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2006/02/03

量子テレポテーション

渋谷東武ホテル。
 徳間書店の本間肇さん、
時事通信社文化部の三澤克彦さん、
篠田英美さん(写真)。

 『プロセス・アイ』についての
インタビュー。

 NHK。『プロフェッショナル 仕事の流儀』
古澤明さんの収録。
 
 古澤さんがいらっしゃるのは
物理工学科で、私のいた理学部物理学科
に近い。
 古澤さんがやられているのは
量子テレポテーションで、
 カリフォルニア工科大学に留学している
時に世界で初めて量子テレポテーションを
光を用いて実現した。

 将来、量子コンピュータに使うことが
できるかもしれない技術。

 量子テレポテーションは、量子レベルに
おける「情報」が瞬間的に伝搬する。
 もともとは、天才アインシュタインが
あと二人の著者と1935年に書いた論文で指摘した
  「EPR paradox」が端緒となっている。

 アインシュタインは、量子力学を批判する
立場から、「もし量子力学が正しいとすると
こんな奇妙なことが起こるじゃないか!」
と指摘したかったのだが、
 実際にそんな奇妙なことが起こることが
実証されたのである。

 量子力学の根底に「非局所性」
があるということを見抜いたアインシュタインの
洞察力はすさまじく、
 よく「アインシュタインは量子力学
について間違った認識を持った」などと言われるが、
そんなに簡単な話ではない。

 それはともかく、その量子力学の非局所性に、
古澤さんは「科学はスポーツだ!」という
モットーのもと、哲学的な話や、解釈論的な
ことを一切言わずに挑む。

 これはとても面白い! ことで、
量子力学というのは物理屋にとっては
とにかくいろいろなことを言いたくなる
深い話だが、それを「とにかくやる!」
という操作的、実際的態度で実現するという
点に古澤さんのやられていることの
ユニークさと、「批評性」があるように
思う。

 番組としても、最初の科学者のゲスト
として古澤さんが登場されたことは、
とても良いことなのではないかと思う。

 放送予定日は2006年2月14日。有吉伸人
チーフプロデューサーの誕生日で、
 その日に敢えて「一番難しいテーマ」
に挑んだ結果が世に披露されることになる。

 それにしても、毎日全くとてつもなく
タイトロープの上を歩くくらいに
時間と仕事に追われていて、
 どこかに量子テレポテーションしたい
気持ちである。

 不要不急の仕事は入れないようにして
スペースをつくろうと決意してから
二週間。
 すでに受けてしまった仕事の山が
なかなか捌けず、
 春とともに雪融けが来て欲しいと
思ふ。

2月 3, 2006 at 05:17 午前 |

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受信: 2006/02/04 5:52:52

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久しぶりにテレビ番組を見たような気がする。NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」というプロジェクトXのような番組を見た。科学者・古澤明氏を取り上げていた。「どんな状況も楽しめる。それがプロフェッショナル。」量子テレポーテーションの研究者である古澤明氏は言う。「状況のせいにして逃げたり甘えたりするんじゃない!それを楽しんでしまうくらいの心意気が必要だ!そこから、新しい何かが始まるんだ!」といった力強いメッセージにも受け取れた。古澤氏はビジネスをやって成功している起業家ではないが、開拓者精神のような... [続きを読む]

受信: 2006/02/15 22:53:30

コメント

 テレポーテーションしたのは、実体を持たない「情報」なんですよね?
 それは光速を超えて情報が伝わったのではなく、厳密な因果関係による「予測」なのではないのでしょうか?
 まぁ、その「予測」通りの現実が起こるからロケットの打ち上げも可能なわけで、実用面では問題ないのでしょうけど。

>それを「とにかくやる!」という操作的、実際的態度で実現するという点
 大いに見習わなければならない点であります。肝に銘じておきます。

投稿: cosmosこと岡島義治 | 2006/02/03 20:52:30

「今年の恵方は南南東」!っていきなり、いま流行りの「恵方巻き」(太巻き寿司)の話題から始まって申し訳ありませんが(笑)…。

2/14放映回のプロフェッショナルは、なんと!茂木さんと同じ科学者の方が出演されるとか。
量子テレポーテーションの話がどんなふうに伺えるのかと、今から楽しみです。(あ!それと明日の「世界一受けたい授業」も!)

毎日本当にお忙しい日々を送っておられるのですね。

どうか御無理を為さらずに、お体にお気を付けてくださいね。

明日の「世界一受けたい授業」の放映が楽しみです。それではきょうはこの辺で。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/02/03 19:39:35

正直に申し上げますが、
私は、高校2年の物理で挫折した、極めつけの物理オンチです。

というより、アレルギーに近いかもしれず、大学入試も生物・化学で受けました・・・

物理のお話を、熱っぽくしていらっしゃる先生を想像すると

違う星からやってきた、異星人の会話に聞こえてきそうで
なんともいえない不思議な気持ちになりました。

でも、わからないことを、わかっている方を見ると

もう、「ははーっ」て脱帽して、降参してしまうしかないですね・・・

次回のプロフェッショナルは、もしかして宇宙旅行が体験できるかも・・・
なんてことはないでしょうか・・・?

投稿: TOMOはは | 2006/02/03 5:40:27

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