いつもより多く、東工大の学生が
来ていて、他の研究室からも参加が
あったのである。

 授業がはねた後、恒例の公園内の
飲み会。

 わらわらとビールやワインを飲んでいる
人たちを眺めながら、 
 私は、ブランコの横の地面に座って
abstractを書いていた。

 星野英一くんから送られてきた
原案を、
 「ったく、こいつの話は何で
こう、概念的な方向に飛ぶんだ。イギリスに
留学していたくせに、経験主義というものが
何だかわかっていないな」
とさり気なくブログに教師信号を
散りばめながら、砂をけっ飛ばし修正
しまくっていたのである。

 一陣の爽やかな風が吹き、見上げると
竹内薫が立っていた。
 おおそうであった、としばし仕事を
やめ、ビールを新たに注いで立ち話。

(以下た=竹内薫 も=茂木健一郎)

た「茂木よ、テレビの仕事はどうだ」
も「いや、勉強になるよ」
た「オレも、最初はどうか、と思っていたんだが、
やってみるとそれなりにたのしいなあ。」
も「そうであろう。肝心なのは、違うメディアの
仕事を下手に混ぜないことじゃないか。テレビ
にはテレビのプロフェッショナリズムがあり、
活字には活字の美学がある。それを下手に
混ぜるとろくなことにならないんじゃないかな」
た「そうだよな。最近、北野武さんや鈴木光司
さんと話していて思うのだが、世界マーケットを
相手にした仕事がしたいと思うのだ」
も「小説書くんだったら、いっそのこと
マイケル・クライトンみたいなの書けばいいんだよ」
た「何か、そのうちコラボするか」
も「そうだな、しようかのう」

とやや整理すると上のような会話が
行われたのだが、
その間には、当然不規則発言などもあり、
しかしそれらはブログに書くと
差し障りがあるので存在しないことになっている。

本郷二丁目へ。
松井孝典さんにお誘いを受けて、
「地球学フォーラム」へ。
斎藤成也さんの遺伝子の話を伺う。

おもしろい! ゲノムの話は
普段聴かないので面白い!

会場には、
宇宙論の佐藤勝彦さんや、
構想日本の加藤秀樹さんの
お姿も。

フォーラム後、松井さんに促されて自己紹介を
した。
「そこにいらっしゃる和田昭允先生は、大学院
受験の時の試験官でした。君の趣味は何かね、
との御下問でしたので、「蝶です」とお答えしたら、
それじゃあ、ギフチョウとヒメギフチョウの違いを
言ってみたまえ、とお尋ねになり、何とか
答えることができたので大学院生になることが
できました」

思えば遠い昔の話である。

広尾の中華料理屋へ。

船曳健夫さんにお誘いを受けた会食。
三枝成彰さん、眞木準さんなどなど。

ファンドや投資銀行にお勤めの方も
何人か。
二百数十億の買い物とか、手数料3%
がどうのこうのとか、派手な札束話の
空中戦。

一パック200円の餃子をせっせと
売って生活をしている人もいる一方、
お金をお金として商うメタなポジションに
立って、あれこれやるのがお仕事の人もいる。

そのあたりの割り切れなさを
拙小説『プロセス・アイ』では書いたつもりだが、
マルクスでもお釈迦様でも
こりゃちと難しい。

一匹のフラワーピッグと化して、
世の中のややこしいことには気付かないふりを
してひたすら楽しい遊び=仕事をするのが
吉と見た。

5月 16, 2006 at 08:07 午前 |

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コメント

締め切りとかの“お約束”に追われつつも、仕事を楽しんでおられる茂木さん。羨ましいなァ~。

なんて、自分も過日のコメントで「仕事をいっそ楽しんでしまえば」云々、などとエラソーなことを申し上げたことを密かに少々後悔。茂木さんはちゃんと、楽しんでおられるのですよね。

巷に沸き起こるいろんなややこしい事柄を気にせず、一匹の妖精と化して、仕事=遊びをやれたらどんなにいいだろう。

フラワーピッグは一種の妖精かつ茂木さんの分身。
そんなかれの境地に近づければ仕事もココロから楽しむことが出来るだろう。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/05/16 18:59:58

今日のお話をうかがうと

まるでスキップしながら楽しそうにしていらっしゃる先生の
お姿が、目に浮かんでまいります・・・

先生の眼をお借りして、本当にいろいろな世界にも
覗きに行けるような、そんなしあわせもアリ・・・でしょうか?

今日は、一駅先まで出かけるので

「生きて死ぬ私」とLindt の70% cocoa のチョコレートと
ハーブティでも買ってきましょう・・・

投稿: TOMOはは | 2006/05/16 9:25:34

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