それでも春には希望を抱き 風の旅人 第20号
連載 「今、ここから全ての場所へ」
第5回 超新星爆発のある人生をこそ
風の旅人 第20号 (2006年6月1月発行)
抜粋
オリンピックの体操競技で、選手が鉄棒から手を放し、くるくると回りながら着地していくその短い時間の間に、中間子は無数の生成消滅を繰り返す。素粒子から見れば私たち一人一人は宇宙であり、銀河であり、恒星である。
人間という「銀河」の抱く生活上の必要は、素粒子たちにとっては目が回るほどの巨大な現象である。その一方で、お腹が空いた人間にとってのアンパン一個は、なんとちっぽけで、親しみのある姿をしていることだろう! その両極端の共存こそが、宇宙の真実だ!
全文は「風の旅人」で
5月 27, 2006 at 11:44 午前 | Permalink
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コメント
鉄棒の回転、アンパン、素粒子の生成消滅、銀河の自転…かかる大きなものとささやかなものとが共存する、我等生き物の住むこの世界。そこに如何して宇宙の真実を見ないでおられようか!
日々に忙殺される我等現代人よ、仮令アンパンのへそをみてもよいから銀河を思え、我等は素粒子の集まりと思え、中間子(メソン)の生成消滅を繰り返す姿だと思え。
ちっぽけなる一個のアンパンにも素粒子からなるミクロの“宇宙”が秘められている。
それはそのまま、我等の脳中のミクロな“宇宙”、そして我等の外に見ゆるマクロな“宇宙”そのものでもある。
この世の現象を映す貴下の眼にも、魂の“宇宙”が垣間見える。
貴下の肉体にも“宇宙”が宿る。
この世界にあるもの全てに宇宙の真実がかくされているのだ…。
そんな世界の一角で、嘘や偽装や殺生がはやるのは、もはや、その一角の“滅亡”が近いことを示しているような気がしてならない。
一つの世界の消滅も、宇宙の真実の一つだ。
滅びのあとは、新しい誕生が待ち構えている。
我等がいる世界は、そして宇宙は、その繰り返しで、長い時間を生きて来た。
今、こうしてコメントをタイプしているときも、宇宙は情け容赦なく動いている。
こうして今現在存在している私達も、宇宙の生成消滅のリズムに従っているうちに、やがてはこの世から消えて行くのだろう。
投稿: 銀鏡反応 | 2006/05/27 18:21:25