ぺこりと下げうとうとと。
日経エコロジーの取材で、日経BPの藤田香さんが
研究所に来る。
藤田さんは物理学科時代の同級生で、
先日の同窓会の時に久しぶりに会った。
広報の中谷由里子さんが、同級生というのは
いいですね、と言っていたが、
ついついタメ口になってしまう。
ゼミ。
柳川透と張キさんが論文紹介。
ぼくも飛び入りで論文紹介。
一応、ローテーションで回っているのだが、
できるだけ多くの論文に接した方が良いと
思うので、時々飛び入りで論文紹介する。
いつも言っているように、熟達者は
ぱっと読んでぱっと人に説明できるなり。
どうにも面白い論文や本がありすぎて、
時間が足りない。
brain Science, cognitive scienceは
もちろん、
foundations of quantum mechanicsや、
non-locality,
computational theory, twistor theory
のあたりも見てみたい。
それ以外にも文学や哲学、思想、映画、
音楽もあるんだから、人生いくらあっても
足りない。
退屈なんかしている暇はない。
朝日カルチャーセンター。
「脳と文学」最終回。
記憶の問題を考える。
小津安二郎の映画を見ながら、
ある場面が挿入されることによる
情動記憶のダイナミクスの変容を議論する。
NHKの谷卓生さんが、
「時間をつなぐとともに、観る者の
感情を導き、つなぐのです!」
と専門的な立場からの解説をして
くださる。
終了後の懇親会に朝日新聞の
井原圭子さんがいらしたので、
「論座」の若宮啓文さんと
渡辺恒雄さんの対談記事、
ひさびさのヒットでしたねと申し上げる。
幻冬舎の大島加奈子さんや、テレビマンユニオンの
花野剛一さんから、『プロフェッショナル』
の感想を聞く。
大変参考になりました!
佐々木厚さんに先導されて二次会に
行くと、そこにちくま書房の増田健史が
やってきた。
筑摩書房におけるタケシの盟友、
藤岡泰介さんもいらっしゃる。
「茂木さん、「脳」整理法が7万部いったのは、
藤岡さんのおかげですよ!」
と増田健史。
ありがとうございます、と藤岡さんに
頭を下げ、
それから芸大の藤本徹のよこでうとうとと
したらしい。
1月 14, 2006 at 09:55 午前 | Permalink
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コメント
『小津安二郎の映画を見ながら、
ある場面が挿入されることによる
情動記憶のダイナミクスの変容を議論する。』
あの場面を挿入し、観る人に人間以外の物を見せ、日常生活全体のコンテキストを感じさせる事により、読者に、より親近感を持たせているのではないでしょうか。人間以外を映し、親近感を持たせるというのは一見矛盾しているように思えますが、普通の人間の生活は人間以外のものもコンテキストに含んだものなので、あの場面で人間以外を映すことにより、観る人はより作品に感情移入できるのだと思いました。
投稿: おかはらけいすけ | 2006/01/14 17:43:19