脳の中の人生 マラソンの哲学
ヨミウリ・ウィークリー
2005年12月25日号
(2005年12月12日発売)
茂木健一郎 脳の中の人生 第82回
マラソンの哲学
一部引用
私は、フルマラソンを3回「完走」したことがある。正確に言うと、30キロまで走って、その後歩いた。なまけて歩いたのではない。走りたくても、もう無理だったのである。
実際に走るまでは、フルマラソンというのは、中学や高校の時に走った持久走大会の苦しさが42・195キロ続くだけだと思っていた。それならば、苦しいのを我慢するだけだと覚悟を決めた。
ところが、経験してみると違っていた。たとえて言えば、腕立て伏せを千回やろうとチャレンジするようなものなのである。そのうち、腕の筋肉が痛くなり、やがて限界を超えて動かなくなる。それと同じことが、足の筋肉に起こる。いくら根性があっても走れない。とぼとぼと歩くことになる。これはマイッタな、と最初に参加した時に思った。
足に限界が来た30キロ過ぎからは、二度とこんなことはやるまいと思うくらい苦しかったが、その一方でうれしいこともあった。だからこそ、懲りずにまたチャレンジする気になったのだろう。
ゴールして、競技場の芝生の上に寝ころんだ時の達成感も格別だったが、何よりもうれしかったことは、様々な「発見」があったことだった。マラソンを走ることで「自分が変わった」のである。
全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。
12月 11, 2005 at 07:23 午前 | Permalink
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コメント
自分にとってマラソンとは苦しいものでした。小学校高学年のころ、校舎の外側を3周するという体育の授業がありました。私はいつも決まってビリから2~3番目か、4~5番目だったような気がします。
3周を完走したときの爽快感は何とも言えないものでしたが、よくいわれるランナーが走行状態に気持ちよくなるという、いわゆるランナーズハイ状態になったかどうかは全く覚えていません。
※きょうは先日の「クオリア日記」のエントリーに対しての他者のコメントに2度も反論してしまいました。まことに申し訳なく思っております。
以後は自戒したいと思います。
投稿: 銀鏡反応 | 2005/12/11 22:11:29
今日はホノルルなんでしたっけ?
私はマラソンというと高校のときの体育ぐらいしか走った事がありません。まぁ、何せ男子校なのでトラックでヒッチハイクしてくるヤツとかもいて。。(^^;
掲示板すみません。
有識者の方々が多いようなのでご意見を聞きたかったのです。純粋に。
では。
投稿: 佐々木裕伸 | 2005/12/11 16:37:16