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2005/12/03

左手に感性、右手にロジック

原宿の裏通りにある瀟洒な白い建物の中に
ある
 ソニー クリエィティブセンター
コンセプトラボ
へ、
 Fine Designのプロトタイプを見に行く。

 先日、銀杏荘で行われたDesign Tideに、
デザイン・ユニット FineDesign
として出展したもの。

 森宮 祐次 さん、森 栄二郎さん、三浦 秀彦さんに
ご説明いただく。

http://www.designtide.jp/jp/exhibitors/f.html

 「Wave」は、窓枠のような「無」の領域
から音が聞こえるように体感される。

 「Progress Bar」は音楽の進行とともに
流れる時を、ゆったりと視覚化する。

 「Poetry Reading」をバーのカウンターの
上に置くと、カクテルを飲む手の動作と
一続きの操作の中に、音との出会いをアレンジ
できるかもしれない。

 そして、「Camera」は、物質が光を媒介し、
拡散し、反射する時に起こりうる不思議なことを
電気仕掛けなしで見せてくれる。

 もっとも、光自体がもともと「電磁仕掛け」
なのだから、私たちの「エレクトロニクス」
の定義が狭きに失しているのかもしれない。
 
 今まで見たことがないような
新しい「技術」が、狭義の「技術」ではなく
実は感性によって導かれる、
ということは確かにあるのだろう。

 近くのインド料理屋で、森宮さん、
三浦さんとランチ。
 みんなMで、3M、森さんも入れれば
4Mだということに気付く。

 研究所へ。
 ゼミ。
 小俣圭と大久保ふみが論文紹介。
 私も飛び入りで一本紹介する。
 大久保の紹介したのはなかなかに
ややこしい論文で、
 私はみんながあーでもない、こうでも
ないと議論するのを内心ニヤニヤしながら
聴いていた。

 あまり介入しないでどうなるか見ておこう
という心づもりで、
 飛び入りで「今日のおつとめ」を
果たして、後は黙っていたのである。

 住友三角ビル1Fのアートコーヒーで、
朝日新聞出版局の井原圭子さんにお目にかかる。
 井原さんは東京学芸大学付属高校の
後輩(私が25期、井原さんが27期)で、
 なつかしい先生の名前が飛び交った。

 朝日カルチャーセンターは
「脳と文学」第3回。
 夢と記憶に関する論文、
それと小島信夫の「抱擁家族」の一節に
ついて考えた。

 講座修了後、朝日新聞出版本部の堀田あゆみ
さんと打ち合わせ。
 電通の佐々木厚さん率いる「打ち上げ」
に到着するのがいつもより遅くなった。

 再び感性と技術の関係だが、
brand newなもの、brave new world
が狭義のロジックやテクノロジー
ではなく、
 感性によってこそ導かれるということは
あるのではないか。

 だからこそ、左手に感性、右手に
ロジックというスタンスを貫く必要があるのである。

 左右逆のようだが、身体からの神経は
脳に入る時交差するので、これで良い。

12月 3, 2005 at 10:15 午前 |

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コメント

前代未聞の新たなる「技術」が実は狭義の「技術」ではなく実は瑞々しい「感性」によって導かれる…。私もそう思います。
デザイナーも技術者も、そして芸術家も、全ての“ものづくり=創造”の現場に携わる者は、ルーティンワークに流され過ぎず、もっと感性を研ぎ澄ますべきなのかもしれません。

投稿: 銀鏡反応 | 2005/12/03 21:49:49

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