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2006/04/03

「退廃兄弟」の証

島田雅彦と二人で、たたら製鉄をした。

砂鉄と木炭を交互に積み重ね、下からふいご
で風を送って熱する。

炎の様子を観察し、頃合いを見て
まずは木炭を投入し、掻き棒でならす。

その後で、砂鉄をさらさらと振りかける。

横の穴から時々つついて、
ノロと呼ばれる不純物を出した。

木炭や砂鉄を投入したり、
炎の様子を見たりする時には、
炉の横に設らわれた階段を
上る。

上り下りし、投入を続けているうちに、
調子が出てきて、島田が石炭を投げ込んでいる
間に次の石炭を用意したり、
私が石炭をならしている間に島田が
砂鉄をもってきたり、と息が
合ってきた。

いい若いもんが、祭りに参加している
かのようだ。

合間に、酒を飲み、板昆布を食べ、
たたら保存会の人たちと談笑する。

午後6時から初めて、12時頃になって
ケラ出しの準備が整った。

炉を構成しているレンガを取り除くと、
中から灼熱した木炭の塊が
現れる。

てらりてらりと全身で熱さを感じながら、
それに耐えて、灼熱の中にあるケラを
掻きだした。

ケラは、普通は一つできる。

ところが、私たちの場合、ケラは二つ
あって、
「退廃兄弟」の証のようであった。

(この項続く)

4月 3, 2006 at 10:31 午前 |

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» 新たなスタート トラックバック 奈保美
さて、授業を始めます。卒業生を送ってからずっと寂い思いをしていた。なにか居場所のない思いがしていた・・・・ [続きを読む]

受信: 2006/04/13 15:23:27

» お仕事の内容はヒミツww トラックバック ギャルギャル
今はフリーターやってるよぉ!お仕事の内容はヒミツww好きな事はアニメと買い物とぉ・・・・・俄然SEX!!はぃ!ソコ!!引かないよ〜〜!! [続きを読む]

受信: 2006/04/14 12:23:35

コメント

茂木&島田“迷”コンビ(?)による「退廃兄弟」の出雲道中の続きが楽しみ。

たたら製鐵は、このエントリーを見ている限りでは、二人の息がピッタリ合ってないとうまくいかないものらしい。

ケラと呼ばれる灼熱のカタマリが二つも出て来た、ということは、茂木さんと島田さんの息がすごく合っていたということの証しなのかもしれない。

と、いうことは…このお二人はやっぱりある意味“兄弟”なのかしらん??

となれば、島田さんが兄貴で、茂木さんが弟…というような??

“兄弟”といえば、SONYを創業した井深 大と盛田 昭夫のコンビを思い出す。

自分はSONY史を7年齧った程度だが、そんな私から見ても、あのご両人は、血の繋がった兄弟以上に“兄弟”だったと思う。

血のつながりは無くとも、魂のつながりはそれよりも濃かったあの二人。そんな“血のつながりを超えた兄弟”と、茂木&島田コンビはちょっと違うかもしれないが、竹馬の友同士という感じはする。

「退廃姉妹」ならぬ「退廃兄弟」の行く末ははたして如何なることになることやら…。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/04/03 17:50:16

ロシア文学は、あまり馴染みがないので・・・すみません!

島田雅彦さんも、お噂を伺っただけです。

ただ、検索して読んだ子育てサイトの記事から
私の嗅覚いえ、第六感がOKサインを出しているようです・・・

茂木先生のお話の続きが楽しみですね!!


それから、ふと思い出したことで

だいぶ前に
「赤毛のアン」と「アンの青春」という映画を観たことがあります。

アンの青春のほうが、なんとなく心に深く残っています。

アンにお詳しい先生のご感想は、結構きびしいのかもしれませんが

私は、とても好きな映画でした。

観なおしてみたかったのですが
近所のビデオ屋さんにはなかったので残念です。

投稿: TOMOはは | 2006/04/03 12:14:37

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