« 脳の中の人生 揺るぎないリーダー | トップページ | 春の香りがいっぱいで »

2006/03/21

これからも変わりうるということ

ここのところずっと考えているのは、
夢の機能的意義。
 もともと、Francis CrickやGreame Mitcheson
がレム睡眠/夢は記憶の整理だという
説を出していたわけだが、
 現実の中では様々なイベントの侵入によって
ぽきぽきと中段してしまう意味ダイナミクスが
純粋に進行する場としての「夢」に
興味が再燃した。

 物理的時空の中では遠いイベントも
意味空間では近いからdynamicsにおいて
直接の相互作用項を持ちうるということ。

 昔書いていた夢日記を読み返してみる。

 花野剛一さんが苦労して立ち上げた
『ニューロンの回廊』の記念すべき第一回
は、立川志の輔さん。

 ディレクターの田中ナオトさんが鋭い指示を
飛ばす中、白いスタジオの中で
志の輔さんと楽しい話をすることができた。

 志の輔さんの落語家としての原点は、
子どもの頃、近所の店を手伝っていて、
50円のおつりを、「はい、50万円!」
と言ったら、
「この子は面白いことを言う」と
受けたことだったという。

 他人を喜ばせるということを自分の喜びとする。
 この原理で、志の輔さんの人生は一本
貫かれている。

 志の輔さんの新作落語の特徴は、論理パズルの
ごとく整然とした構造の中に情念がちらちらと
見えるところ。
 落とし話としての落語は、数学に似ている。

 導入部分の収録は、ドラマ仕立てで、
ここでは、東京芸術大学のご存じ植田工
(P植田)が大活躍していた。
 マッド・サイエンティストたる
私がかぶるヘッドギアを植田が制作。
 荻野夕奈さんが、ペンダントを作って
くれた。

 岡村麻純さんが、マッド・茂木の実験を
見守る役。

 花野さん、岡村さん、田中さん、皆さん、
お疲れさまでした!
 植田、今度何かうまいものおごるね!

 またもや爆睡しながら、羽田から博多へ。
本日の日本発達心理学会での講演の
ためである。

 渡辺京二さんの「逝きし世の面影」
を再読しながら来た。

 幕末に日本を訪れた外国人が見た
「妖精の棲む小さくてかわいらしい不思議の国」
日本。

 渡辺さんは、「ある文化圏の本質の一部は、
外部の目を通してしかわからない」という
基本的スタンスに基づき、当時の日本の
あり方を活写していく。
 
 現代を生き生きと生きるためには、
やはり、現代に対する批評的スタンスを持つ
必要があるんじゃないか。

 たった100年前、200年前の我々の
先祖がどのような生活をしていたか。

 ここまで変わったということは、
これからも変わりうるということだ。

 夢の純粋意味ダイナミクスの中では
「今日」も、「逝きし世」も恐らくは一つに
つながっているのだろう。

 純粋意味ダイナミクスは、これから何を
志向するか?

 遅い夕食をラーメン屋でとりながら、
夢のダイナミクスをぐるぐると追っていた。

3月 21, 2006 at 08:13 午前 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: これからも変わりうるということ:

» ゼロ睡眠への招待 トラックバック 54のパラレルワールド
最近の私の平均睡眠時間は10時間(!!)である。中学高校と6時間睡眠だったのに大学生になってからだんだん睡眠時間が増えてゆき、このザマである。 春休みのときは特にひどくて、12時間睡眠にまでなった。1日の半分を寝て過ごすなんて! そのとき私は思ったよ。 このまま睡眠時間が増えていったらいずれ永遠に起きれなくなるときが来るのではないか、、、 毎晩ふとんに入る度に、明日は無事に起きれるだろうかと心底不安に思ったものだ。 しかしながら結局あっさりと眠りに落... [続きを読む]

受信: 2006/03/21 9:24:57

» 人生の節約!アンビリーバボーな生活 トラックバック 節約のすすめ
あの90過ぎて元気なスーパーマン、「生き方上手」の著者、日野原重明先生は人生を上手に過ごしている超人だ!なんと毎日の生活が夜中の2時に寝て朝の7時に起きる。しかも1週間に1度は徹夜をするそうだ!一見すると、不健康な生活に思えるのだが、とても人生が充実して..... [続きを読む]

受信: 2006/03/21 10:55:11

» 人生の節約!アンビリーバボーな生活 トラックバック 節約のすすめ
あの90過ぎて元気なスーパーマン、「生き方上手」の著者、日野原重明先生は人生を上手に過ごしている超人だ!なんと毎日の生活が夜中の2時に寝て朝の7時に起きる。しかも1週間に1度は徹夜をするそうだ!一見すると、不健康な生活に思えるのだが、とても人生が充実して..... [続きを読む]

受信: 2006/03/21 10:55:13

» 春分の日 トラックバック Little Tree
「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どうり関東地方はあたたかい一日になりました。 午前中ゆっくりしてから、おばあちゃんと一緒にお墓参りに行きました。 数年前に鹿児島から、ひいおばあちゃんのお骨などをお引越しして お寺に立てたお墓に、盆暮れ、お彼岸、誰かの立ち日・・・など なるべく子どもも連れていってお墓のお掃除をして お線香を上げてお参りするようにしています。 おじいちゃんの家には、お仏壇もありますが 私自身�... [続きを読む]

受信: 2006/03/21 17:48:52

» 【ニューロンの回廊】立川志の輔 トラックバック 思考++
BS日テレのニューロン回廊の第1回落語家の立川志の輔さん 志の輔さんらしい話しが [続きを読む]

受信: 2007/03/08 7:40:13

コメント

 FMから、タイトルにspringのつく曲だけが
流れていた。粋だねぇ。Coooool!


 白いスタジオで―

 白衣を着て、髪の毛大爆発にすると、さらにマッドでよろしいかと…
言うのは冗談として―

 茂木健一郎っていう脳科学者を知ってから、
科学者のイメージがぶっ飛んだ!

 こんなにcuteでsexyな科学者がいるなんて、
知らなかったんだよ…!

 私は、日記や、本や、テレビの中の
茂木健一郎しか知らない。


 それでもそう感じるのさ…。


 茂木さん今は夢の中?

投稿: 雪女 | 2006/03/22 5:44:39

ニューオータニの喫茶室で一緒させて頂いた若輩者です。帰りの新幹線で買ったばかりの「脳と創造性」を読破。ゆらぎにある人生と自分を少し愛せるようになりました。ありがとうございました。

投稿: S | 2006/03/21 22:16:55

ニューオータニの喫茶室で一緒させて頂いた若輩者です。帰りの新幹線で買ったばかりの「脳と創造性」を読破。ゆらぎにある人生と自分を少し愛せるようになりました。ありがとうございました。

投稿: S | 2006/03/21 22:16:33

>銀鏡反応さん
「今見ている町の風景も、人の心も、そして世界も、地球も、宇宙も…!
茂木先生も我々も、畢竟、変化し、進化して行く存在なのだ。」

私としては「ジュラシック・パーク」を思い出しました。クライトンの影響を受けているので。
地球は不変ではなく、常にダイナミックに変化してきたのだ、と。原始の地球に比べれば二酸化炭素濃度ははるかに低くなっているし、平均気温も灼熱から氷河期までダイナミックに変化する。

今日における人類の生活環境の変化だって、それすなわち地球の変化でもある。
地球は実にダイナミックに変化してきているのだ。

そう考えると、地球というのは「大きな脳みそ」であり、常に夢を見ているのだなあ、と。そう思いました。。

投稿: 54notall | 2006/03/21 20:22:12

夢は記憶の整理であるというのが通説だと思っていたのだが、どうもそれだけではないらしい。現実世界でさまざまな「イベント」のせいで
ポキポキと中断してしまう意味ダイナミクスが夢のなかでは純粋に連続して進行するという側面もある、というのか。

夢ひとつとってみても、人間の脳の世界はなんと複雑なのか。脳の世界の構造が、一筋縄ではいかないことを茂木さんは何度も実感しているのである。

こんどBS日テレで放映開始予定の『ニューロンの回廊』で茂木先生が被る「ヘルメット」というやつは、実は「ヘッドギア」だったのか。へぇ~♪かなり…デカそうだ。

イントロダクションがドラマ仕立てだとか。しかも茂木さんが「マッド・サイエンティスト」役で出るのか!う~ん、これは一度観て見たいものだ。

ゲストが噺家の立川志の輔師匠なのか。
う~~ん、これは益々面白そうだ。

東京から博多へと講演の為に向かわれるとかや。

今から100年以上前、かつて「妖精が棲む小さくて可愛らしい不思議の国」だったというこの国は、いまや嘘とインチキが蔓延(はびこ)りすぎて滅びに向かおうとしているように自分には如何しても思えてならない。

100年後、200年後、はたしてこの国は存在しているのだろうか?

存在していたとしても、もとの「妖精が棲むちいさくて可愛らしい不思議の国」に戻っているのだろうか。


「(腐敗する)現代を生き生きと生きる為には、やはり現代に対する批評的スタンスを持つ必要があるんじゃないか。

ここまで変わったということは、これからも変わりうるということだ。」

そうだ…。物事は全て変わって行くものなのだ…。変化しないほうがおかしい。

今見ている町の風景も、人の心も、そして世界も、地球も、宇宙も…!

茂木先生も我々も、畢竟、変化し、進化して行く存在なのだ。


投稿: 銀鏡反応 | 2006/03/21 11:56:05

あらっ!?

いったん東京に戻られてから、もしかしてまた九州でしょうか?

よくわからなくなりました・・・

それにしても、茂木先生も“どこでもドア”を
どなたかお知り合いの物理学者に発注してはいかがでしょうか?

さて、おととい五島美術館へ

「よみがえる源氏物語絵巻~平成複元絵巻のすべて~」を
一人で見に行きました。

お庭には、すばらしい枝垂桜が咲いていました。

ブログにもこちちらにも、いろいろ書きたいこともありますが

家族も一緒のお休みの日は
思うようにできないのは、仕方がありませんね・・・

そういえば、先日子どもが採ってきたカエルの黒い卵が変化して

黒いオタマジャクシのそのまたアカチャンが
ウヨウヨしています。

とても全部は、飼えませんので
もう一度、大池まで放しに行ってきます!!

皆様も、春分の日を、楽しくお過ごしくださいね!!


投稿: TOMOはは | 2006/03/21 9:46:32

睡眠時間がもったいないと思って、眠らなくてもいい方法はないかと睡眠について研究していたことがあります。
起きながらにして、脳や身体の疲れをとることができるなら寝なくてもいいんじゃないか。睡眠の機能を分析すれば何かわかるかも、、と。

で、夢の機能的意義。記憶の整理だと理解してました。それも仮説なんですか。
夢のダイナミクスは感じます。夢日記というか、夢を基にしたショートショートをいくつか書いたのですが、普通に考えても出てこないアイディアがたくさん。夢の中ではとってもクリエイティブなんです。
それはダイナミックな相互作用のなせる業なんでしょうね。
優れた小説家というのは起きながらにして夢を見ているのかもしれませんね。
常に夢を見ていられるなんてすばらしい。。

投稿: 54notall | 2006/03/21 9:33:49

コメントを書く