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2005/11/06

一瞬も 一生も

柳川透の投稿論文を直して送る。
直したところが
 赤字になって判るように、
ワードの更新履歴をオンにする。

 難しいのは、自分がすでに
前提にしてしまっていることを
明示的に書くことである。
 自分も大学院生の時に同じことで
悩んだから判る。
 科学は、そもそも当たり前だと
思っていることを問い直す営みだと言っても
良い。
 ニュートンがそうだし、アインシュタインも
そうだった。

 柳川にメールを打つと、もう約束の
時間に遅れそうになったので、あわてて
家を出る。

 地下鉄の中で、「心が脳を感じるとき」
(講談社、1999年)のコピーを見ながら、
赤で書き込んで行く。
 筑摩書房の大山悦子さんが、
 ちくま学芸文庫にこの本を入れてくださると
いうことで、
 ゲラにする前に変更、加筆部分を入れる
作業。

 6年前の文章を読むと、自分でも新鮮である。
 思えば、あの頃は、「認識におけるマッハの原理」、
「相互作用同時性」、「重生起」といった
原理的思考を積み重ねていた。
 近年は偶有性やひらめきの方に関心が
向かっているわけだが、
 原理的問題はもちろん通奏低音として
ある。

 ここのところ学習のヘブ則と相互作用同時性の
問題、
 それに、偶有性からクオリアが進化していく
過程に関心があって、いろいろ考えている。
 特に前者は同時性構造の根幹にかかわる
問題である。

 日本テレビに着き、竹下美佐さんの笑顔に
迎えられる。

 「世界一受けた授業」の収録。
 脳に関しては、他にいろいろいいネタも
あるのだけれども(!)、
 とにかく好評ということで、
アハ体験の第3弾。
 change blindnessを「アハ チャンジ」
「アハ ムービー」と名付けたのは
日本テレビのスタッフである。

 解答者は(敬称略)、岡江久美子、
中田敦彦(オリエンタルラジオ)、
藤森慎吾(オリエンタルラジオ)、風見しんご、
坂下千里子、櫻井淳子、為末大、久本雅美、渡邊透、
有田哲平(くりぃむしちゅー)

 司会はいつもの堺正章校長、上田晋也教頭
(くりぃむしちゅー)

 「アハ チェンジ」「アハ ムービー」
「アハ センテンス」と用意してあったのだが、
最初の二つで盛り上がり過ぎて、
 時間切れで
 またもやアハ センテンスが出来なかった。

 アハ センテンスの天才、倉田忠明さん、
その「弟子筋」の小山賢太郎さん(オズマ)、
そして詩人の北爪満喜さんの傑作群が控えて
いただけに、残念。

 しかし、坂下千里子さんが「あるはずが
ないものを見る」という驚くべき才能を
発揮して、
 脳科学的にもなかなかに興味深い結果と
なった!

 打ち上げで、岩田裕美さん(ディレクター、
日企)と富樫香織さん(構成作家)の二人の
最強コンビがそろってしまい、
 またまた大変なことになった。
 一人でも強いのだが、
二人そろうと共鳴が起こって
 マグニチュードが上がるのである。

 富樫さんは「放送作家視聴率番付」
(手がけた番組の視聴率トータル)で赤丸
急上昇中ということで、
 勢いがある。
 「アハ」のゲーム化及びその広告宣伝
戦略について、完璧なまでの「着地点」
をささっと見つけてしまった。

(先日「広告批評」の審査会でご一緒した
鈴木おさむさんが、視聴率番付一位らしい)
 
  岩田さんの私生活のある要素をブログに
するアイデアも浮かんだ。
 どう展開するかという企画会議もささっと進んで、
 なかなかにクリエィティヴな打ち上げだった。

 竹下さんに
 資生堂パーラーのチーズケーキをお土産に
いただいた。

 資生堂のコーポレートメッセージは 

 一瞬も
    一生も
        美しく

だが、テレビというメディアの瞬間的な
楽しさが、
 いかに一生というスケールの価値につながるかは、
 今日のような出来事が、
 遠い過去に流れ去った時に
どのような姿として心の中で
立ち現れるかで決まるのだろう。

 瞬間的に視聴率をとっても、
心に残らないものもあるし、
 時間が経つにつれて次第に
存在感が増していく映像もある。

 一瞬も 
    一生も
良きもの

どんなジャンルにもそのような理想の
姿がある。

11月 6, 2005 at 08:43 午前 |

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レイザーラモンHGのハッスルマニア2005のニュース発見です!レイザーラモンHG効果ですごく盛り上がったようですね!地上波で生放送して欲しかったですね! [続きを読む]

受信: 2005/11/06 14:39:37

コメント

いつも「世界一受けたい授業」の茂木先生の授業を楽しみにしています。アハ体験が大好きです。
ぼくは小学4年で、レゴが好きで、レゴのホームページをつくっています。そのホームページにはレゴでつくった間違い探しをのせています。今回アハ・チェンジにチャレンジしました。アハ体験の説明も入れています。ぜひ見てください。そして、もし間違ったところがあれば言っていただけますか。
これからもアハ体験の授業を楽しみにしています。

投稿: ショータ | 2006/01/17 22:14:06

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