科学者の矜恃と美人コンテストの誘惑
中央公論 2006年3月号
時評2006
科学者の矜恃と美人コンテストの誘惑
茂木健一郎
2月 10, 2006 at 08:16 午前 | Permalink
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『中央公論』(2006年3月号)の「ブログ・ハンティング」というコラム欄に、ES細胞問題に関する時評を書きました(pp.300-301)。ご笑覧いただければ幸いです(ちなみに同号では、この問題について河原ノリエさんと茂木健一郎さんが本格的に論じていらっしゃいます)。...... [続きを読む]
受信: 2006/02/10 15:29:30
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コメント
経済、政治、そして科学まで剥き出しの「成果主義」、そして、偽装・粉飾という名の“ウィルス”に皆、冒されている。この問題は、結局は個々の人間のモラルの問題に行きつく。
現代人はそうまでして金や名誉が欲しいのか。
それぞれの世界での矜持と倫理を捨ててまで。
(引用はじめ)
「(中略)科学は多数決ではない。宇宙から秘密を引きずり出すためには孤独を厭わない科学者の矜持が失われる時、偽装への危険な誘惑が生まれる。
科学だけではない。経済や政治においても、単なる人気取りや数字の評価では尽くせない倫理観が本来あったはずだ。短期的な利益とは別の理想が経済を発展させ、ポピュリズムに走らない見識こそが、民主主義を輝かせる。
(後略)」(引用おわり)
この矜持、倫理観を日本の大多数の政治家、経済関係者、科学者は忘れてしまったのか。
全てをあまりにもアメリカナイズしすぎた挙句、計算主義、うすぺらな成果主義、偽装・粉飾への悪魔の誘惑にかられた人間たちが、このアジア東端の島国をさらなる衰退へと導きかねないのではないかと思われる今日この頃だ。
投稿: 銀鏡反応 | 2006/02/12 18:25:06