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2006/03/19

らららとかいううまそうな

佐賀に、親戚がいるのかどうかは知らない。
 伊万里や唐津には、母親の親戚があり、
子どもの時行ったからなつかしい。

 列車が博多から遠ざかるにつれて、
すーっと田園が広がっていった。

 佐賀大学に19年いらして、東京に昨年
移られた白石哲也さんは、「あの田園が
いいんですよ」と言われる。

 その白石さんの恩師の、佐賀大学医学部
脳神経外科の田淵和雄教授の退任記念講演会
と祝賀会にうかがった。

 最終講義や、退任祝賀会というのは、
何回か出たことがあるけれども、
 しんみりとするものである。

 しみじみとした、良い会だった。

 祝賀会では、たくさんの方にお目にかかる
ことができた。

 夜、ちょっと何か食べたくなって、
近くの酒屋までカラムーチョ
(10%増量、110円)を買いに行った。
 洗うのが面倒くさいので、
BVDのトランクスも買った。

 佐賀城址のお堀は美しくライトアップ
されている。
 白石さんに、ラウンジでお酒を飲んで
いるからよかったらどうぞ、と言われていた
のだが、 
 なんとなくシャイになって、 
ホテル・ニューオータニのお堀沿い
の道から様子をうかがったが、白石さんが
どこにいるのか判らなかった。

 お堀沿いの道は、どこまでもそぞろ歩き
したくなるような風情があって、
 カラムーチョとトランクスと
文藝春秋が入ったビニル袋がやさしく
揺れた。

 朝、起きて支度をする中、
諸事はぱっぱっぱと片付けてしまって、
本当にエッセンシャルなことに向き合い
たいな、と思った。

 マリーナ・アブラモヴィッチは、
絶対に同じパフォーマンスを二度と
やらないというが、
 新しいことにぎこちなくチャレンジする
時に立ち現れる緊張は、必ず魂の糧になるはずだ。
 それまでの軌跡は繰り返さないという意志は、
抽象的な概念世界にもあるじゃないか、
とタクシーで佐賀県庁の横を通り過ぎながら
気づいた。

 時間や空間といった、太古から
確固として存在する概念について、
いかに今までとは違った運動で考えられるか。

 きっぷを買って、佐賀駅の
反対側に行ったら、
 らららとかいううまそうなラーメン屋が
あった。

 昨日、城側を探索して、SEIYU裏の
何の変哲もない店に入ったのである。
 くやしい。

 でも、あの店でのおばちゃんとの
会話も、楽しかった。

 白石さんによると、佐賀では
漬け物が出るのだという。

 おばちゃんのくれた、たくわん二切れ、
おいしかった。
 駅のホームで記す。
 これから博多経由新大阪。

3月 19, 2006 at 07:27 午前 |

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コメント

私は唐津で生まれ育ちました。
現在は東京に住んでいますが
佐賀にも住んでいたことがあり、”ららら”はその頃できました。
なので、今回の日記はとても懐かしく、うれしく、茂木さんが身近に感じました。
唐津は、城下町、虹ノ松原、焼き物等々、特色あるすばらしい街です。そんな故郷を持っていることを心から誇りに思っています。

投稿: | 2006/03/23 22:56:58

 らららとかいううまそうな

 食べ物が佐賀にはあるのかぁ?
と、期待して読んだのだけど、残念。

 「らららあります」と書いてあったり、
 「らららください」って言ったり、
自然と顔がほころびそうね。

 私の想像のらららは、
やわらかくて、ほんのり甘酸っぱい、かな。

 (春分の日とは思えんような景色&寒さ
なので、甘い空想くらいゆるして。)

 それにしても、思わぬところで突然に、
茂木さんが何派か知っちゃったなぁ。
 私までシャイになってまうわ~(ウソ)!

投稿: | 2006/03/21 14:47:50

こちら東京は、夕方から冷たい北風に変わり、突風と化して外をゆく人に襲いかかってきました。自分はきょう外出していたので、もろにこの突風攻撃を受けました。嗚呼、寒かった!

人が新しい課題に取り組む時、そこに立ち現われるぎこちない緊張が心の糧となる。

それは、科学に携わる茂木先生のような人々のみならず、芸術に身を捧げる人間にも当然ながら共通しています。

同じ軌跡はたどらない。これって凄い大事なことだと思います。

自分も新しい切り口から自らの挑むべき課題に挑んでゆきたい。

佐賀駅裏の「ららら」のラーメンは美味しかったですか。

ららら…すごく面白い店名だ。一度目にし、耳に聞いたら必ず頭に残るだろう。

まるでハミングのような店名…ららら♪

明日の日本列島は大荒れの天気だそうです。
風邪をひかれませぬよう、ご注意下さいませ。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/03/19 19:14:17

今日は大阪中之島公会堂にての公演ですね。応募者多数で抽選だったそうで残念ながら行けません。素敵な建物のなかで講義を拝聴するのはいい緊張感が脳を作用して自分の中で何か新しい発見があったかもしれないと思うと・・・・残念です!
 冬の天気に戻ってしまった大阪、風邪など引かれませんように。ご健康を祈ります。

投稿: | 2006/03/19 11:27:59

茂木さんが発しているものに接していると、時々「ああ、私はこれでいいんだ」と思うことがあります。
自分自身に言い聞かせるように思うのではなく、時には外からの何かによって、そう思いたいもので、そういうのにであった時は、フゥと体の力が抜けて意志とは関係ない流れに身を任せてみたい気持ちになります。
洗うのが面倒だからトランクス買ったとか、何の変哲もない店に入ってくやしいとか、ビニル袋の揺れとか、そういうところに意志と流れが共存しているように感じて、私も「あぁ、これでいっか」と思えます。
本当にエッセンシャルな問題に向き合う時間がとれますことを、陰ながら応援させてもらいます。

投稿: 西永 昌代 | 2006/03/19 10:18:46

時間と空間について。
時間に関してはタイムマシンについてあれこれ考えたことがあります。
空間についてはあまり考えていませんでした。
「空間」というと何もないように感じるけど、物質で満たされているから「空間」が生じるの?
「宇宙空間」と「宇宙の外の無の空間」の「空間」の違いは何なのだろう。
時間よりも空間のほうがわけわかりません。

投稿: 54notall | 2006/03/19 9:28:00

おはようございます!
今日は お腹の調子が落ち着いてきた。
ホッとする。
夜もぐっすり眠れた。

昨日、お母さんに文藝春秋を買ってきてもらった。
中を読む前に カラーで桜特集のページに
目がいってしまった。
とっても 綺麗だ。
せっかく 春に近づいたのに
また こちらは今日から天気が荒れるみたい

>なんとなくシャイになって、 
 ホテル・ニューオータニのお堀沿い
 の道から様子をうかがったが・・・

私もこういう行動しちゃいます。(笑
なので これを読んで 想像してしまいました。


投稿: | 2006/03/19 8:43:41

人生密度1000% ご活躍を

投稿: | 2006/03/19 8:30:38

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