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2006/04/15

あわせて100

 重松清さんとの対談。
 重松さんは、今日も「原稿書き用
ハイヤー」を待機させていた。

 「涙」について話し合ったが、
考えてみると「涙」は「さんずい」に「戻る」
と書く、と重松さん。
 涙には、人をリセットさせる力が
あるようである。

 感動して泣く時、脳のなかでは何が
起こっているのか。
 処理しきれないオーバーフローの
状態で、
 脳の情動系、記憶のシステムは
何をしようとしているのか?
 一期一会の出来事だけに、むずかしい。
 
 話は日本文化の骨格としての「涙」
の問題に至り、
 重松さんとの今後の対話の
骨格が出来た!

 研究所。
 チェゴヤで昼食をとりながら、
田谷文彦たちと話す。

 星野英一の奨学金の所見を書く。

 赤坂のTBS。
 「R30」の収録。
 国分太一くん、井ノ原快彦くんは
初めてお会いしたが、とてもいいヒトタチだった。

 本物の100万円で、「最後通牒ゲーム」
をやった。
 面白い。

 民放のバラエティ番組などで、
時々スタッフぽい笑い声が入っているが、
それをやる専門のヒトを初めて目撃した。

 「ステージ」の直近で、「カンペ」
を出している若いおにいさんが、
 「わはははは」と大音響で笑う。
 まるで禅僧の「喝!」のような確信に
満ちた笑いぶりに、
 これは一種の楽器だと思った!

 慶応大学丸の内キャンパスへ。
 『脳と創造性』の講演。
 終了後、
幻冬舎の大島加奈子さん、
光文社新書の古谷俊勝編集長、
柿内芳文さんと打ち上げ。
 テレビマンユニオンの花野剛一Pもあとから
合流。

 柿内さんは、わが友竹内薫の
ベストセラー「99.9%は仮説」
の担当編集者である。

 「竹内の本を売ってくださり、ありがとう
ございました! 親友として御礼申し上げます!」

 「いやいや、どうもどうも」

 「新潮社の「ひらめき脳」ですけどね、クローズ
アップ現代で放映されたように、私の
 「ひらめきは0.1秒」というアイデアはすぐに
却下されました。三重博一編集長によると、
「うちの「人は見た目が9割」が光文社の
「99.9%は仮説」にぱくられたので、
それをぱくりなおすことはしない!」との
ことでしたが・・・」

 「ははは。確かに参考にはさせていただきました。
しかし、その前から99.9%というタイトル案は
あったのです。実は、「さおだけ屋」の時に
検討していたのです。」

 「そうですか、どうやって「さおだけ屋」のタイトルは
決まったんですか?」

 「企画会議の時に、さおだけ屋が通ったんですよ」
 
 「えっ?」

 「つぶれない不思議な企業の例はないか、と
考えていて、そこにさおだけ屋が通ったので、
あっ、これだな、と」

 「うーむ。。。。しかし、私のタイトルが
「ひらめきは0.1秒」になっていたら、
竹内薫のとあわせてちょうど100だったんですけ
どねえ」
 
 「あっ、それ、いいですね。やりますか。
二つ並べて、「あわせて100」フェア・・・」

 あまりに忙しい日常に、じっと手を見る・・・
じゃなかった、こういった会話に癒される
私がいた。

 丸の内界隈は、ぱりっとした背広を
着た人が多く、花野Pと私はいかにも
丸の内が似合わない男二人として、
悄然とビールを飲んでいたのだった。

4月 15, 2006 at 09:21 午前 |

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さて、授業を始めます。卒業生を送ってからずっと寂い思いをしていた。なにか居場所のない思いがしていた・・・・ [続きを読む]

受信: 2006/04/23 1:23:37

コメント

 どんな涙でも、泣いたあとって、何だかすっきりするよね。
 でも、号泣すると、疲れて眠くなってしまうんだけれど。
 で、寝てすっきり。これも何かそーゆーシステム?
 疲れている男性諸君も時には素直に泣いちゃえ~!と思う。
 ナミダノススメ。

 茂木さんは、何か楽器を演奏なさるのかな?
 髪の毛振りみだしてオーケストラの指揮だなんて、むちゃくちゃ
似合いそうだと勝手に思っています。燕尾服着てね。
 私はカルテットが夢なのだ!

 100万円に、あわせて100と、なんとも満点な予感ですな。

投稿: | 2006/04/24 22:42:04

「涙」は、人間の心の中にあったもろもろのわだかまりや汚れたものを、きれいさっぱり、リセットしてくれる。

そんな効能の他に、涙にはまだ脳科学的にも、神経学的にも、まだまだ明らかにされていない秘密があるような気がします。感動して泣く、という一期一会の行動の時、脳が如何いう状態なのか、科学をあまりよく知らない私のような者も是非、知りたい。茂木先生には、クオリアの問題などと合わせて、それを解明していただきたいと思います(無理ですか?)。

丸の内が似合わない茂木さんと花野さん…。逆に上野とか秋葉原、浅草、新宿といったハイテク街や繁華街がお二人には似合うかも!

泣ける、ということは実は幸せなことなのかもしれない。笑いだけじゃなく泣くことも出来なくなったら、もう「人間」でなくて「機械」になってしまう気がするなぁ。ここんとこ、自分も泣くことが無くなってきたので、何か哀しいことを思い出して、泣いてリセットしてみようか。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/04/15 16:50:47

「涙」は「さんずい」に「戻る」
泣いていると、言葉がでないですよね。
言葉にならない言葉になってしまいます。
それは、泣いているときというのは、
人間は赤ちゃんに「戻っている」のではないか
などということを考えてしまいました。

幼い頃はよく泣いていた。だから「泣く」という回路には幼い頃の身体性というものと密接に関わっていて、
だから大人が泣くときも、幼い頃の身体性が呼び戻されるのではないか、、

どうですかね、こんな「仮説」。。

投稿: 54notall | 2006/04/15 14:05:56

「涙には、人をリセットさせる力があるようである。」

ぜひ、科学的また芸術・文化的考察と
重松さんとの、共演を楽しみにしております!

さて、私はDVD「ダヴィンチ・コード・デコーデッド」を見ました。

本屋さんにも、関連の小説の文庫本がたくさん置いてありましたし
映画も、公開されるそうですが

できれば、ドキュメンタリーなどを
先に見ると、何倍も楽しめるような気がいたします。

世界史や宗教(キリスト教)に馴染みがない私でも
いろいろと考えながら、見ることができました。

とても奥深く、大きな問題が隠されているのかもしれません・・・
(ふと、ユングのことなど思い出したりして・・・)


きょうは、これから小田原にある二宮尊徳記念館に
家族で、出かけます。

皆さまも、良い週末になりますように!

投稿: TOMOはは | 2006/04/15 11:11:16

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