« 碁 | トップページ | インテリジェンス・ダイナミクス 2006 »

2006/02/02

ジャメヴュ

九州大学ユーザーサイエンス機構の
坂口光一さん、目黒実さん、田村馨さん、
中村政史さん
とブレスト。

 「遊びと創造性」について、
どんなリサーチプログラムが可能か。

 目黒さんは「ブロンズ新社」という
児童書などの出版社も経営されている。 
 その会議室で行われた
議論は、大変有意義だった。

 相模原の住友3Mへ。
 創造性、R&Dについてのトーク、
議論。

 笠井紀宏さんが呼んでくださった。

 始まる前に、ショールームを
ぶらぶらと見る。
 数万種類にわたるプロダクト。

 3Mには「15%ルール」
というのがあり、
 時間のうち15%は、自分で有意義
だと思う他のことに使って良いの
だそうである。

 ガチンコの真剣トーク。 
 しばらく議論するだけで、
何となく3MのDNAというか
社風のようなものが伝わってくる。
 不思議である。
 良い意味で、「人間」が立っている、
やはり通常の意味での日本の会社とは
違う感覚。

 3Mは、 Minnesota Mining and Manufacturing
の略だが、
 本社のあるSt. Paulは冬にはマイナス
30℃になり、「アメリカの冷蔵庫」
と呼ばれているそうである。

 橋本駅前の「海山」で会食。

 自転車ですれ違う時、
ぶつかりそうになるとおばさんは
降りるが、おじさんは絶対に乗ったまま、
というような話になった。

 それから男女の脳差などの話に
なったが、私はこの件については
「米長邦雄」式
で行こうと思っている。
 とりわけ、何かをやろうとがんばろうと
している人に、
 男女の性差を理由に運命論的な
決めつけをするべきではないと考える。

 その一方で、何でも「人それぞれでしょ」
とか、「男女の差じゃなくて、個人差なんじゃ
ないか」と決めつけるのも、あまり
面白くないと思う。
 どんなステートメントに対しても
そのように言ってしまうことは可能で、
要するに「情報量がゼロ」だからである。

 ある特定のイデオロギーや、思いこみ
でゆがめられた断言ではなく、
確かに差異の傾向がある、
ということはあるかもしれない。
 そういうことは、その差異が自分が
生きる上でのっぴきならぬ意味を持つ
人に聞けばわかるんじゃないか、と私は思った。

 顧客の性差によって、嗜好が違うとか、
カウンセリングをする際に相手にある程度
合わせないと話にならないとか、
 「差異」にちゃんと
対応しなければ話にならない人たちは、
 お題目や主観ではない、はっきりとした
傾向を掴んでいるだろう。

 ためにする議論ではなく、生活者の
ぎりぎりの実感から「男女の性差」論だったら
 十分傾聴に値するのではないか。

 3Mは「ポストイット」のような
接着系のエクスパートの集まり。
 
 面白い話を聞いた。ヤモリの接着の
メカニズムは、通常の「液性」のそれとは
違うことがわかったというのである。

 ヤモリの足裏には何億本という細かい毛が
生えており、液性の相互作用が起こるかわりに
その毛が入り込むらしい。
 分子間力に起因することにはかわりが
ないのだが。
 それにしても、飲み会で「ファンデルワールス力」
とい言葉があれほど飛び交うというのは
 生涯初体験! であった。

 タクシーを出していただき、自宅まで
帰った。
 仕事をするが、さすがの連日のタイトスケジュール、
頭の芯が疲れているのがわかった。

 そのせいか、自宅に近づく道筋が
なぜがいつもと違って見える。
 あれ、道が違うんじゃないかと思うが、
どう考えてもその道である。

 見当識がいかれたか、と内心焦る。
 これが、デジャヴュの反対で、
 見慣れているはずのものが見知らぬ者に
見えるジャメビュか・・・・

 疲労からジャメビュに至ったため、
 これはダメだ、と
癒し系のイギリス・コメディ、Father Tedを
見ながらすぐに寝た。

 しかし、夜の闇が得体の知れない奇妙な
場所に見えた、
 あの奇妙な感覚は今でも残っている。

2月 2, 2006 at 06:55 午前 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ジャメヴュ:

» 人生で2度目!レアな体験をしました。 トラックバック BLOG::教育工房
昨日は充実した良い1日でした。週に1日くらいはこういう日があるといいな、というような。普段は朝が遅いので。9時半巣鴨の地蔵通りを散歩。10時半家庭教師の先生と一緒に新しい生徒さんのお宅訪問。午後先生とお茶。夕方一人で買い物。夕方〜友達と食事&ライブ。そんな...... [続きを読む]

受信: 2009/02/16 21:42:57

コメント

個人のお名前を出すのは失礼かもしれないので・・

「空間認知が悪く、人の顔が覚えられない」
「筑紫哲也さんの番組で、発達障害」
私の場合、
実家に帰り、新年早々で人がいっぱいのスーパーで、
子どもを見失い、『迷子だ』と思い、
サービスカウンターにお願いをしたのですが、
現れない・・。
「駐車場かもよ」という弟の声で
立体駐車場に向かうと、いたんです!
反射的に私は子どもの頬をバシッ。
「こんなところで1人でいて、知らない人が来たらどうするの」
後になって、地理感覚(?)は私より子どものほうが優れているのだ と思いました。

「普通」というものさしは、
私一人だけのものだったんですね・・

「発達障害を抱えて生まれたものとして」
私の子どもは、グレーゾーンと言われています。
未熟な親としては、
「子どもと共感する」という接点を見つけることが難しいのです。
幼稚園の先生にいっぱい助けていただいてます。
私は、口うるさいだけなのかなぁ・・

障害は、周りの人の協力という環境があれば、
障害では無くなるのにね・・

テレビゲームと脳については、
「脳の中の人生」で、ふれられてます と
お返事をいただいたようで、ありがとうございます。

茂木先生のブログ見てて、よかったです。
先生、お忙しいと思いますが、
ブログは是非続けてください。
よろしくお願いします。

投稿: | 2006/02/03 11:59:28

発達障害の子供たちと一般人との触れ合いはまだまだ少ないのが実情ですよね。

ユニークな個性徳性をもって生まれた彼等と我等一般人が互いに忌憚なく触れ合え、友好と友情を深め合う世の中が早くくるといいと思います。その為には相手をこっちが理解するべく、あらゆる努力を惜しまないことに尽きるのではないか、と思います。

同じ発達障害を抱えて生まれた者として、切にそう思いマス。

あと、男女の性差について。
確かに傾向的には、差異があることは間違いないと思います。ただ、一部マスカルチャーがそれを悪用して、新手の男女差別を生み出さないか、それが心配なのです。
男女の脳のちがいとか、身体のちがいとか、
そういうのを話題のネタにして、ほーら、男より女のほうが劣っているだろう、などという風説を振りまく。そんなマスカルチャーの動向には注意が必要かもしれません。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/02/02 18:23:41

それが“ジャメビュ”と関係するかどうか、わかりませんが

通級にいるお子さんで、いわゆる知能はとても高いのですが
空間認知などがわるく、人の顔などなかなか覚えられないそうです。

着ている洋服や髪型が違うだけで、その時の記憶と違うように、判断してしまうので
同一人物と認知できないのでしょうか?

もしかしたら(私も含めて?)
多くの方と違う思考回路で物事を捉えているのではないか・・・
と専門の先生方のお話で伺ったことがあります。

客観的に見ると、本当にオモシロイ子どもたちですが
生きていくのは、なかなかに、たいへんなんです・・・

いま強く思うのは、この子たちや成人になった人たちのことを

偏見や誤解なく、どうやったら多くの方たちに
理解して認知していただくことができるのか?ということです。

筑紫哲也さんの番組で、発達障害について取り上げられたことがありましたが

たぶん、一般の方は、その言葉のイメージを漠然と持っているだけで

実際に子どもたちと接したり、積極的に関わった経験があまりないのかもしれないと思いました。

でも実は、あなたのお子さんの通っている教室に、
もしかしたらそのような特徴を持っている子どもがいるかもしれません。

気づかれずにいたり、きちんと理解されずに困っていて
その困っていることすら、表現できない子どもたちが、きっといると思います・・・

レッテルを貼ることではなく、
ぜひ、彼らのことを知って、わかっていただける日が来ることを願うだけの“はは”ですが・・・

このことはいつかお話したいと思っておりましたので
この場を借りて、お話させていただきました。

もし不適当でしたら、削除してくださいませ。

投稿: | 2006/02/02 8:41:56

コメントを書く