車屋
株にはどうも手を出す気にならない。
投資しようと思えば、それなりに
調べなければならない。
そのようなことに頭のCPUタイムを
使うのが、自分としてはもったいない。
1と61万を逆に入力して、
300億円の損失。
デイ・トレーディングの本質は、
そのようなナンセンスな世界だろう。
株によるゲインは、結局
株価のマスとしての上昇によって
キャッピングされている。
平均1万が1万6000円になるならば、
それだけ平均儲かる計算だが、
それ以外は所得移転、ゼロサムゲームである。
もうけることは、人から奪うこと。
だったら、やっぱりあまりやりたくない。
国土交通省の講演会で話す。
脳科学がテーマだが、
最後に日本列島のイメージを出した。
イイノホールはよく落語を
やっている場所だとは知っていたが、
実際には初めて行った。
日本列島はセレンディピティを
育むのに良い環境なのではないか。
生態学的多様性が重要である。
いろいろな個性をもったものたちが
行き交っていればこそ、
素敵な出会いも生まれる。
セレンディピティは出会い系だ。
芸大の授業は水戸芸術館の
高橋瑞木さんがいらしてくださった。
ミトゲーは周知の通り
日本でもぴか一の企画展で知られる
美術館である。
館長は吉田秀和さん。
高橋さんは、Lifeという企画展の
準備を進めている。
リサーチの過程で、
いわゆるable art, art brutの
本質とは何か、という問題に
向かい合った。
杉原信幸がいい質問をした。
ある種の人々にとって、
表現とは、生きているなかで欠かせない
息継ぎのようなものだそうだ。
芸大の美術解剖学組も、
手応えが出てきた。
10年後、20年後にみんなで
あったら、さぞ面白いだろう。
出世頭は誰か。
来週の保坂さんの後は
アトリエで、と相談しているから、
根津の車屋での飲み会も、
今年は最後かもしれない。
高橋さんを囲んでみんなで
盛り上がる。
蓮沼昌宏がヨージ・ヤマモトを
着ている件で皆にからかわれ、
植田工がヨタ話で笑いを誘い、
粟田大輔と津口在五が
クールなコメントを寄せた。
佐藤(東大)や寺町(慶應ー>リクルートの予定)
がいい味を出す。
笑いさざめくわれらを、平山郁夫先生の
色紙が見下ろす。
平山さんの文字は車屋における
暖炉のようなもので、
それを囲みながら私たちは
どれだけ多くのことを
話してきたことだろう。
二階に寝るおばあちゃんの雰囲気も
いつも私たちの心を支える。
今年も、車屋さんありがとう。
12月 9, 2005 at 07:42 午前 | Permalink
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コメント
生も死も命のうち
投稿: Y(大塚) | 2005/12/10 9:29:45
命の象徴でもあると同時に、死の象徴でもあるのです、水は。
命の象徴を示すことばの例→「命の水」
死の象徴を示すことばの例→「水死」
投稿: 銀鏡反応 | 2005/12/09 19:37:43
水は命の象徴では?
投稿: Y(大塚) | 2005/12/09 15:00:16
「息継ぎ」というのは現代詩手帳賞をとった永沢康太さんの受賞
の言葉を詩人の吉増剛造さんが早稲田の講義で紹介していたの
が、残っていたところからやってきました
黒沢の「赤ひげ」で盗人の子供が家族と無理心中するために友達
の女の子と別れるシーンに映る池、
その毒を飲んだ子供を助ける為に病院のまかないのおばさん達が
井戸に向かってその子の名前を呼び続けるシーンを見ていて、
水について文章を書いている友人と話をしていたこと
水が死を象徴するというところから印象深い言葉だと想います
投稿: 杉原 | 2005/12/09 11:54:36