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2006/04/10

過ぎるようで過ぎないようで

二日続きで「板」の上に乗って
オーケストラを聴くと、
何だか自分もミュージシャンに
なったような気がする。
 三枝さん、貴重な機会を
お与えくださり、ありがとうございました。

 全く偶然のこと、週刊ブックレビュー
で『クオリア降臨』を紹介してくださった
三舩優子さんがモーツァルトを弾いた。

 表紙に惹きつけられた、
とおっしゃって下さったので、
 あれは元ナンバー編集部にいた
「文藝春秋の立川談志」、山田憲和
さんの案なのです、と、ヤマダダンシに成り代わり
御礼を申し上げた。
 
 筑摩書房の増田健史が今度
『生きて死ぬ私』をちくま文庫に入れて
くれるというので、その校正をし、
あとがきを書く。

案外大変な作業量。

 モーツァルトをかけながら仕事を
していると、時間が過ぎている感覚が
なくなる。

 時間とは、何と不思議な。
過ぎるようで過ぎないようで。
 アインシュタインは、現在、過去、未来は
幻想に過ぎないと言った。
 それでも、「今」の特別さは認めざるを得ず、
頭を悩ませた。

 意識は、相対性理論と同じ問題群に
属する。

 「今」は次の瞬間には「過去」になって
しまうが、
 単純な数直線にマップできるものでもないのだ。

4月 10, 2006 at 09:55 午前 |

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コメント

茂木さんのサイン本、『プロセス・アイ』を買いました。
茂木さんと椎名誠さんとしゃべり方や雰囲気、渋さが似ている様に思います。共にカッコイイっす。

投稿: | 2006/04/29 23:38:33

茂木さんのサイン本、『プロセス・アイ』を買いました。

投稿: | 2006/04/29 23:35:17

 HPで全公開されている『生きて死ぬ私』を読んで、
号泣してしまったのが、こちらとの出会いでした。

 年明けの、雪深い静かな午後のできごとでした。

投稿: | 2006/04/18 5:21:24

to-茂木先生
最近猫エイズが多いです。どうにかなりませんか?しばらく室内で飼うようにしたらいいですね。
(失礼します)

投稿: | 2006/04/11 6:32:49

あなたはハッカーですか?

投稿: | 2006/04/11 6:05:32

風あたり・・・うねるフォルテ
雨・・・・・・ピアノフォルテ
雲・・・・・・積極的逃避
色・・・・・・モノクロ
結論からしてまずまず、

投稿: | 2006/04/11 5:54:37

「時間論」については昔考えたことがあります。
相対性理論の「超高速で動く物体の時間は遅れる」というのを知って、
超高速で動けば周りよりも年を取らないぞ!と思って、
飛行機のパイロットとかは時間が遅れて若々しいんだろうな、などと思ってました。

時間が進むのが早い遅いという感覚は誰もが経験していると思いますが、
それは脳の思考の速度によるのではないか、という仮説も立てたり。
神経間の伝達は電気信号なので光速に近いものがあります。
それで、本当に頭の中では時間が早くなったり遅くなったりしているのではないか、という仮説。

だから、いろんなことをたくさん考えて、脳を活性化させていればいるほど、若々しくいられるのではないか、と思ったものです。
私は精神的にまだまだ子どもです。。

投稿: 54notall | 2006/04/10 23:37:46

宮本輝さんの「錦繍」という小説をご存知でしょうか?

蔵王のダリア園のゴンドラから始まるこの小説を、今日のブログを拝見しながら、ふと思い起こしています・・・

現在、今、そしてこれから続いていく「みらい」を紅葉の美しい蔵王の風景とモーツァルトの音楽に織り成した物語に、涙を禁じえません。

心の琴線に触れる作品だと・・・。

投稿: | 2006/04/10 21:21:26

「時間とは、何と不思議な。過ぎるようで過ぎないようで。」

でも、確実に過ぎてしまうものが時間。過ぎ去った「今」という時間は過去になるし、未来の時間は次の瞬間「今」となる。

「今」が特別な存在であること…それは生命哲学の面からもいえる。

とある覚者がこういったそうな。
「過去の因を知りたいと欲せば現在の果を見よ、未来の果を知りたいと欲せば現在の因を見よ」と。

物事の原因・結果も全て「今」=「現在」の中に収められていると覚者はいう。「今」というのはやはり特別なものなのだな…。

過去・現在・未来は幻想に過ぎないかもしれないが、人の生きる「今」という時間は本当に貴重だ。

それにしてもモーツァルトを聴きながらのお仕事、なんと贅沢な!
確かに美しい調べのお蔭で、時が経つ感覚を忘れてしまいそう。いいなぁ。

きょうは春風が吹く変わりに、少々早すぎな「菜種梅雨」みたいな天気になってしまった。

このしめぽい天気、1週間つづくとかや…。はやく春風が再び吹いて欲しいなぁ。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/04/10 19:04:19

楽しくブログ読ませて頂いております。さて、モーツァルトをお聴きになって時間感覚がなくなる、という一文を読んで何と言うか、とても贅沢な気持ちになりました。近頃自分の身に起きた事を振り返って考えた時、それは事実だし、でも何だか本当だったのだろうか、、というような、まるで幻だったような感覚に陥ったりしている私です。時間と共に伴ってくるのかな、と考えたりしていますが、よく分かりません。私の夢はドラエモンに「どこでもドア」を出してもらって18世紀ヨーロッパへ連れてってもらう!です。楽師たちの演奏を聴いてみたい。

投稿: クラヴさん | 2006/04/10 14:18:30

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