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2006/05/13

 恐るべきベイズ推定。

あまり眠らないまま、研究所へ。

 朝一番で、お台場の
Sony ExploraScienceで6月下旬から開催される
予定のイベントの打ち合わせ

 起きてすぐに仕事を一つ終わらせたが、
お昼も飯タイムの時間がなく、
 部屋に立てこもって急ぎの
仕事を終わらせる。
 
 大抵、研究所にいるときは
パブリック・スペースにいるのだけれども、
 それだといろいろな人が
話しかけてくる。

 それで、本当にせっぱ詰まった時には
隠れるのだが、
 それでも特に関根貴泰が私を見つける
可能性が高い。

 午後1時からロボット研究チームとの
ブレストの予定。

 その開始時間ぎりぎりに
やっと急ぎの仕事を終えた。
 
 コンピュータを開いたまま、
トイレの個室に座って、 
 ついついトイレ用を忘れて
座ったまま仕事をしていると、
 誰かが入ってきて、
「茂木さん、そこにいますか」
などと言う。

 関根である。なぜ、私が
「個室」にいることがわかったのだろう。
 こいつは超能力者か。

 「4階から呼び出しの電話だそうです」

 きっと、私がパワーブックを開いたままトイレに
歩いていくのを誰かが目撃していたのだろう。

 恐るべきベイズ推定。

 すまんすまん、とトイレを出て
田谷文彦とブレストに行った。

 ゼミ。田辺史子が、海馬における
空間移動経験のrehearsalについての
興味深い論文紹介。

 なぜ、awakeとsleepではrehearsalの
方向が違うのだろう?

 新宿へ。
 
 松屋に入って遅い昼食(実は朝食!)
を食べる。
 松屋は、定食と言う制度がなくなってしまった。
 券売機の前で、しばし「あれれ?」
と佇む。
 ゴールデントリオの生卵、野菜サラダ。

 うまいうまい。
何となく読みたくなってしまって
再読の『哀愁の町に霧が降るのだ』を
広げながら。お行儀が悪い。
 あたまもおなかもhungryにつき、失礼。

 ちょっとシイナマコトが必要だったのです。

 日本経済新聞の白木緑さんと
美の十選についての打ち合わせ。
 素敵な方向性になりました。ふふふ。

 朝日カルチャーセンター。
 ユーミンはhopeful monsterだった!
という話から、Darwin, modern evolutionary
synthesis, quantum mechanics in the brain,
intelligence and cortical thickness dynamics
の話へとつなぐ。

 脳は、「小さく産んで大きく育てる」
のが高い知性を導くようです、皆さん!

 睡眠不足でふらふら状態になるかと
思ったが、何とか乗り切った。
 
 それにしても、忙しい一日ではあった。

5月 13, 2006 at 08:29 午前 |

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みなさんこんにちは! ワンポイントストアドットコムスタッフブログへようこそ! 今日麻子ママが、 我が家の一員であるポメラニアンのムーちゃんを 狂犬病の予防接種に連れていったそうです。 OnePointの開発段階から温かいアドバイスを下さっている 熱い熱い獣医師さんの病院へ。 わたしも一度お会いしたことがあるのですが 獣医師さんとしての誇りを持って「治療」にあたられている 本当のプロの方だなと、お見受けいたし... [続きを読む]

受信: 2006/05/14 3:21:02

コメント

茂木先生、こんばんは。
疲れたときに笑いが一番!

時期的に、タラの芽の天ぷらがおいしいです。
もう召し上がりましたか~?

地元紙の掲載記事に

青森市在住の熊沢さんが、
山菜を採っていたら、クマと遭遇!

クマも熊沢さんも驚いて、
襲いかかってきたクマを目の前に
仰向けにころんでしまった熊沢さんの
両足が、偶然にも
巴投げの態勢になり、
クマは10メートルも沢下に転落!

クマは、そのまま逃走し、
熊沢さんは、無傷で下山しました。

・・・これ、実話です。

クオリアで、どう分析なさいますか?

では、おやすみなさ~い♪

投稿: 本当にあった話。 | 2006/05/14 0:54:48

こんばんは。
今日は、飲み会があって久しぶりに大勢の人とおしゃべりをしました。先日、風邪で頭痛が酷いときに茂木先生の「プロセス・アイ」を読んだので、へんてこりんな感想を書いてしまって失礼しました。
後になると、茂木先生は、「全く理解してないな~」と怒っちゃったかも? と心配しました。
小説の感想って、10人十色で、理解の仕方もさまざまで。

けれど「脳整理法」は、バックに入れて、時間を掛けて読みました。とても癒されました。
今日はちょっと私には難しい「クオリア降臨」の続き読もうっと・・。

投稿: tachimoto | 2006/05/13 22:33:45

ちょっとシイナマコトが必要という気持ちがすごい分かります。「新橋烏森口青春篇」とかもいいですよね。

僕も高校のときから22歳の今まで椎名誠の本をヒツヨウなときに読んでます。

ちなみに茂木さんは椎名さんと雰囲気が似ていると思います。

投稿: 吉田勇太 | 2006/05/13 22:27:59

ちょっとシイナマコトが必要という気持ちがすごい分かります。「新橋烏森口青春篇」とかもいいですよね。

僕も高校のときから22歳の今まで椎名誠の本をヒツヨウなときに読んでます。

投稿: 吉田勇太 | 2006/05/13 22:25:25

「ちょっとシイナマコトが必要だったのです。」
ここの所を読んでいたら 「シイ ナマコ・・・」
(・。・;) ぇえ?どんな なまこ?と思ってよ~くみてみると
私の脳は、食べ物の方に引っかかって行ったようです。
(- .-)ノ" ナンデヤネンッ!
なんだかこの言葉に1人で受けていました。(爆笑)
椎名さんといえば「アイフル」ですね。名作です。
椎名さんといえば、もうひとつ、
ウォーキング・フィッシュですね。
我が家に一匹「ずんずん たくさん 読もう。すすもう。」
という言葉を背負って色紙の中で歩いてます。
茂木様、もし、大阪でお会いできる機会がございましたら色紙に大きく、
フラワー・ピッグをお願い致します。

お忙しい折、つまらない事を申しまして…
これにて失礼致します。

投稿: sakagutinoriko | 2006/05/13 20:28:25

こんにちは。
ついこの間、この日記を見つけました。
最近つらいことがあり、なかなか解決できずにいますが、茂木さんのほのぼのとした姿を浮かべると、気持がとても楽になります。

スタジオパークで初めて拝見した時、なにかもやもやとしたのですが、最近になって、大分前に見た雑誌を思い出しました。
ある男性が、手料理を友人にご馳走していて、網の上で何かを炙ったり・・・おいしそうと思った、その後ろにぼんやりと写っていた方がとても印象的でした。
いま思うと、それが茂木さんだったのでは思います。
おしゃれな雑誌で、思い出したいのですが、なかなかタイトルが出てきません・・。勘違いかもしれませんね。

肝心な本をまだ一冊も読んでいなかったので、日記に書かれていた「生きて死ぬ私」を昨日手に入れました。まだ一章しか読み終えていないのですが、知ることよりも感じることが大切だという言葉にはっとしました。蝶のお話など、なぜ茂木さんの姿にほっとするのか少しわかった気がします。

すべて自分の脳の中の出来事と思うと、心が切り離せるようで少し救われるのですが、5年間もぐるぐると同じことにとらわれ続けて進歩のない私の脳は、どこかおかしいのでしょうか・・・。

松屋の定食、なくなったのですね。茂木さんと松屋のゴールデントリオのお話が意外に思えて、またほのぼのとしました。
本の続きが楽しみです。


投稿: M | 2006/05/13 15:35:49

 ここのところ、私にとって、ばりばりストライク!なので、
コメントしたくてうずうずしますが、昨日から頭痛が治らず、
コンピュータの画面を見るのがつらい!クスリもきかんのだ。
 2年くらい前から、頭痛モチなのですが、これも必要な、
脳のシステムなの? それにしても痛いのはいやだー! 
 痛いのが飛んでいったら、また来ていい?

 健一郎、ごはんだけはきちんと食べなさいよ-。
 明日は母の日ですね。
 私、プレゼントもう決めたんだあ。

投稿: 龍神 | 2006/05/13 15:27:10

昨夜の朝カルで新たなる「知の回廊」を覗かせていただきました。

いわゆる“アタマのよい子”の脳は「小さく生まれて大きく育つ」!
ゆえに高い知性を導けるというのは、私にとっても内心驚きであった。

また、昨夜は飲み会にまでお邪魔させていただき、誠に有難う御座いました。他愛の無い質問ばかりして、ごめんなさい…。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/05/13 12:43:06

『恐るべきベイズ推定』・・・

この言葉の響きに、何か惹かれるものを、感じますね・・・

今日は、初めて駒場の先端科学技術センターに行きます。

東大と名のつく門をくぐるのは、初めてです!!

雨の中の、お出かけですが

眼には、雨に光る緑の 鮮やかさが 

案外 うれしいのかもしれません・・・

投稿: TOMOはは | 2006/05/13 10:04:39

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