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2005/12/12

ピーポーピーポー予防

 茂木さん、そんなに忙しくて、
そのうち倒れませんか?
 と言われた時に、
冗談で、うん、そうなるかもしれない。 
ピーポーピーポー
って運ばれるかもしれない
 などと言っていたが、
「ピーポーピーポー」のところで
おもしろくて笑ってしまうのは、
不謹慎なのだろう。

 そんな時の気分は、
 義経千本桜の道行きの場で、
狐忠信が蝶の舞いによったように
からんでいく、あの陶酔の場の
クオリアにも似ている。

 いずれにせよ、本当に倒れたら困る。

 土曜、日曜、とても珍しく
たっぷり眠って疲れがとれた。

 夢の中で、雑誌のグラビア写真が
動画のように動き出して、
 「へーっ。最近の雑誌はこうなっているんだ。
どんなインクを使っているんだろう」
と思ったのは我ながらバカだった。 
 しかし、夢の中の自分の愚かさに
どう責任をとるかということは
 難しい問題である。
 なにしろ、意識でコントロールできない。
 夢を生み出しているのは確かに
私の脳だが、なにしろ無意識の働きなので、
どうすることもできない。

 身体だけでなく、思考も多動症の気があり、
一日のうちにいろいろなことを考える。

 昨日気になったのは、アサギマダラ
やオオゴマダラなどの美しい蝶がゆったりと
優雅に飛ぶことで、
 なぜそういうことができるかと言えば、
毒がある(元々は、幼虫の
食べる植物に毒がある)から、
 鳥が食べないからなのである。

 自分に毒があるからこそ、優雅に振る舞える、
というモティーフが何となく気になって、
 時々考えていた。
 人間でもありそうだ。

 眠ってしまったので、一部仕事が遅れている。
関係者の方々、もうしわけなく。
 しかし、ピーポーピーポーになるより
良いでしょ?

12月 12, 2005 at 06:53 午前 |

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受信: 2005/12/12 21:01:58

コメント

>自分に毒があるからこそ、優雅に振る舞える、
 自分に誰にも負けない武器があるって事は、その人の心の余裕になりますものね。
 もっと広い範囲でに考えれば、安全な環境に暮らす人と、そうでない人の心の余裕の違いにも言えますよね。
 という事は芸術などの文化は自分の安全さを示すパラメータなのかもしれません。
 逆に、優雅に煌びやかに振舞う事で、「自分は物凄い毒を持っているんだぞ」とアピールするって事をする人間もいますよね。
 だから、人間は力を持つに従い着飾るのか。なるほど。

投稿: cosmosこと岡島義治 | 2005/12/12 20:23:51

イガラシシゲルさま:
返答ありがとうございます。たまたま発見したのですが、あいにく実現しそうです。

ナノテク素材が人気、「未来のファッションショー」
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20051212303.html

ページ最下列に『人の感情や動きに反応して色や形を変えるような、精密で「社会性のある」ウェアラブル技術が実現するのは、まだ数年先になることも認めている。』とあるので、接ぎ穂は今のうちに仕込まれたほうがよいかも知れません(笑)。
エントリと関係のない話題を展開して失礼いたしました。

投稿: sakurako kotobuki | 2005/12/12 18:24:14

sakurako kotobuki さま。ご紹介ありがとうございます。
カメレオン繊維ですか。これが複雑な身体反応まで反映するようになると、対話状況がだいぶ変わりそうですね。
たとえば、女房が着ている。
オレを軽蔑した時は寒い青色。バカにしたときは灰色。ちょっと受けてる時はミカン色に変化とか。もともと会話の少ない夫婦ですので、繊維の色をちらちら窺って、いま灰色いま青色なんて、ますます話の接ぎ穂がなくなったっりして……。

投稿: イガラシシゲル | 2005/12/12 11:57:53

雑誌写真が動き出すアイディアについて、もっとステキなのは自分が生み出した何かが今どのように利用されているか、リアルタイムで見えることではないでしょうか。
例えば↓
Googleが使用されている場所から光りが放たれる様子
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20078024,00.htm
#ページ下の地球儀。

知る範囲では、インクではなく素材とサーバ(や衛星)の問題で、意外と身近な技術です。グラビアが動き出す未来は近そうなので、責任を取るお仕事は放棄してよさそうです(笑)。

イガラシシゲルさま:衣服の繊維は、気温や体温によって変わるのが面白いかもしれません。感情までバレる可能性がありますが、美しいグラデーションになりそう。
例えば↓
カメレオン繊維
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/2005/01/13/toretama/tt.html

勝手に話しかけて失礼しました :)

投稿: sakurako kotobuki | 2005/12/12 10:20:14

印刷された紙の上の人物が動き出すという夢、私も見ます。紙空間上の人間が、静止を止めて、時間を持って時間を表現し流れだす、というこの夢は、なんの願望なんでしょう。
もうひとつ、最近の夢で、画期的な発明をしました。それは衣服の繊維にある照射を加えると、色が変わるんです。秋は枯葉色、春は萌葱色というふうに。家庭でこれができるようになる。一着でオールシーズン着回せる。これは貧乏性が動機になっていることはすぐわかりますが。

あまり仕事に「陶酔」しないで、無為の時間も楽しんでくださいね。

投稿: イガラシシゲル | 2005/12/12 8:51:40

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