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2005/11/16

セレンディピティの密度

午前中に小俣圭が、
午後に田谷文彦と田辺史子が発表。

 海馬とエピソード記憶のセッションを聞く。

 セレンディピティ(偶然の幸運)が3つあった。

 海馬のセッションは柳川透、箆伊智充と
聞いていたが、
 そこで、柳川のやっているシミュレーション
に参考になることが見つかった。

 さらに、柳川が「トヨタが
自動車で人が運転している時の脳活動を
調べた発表をしているんですよ」と
言った直後に、それが実は久保田競先生
が中心となってまとめた仕事だということが
判った。
 久保田先生の姿をお見かけして、
声をおかけしたことでわかったのである。

 最後に、東京工業大学の宮下英三先生の
研究室の小松三佐子さんが私たちに合流するという
のでポスター会場の田辺史子の場所で待っていたが、
いつまで経っても現れない。

 地下だとワイヤレス・LANのネットが
入りにくいので、先に上に行っているわ、
と一人歩いていったら、
 エスカレーターの上から下をのぞきこんでいる
小松さんと星野英一がいた。

 ポスターセッションの時間が終わり、
下に降りて来れないので
(こわーい警備員のお兄さんがブロックしている
ので)上にいたというのだ。

 皆のところに戻り、柳川透と歩きながら、
「ポスターのところで小松さんを待っている
時に、これはひょっとしたら下に降りて来れない
のではないか、という可能性を考えるのが
本当のメタ認知だな!」と喋ったことは
はっきりと覚えている。

 それにしても、一日のうちに3回もセレンディピティ
があるとは、 
 とアタマが妙にすうすうする気分になって
よく考えてみると、何のことはない。
 単に「密度」が高いだけのことなのである。

 なにしろ、「同好の士」が2万8千人も
集まっているのだ。
 それだけ「衝突」する確率も高まる。
 熱帯雨林やサンゴ礁の生態系と同じで、
全体の生態系が豊かであるほど、
 セレンディピティも高まる。
 
 セレンディピティは、エコロジーだったんだ!

と発見す。
 それはそうだ。何もない宇宙空間を漂って
いては、少なくとも外からくるセレンディピティ
はあり得ない。
 だから、多様性は大切にしなければならない。

 なるほどね、と思いながら夕食の場所を探し、
山本慎也さん(北澤茂さんと手をクロスさせる
実験をしている「キング」!)や研究室の
メンバーとぶらぶら歩いていると、
 今度は理化学研究所の中島龍一 さんたちの
グループと出会う。

 セレンディピティも、4つめになると
驚かなくなる。
 理化学研究所ソーシャル(理化学研究所
主催の、交流パーティー)に行かないか
という中島さんのお誘いに乗って、
 そのまま、理化学研究所ソーシャルへ。

 パブの一角を借り切って、ソーシャル・タイム。
 久しぶりに田中啓治さんや山森哲雄さんと
お話した。

 研究室のメンバー+山本さんたちのグループ
でイタリアンにて楽しく食事をして、解散。

 愉しくも有意義なSfN二日目だった。

11月 16, 2005 at 10:22 午後 |

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コメント

「類は友を呼ぶ」という言葉も、ある種セレンディピティの密度を高めたほうがうまくいく、っていう人間の本能みたいなところからきた言葉なんでしょうか。考えさせられます。

投稿: 小鳥ちゃん | 2005/11/18 8:27:25

28000人も「同好の士」が集まる「多種多様な生態系」では、それだけ偶然の幸運との出合いの密度も濃くなるのですね。
なにしろ、それだけ多くの他者と出合うのだから、セレンディピティの密度も自然と高くなるのでしょう。
そうした出合いを自らの、心の成長の糧と出来るか否か。
それが己の人生を豊かにするカギの一つとなるのかもしれませんね。
私自身、もっといろいろな他者と会ってコミュニケートし、セレンディピティの密度を高めなくては、と痛切に思います。

投稿: 銀鏡反応 | 2005/11/17 23:50:10

セレンディビティ
是非、身につけたい能力ですね。

1日に4回もあるなんて。
確かに、幸運に出会う喜びも、短い周期で重なれば、喜びの度合いは低減してきますね。

私の気持ちブログ見てください。
http://blog.livedoor.jp/tasukete_papaya/

正しい解釈でしょうか?

投稿: 佐々木裕伸 | 2005/11/16 23:59:58

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