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2006/01/24

うらぶれ感警報

講談社の 『心が脳を感じる時』(1999年)は、
『脳とクオリア』(1997年)
を受けて、小沢久さんと毎週のように午前2時、
3時まで打ち合わせ(飲み)をしながら
つくった入魂の書である。
 クオリア一元論から「志向性」へと
目を啓かれた記念すべき本だが、長らく
絶版だった。
 
 ちくま学芸文庫に入れていただくことになり、
ゲラを読んで修正する作業を進めていた。
 そのゲラを渡そうと、編集長の大山悦子
さんと新宿南口で待ち合わせしていたのだが、
 電車に乗って丸山健二さんの『貝の帆』
を読んでいたら、いつの間にかふっと
時間の流れが消えて、気づいたら何駅か
乗り越していた。

 ああいう時の意識の流れは独特である。
大山さん、すみません。
 大変丁寧にゲラの疑問点をご指摘いただき、
ありがとうございました。

 週刊文春 編集部次長 藤森三奈さん、
 特派カメラマンの山田真実さん、
 フリーランス・ライターの柴田育子さん
 そして阿川佐和子さんがいらっしゃる。

 「阿川佐和子のこの人に会いたい」の対談。

 阿川さんの「ツッコミ」パワーは
全開だった。
 思わず、「悪魔のようですね」
と口走ってしまった。
 ウィットに富んだ対論は大変楽しい
ものでした。

 柳川透と話す。
 柳川は最近心の理論への関心を復活させた
らしく、 
 ダムが崩壊したごとき勢いで考えていることを
投げかけてくる。

 もっと議論する時間がとれたならと思う。
 ふらふらと雑談するような時間は
大切である。

 最近は仕事を減らそうと、やむを得ず
様々なご依頼をお断りしているのだけれども、
 それでも一向に余裕がない。

 特に今週前半は気がつくとほとんど
時間破産である。
 一体どうしたら良いのだろう。

 新宿の鍋屋で中央公論新社主催の
『脳の中の人生』の打ち上げ。
 中央公論新社側から、
 岡田健吾さん(中公新書ラクレ)
 濱美穂さん(婦人公論)
 松本佳代子さん(中公新書)
 ヨミウリ・ウィークリーの
川人献一編集長、二居隆司さん、
 それに、「脳の中の人生」のイラストを
描いてくださっているサダヒロカズノリさん。

 途中、二居さんに読売新聞記者より
「堀江社長 今夜中に逮捕の見込み」
という電話が入った。

 帰路、新宿駅地下のトイレに入ったら、
逮捕を伝える号外が一部置かれていた。

 寒いし、なんだかうらぶれた雰囲気
になる。
 細胞が分裂してある定まった顔になって、
それはそれで仕方がないのと同じように、
 人生そうなっちゃって逃げ場がないことは
あるなあと思う。
 それが身体性か。

 私のライブドアとの接点は、オン・ザ・エッジ
時代から売られているメールソフトEudoraくらい
だが、
 webでversion upの手続きをしている
時などに感じた会社の「気配」というものは
確かにある。

 そのプロセスで、
 一度もウキウキしたり、impressされたりした
ことはなかったから、昨年来の時代の寵児扱いに
私は身体や感性がついていかなかった。

 それでも、鬼の首をとったように
言い立てるのにも違和感がある。
 誰かも言っていたが、自らの判断や
感性こそを自問すべき、soul searchingの
時なのではないか。

 今冬は風邪をひきそうになるたびに
ニンニクを電子レンジでチンして食べ、
栄養ドリンクを飲むことで乗り切ってきたが、
 昨日の午後から再びおかしい。
 とりあえず「カコナール」を飲んだが、
 ホリエモン逮捕から受けたうらぶれ感に
感染して、
悪化させないように気をつけたいと思う。

1月 24, 2006 at 06:09 午前 |

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コメント

こんばんは。
堀江社長の逮捕は 衝撃的すぎて
色んな意味で 身震い 状態です。

茂木先生が書かれていた
「身体性」という言葉 私の「エッジ」として反応したので ちょっと
思い巡らしていたのですが
思い浮かんだ事は(ちょっとズレてるかもしれませんが)

私が 今まで2回強烈に感じた身体性の危機の時(死を意識するほどではないですが ①ガラスのコップを持ったまま階段転げ落ち4針チクチク②オペ時の手術台)
危機を感じていながらも視覚がとても鮮明になり 多少現実と遊離している映像。。。 それは
イメージと現実が交錯したような不思議さがあり脳裏に焼き付く感じで(今でも)集中して感じたいと思った時、身体性を取り戻せたような。。。
「クオリア」は心と体を紡いでいると
私なりですが実感しました。

本日の「プロフェッショナル」も楽しみです。

投稿: ROSE | 2006/01/24 20:14:19

きょうの昼間、ワイドショウを見ていたら、光クラブの山崎晃嗣とホリエモンとの共通点について、数名の“専門家”のコメントを引きながら、いろいろと述べたてていた。

所詮、「カネこそ我が命」というのが山崎とホリエモンとの共通点か。

茂木さん、お体を良く温めてお休み下さい。休める時にはジックリ休んで頂くのが一番です。どうかご自愛を。

投稿: 銀鏡反応 | 2006/01/24 17:57:30

ホリエモン逮捕について
光クラブの再来なんですかね。
茂木さんが仰っていたように、東大ってトコはvulgerなトコでそれに染まってしまうんですかね。

投稿: 平成の芥川龍之介 | 2006/01/24 16:54:34

うらぶれる>ウンチク編
「ウラアブレの約。ウラは心の中。アブレははみでてさすらう意。①心の寄り所をなくして、力を落とす。②失意にうなだれる。」(岩波古語辞典より)
たまには、ウラがあぶれてさまようことも感情の健康上必要か。あまりウラもオモテもぴったりすぎるのもよくないってことか?

投稿: イガラシシゲル | 2006/01/24 9:07:35

soul searching・・・が気になるところですが

茂木先生には、休めるところは、休んでいただて
おかぜなど跳ね飛ばしていただきたいです。

ワード資生堂は、伺えませんが
28日の朝日カルチャーセンターのお話を伺いに行くことにいたしました。

とても楽しみにしております!!

いまから質問があれこれ浮かんできています。

きちんと整理しておこう!!と思います。

お身体をくれぐれも、お大事にしてくださいませ。

投稿: TOMOはは | 2006/01/24 8:38:53

身体をあたためて、
ゆっくりお休みください。
じゅうぶんな睡眠がいちばん大事です。

春になったら、
新緑をわたるやわらかい風をたのしみに、
またぜひいらしてください。

投稿: 河村隆夫 | 2006/01/24 6:53:24

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